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坪量連量印刷用紙発注

紙の坪量⇔連量換算 計算ツール|四六判・菊判・A判・B判で相互換算、印刷発注・在庫管理まで

紙の重量表記には、国際規格の坪量(g/㎡)と、日本の商習慣として定着している連量(kg/1000枚)の2種類が併存しています。しかも連量は用紙規格(四六判・菊判・A判・B判)によって同じ紙でも数値が変わるため、印刷会社・紙商社・出版社では日々の発注・在庫管理・見積作業で混乱が生じがちです。本ツールでは、4規格の相互換算を一発で行い、連量表記の由来・A判B判の菊判由来・輸入紙との照合ノウハウまで、JIS P 8127・日本製紙連合会の資料に基づき解説します。

最終更新:2026-07-29/監修:計算ツールズ編集部

紙の坪量⇔連量換算ツール

換算式と単位系

基本換算式

連量(kg/1000枚) = 坪量(g/㎡) × 原紙面積(㎡) × 1000枚 ÷ 1000

= 坪量(g/㎡) × 原紙面積(㎡)

連量は「1000枚(=1連)当たりの重量kg」を表すため、坪量(g/㎡)に原紙1枚の面積(㎡)を掛けるだけで求まります。四六判(788×1091mm)の場合、面積は0.860㎡なので、坪量127 g/㎡なら連量127×0.860≒約110 kgとなります。

用紙規格別の原紙面積

規格寸法(mm)面積(㎡)連量/坪量比
四六判788×10910.85970.860
菊判636×9390.59720.597
A判625×8800.55000.550
B判765×10850.83000.830
半才判788×5450.42950.430

逆算式

坪量(g/㎡) = 連量(kg/1000枚) ÷ 原紙面積(㎡)

例: 四六判連量110 kg → 110÷0.860 ≒ 127 g/㎡。同じ紙でも規格が違えば連量が変わる点に注意。四六判連量110 kgと菊判連量76 kgは同じ紙(=127 g/㎡)です。

連量表記の由来と商習慣

1連=1000枚の由来

連(れん、Ream)は「一まとまり」を意味する取引単位で、江戸時代の和紙商習慣に由来します。当時の和紙1連は480枚でしたが、明治期の洋紙導入とともに西洋のリーム(Ream)概念と融合し、1連=1000枚に統一されました(1950年代)。それ以前は500枚=1連の時代もあり、古い契約書では500枚換算の場合もあります。

なぜ連量kgで表記するのか

連量は「持ち運べる単位」としての実用性から日本で定着しました。1連=1000枚は通常、1つの梱包になり、その重量(kg)が発注・配送・在庫管理の基本単位になります。四六判連量70 kgの薄紙・110 kgの中厚紙・180 kgの厚紙、と手触りで重量イメージが共有できる利点があり、印刷業界では今も広く使われます。

g/㎡表記への移行圧力

国際規格ISO 536および日本のJIS P 8127では、紙の重量をg/㎡(グラム毎平方メートル、GSM)で表記することが規定されています。輸入紙・海外契約・IT系印刷ではg/㎡表記が標準で、日本国内でも徐々に併記が増えています。特にオンデマンド印刷・出版DTPの領域ではg/㎡が優勢です。

用紙規格別の寸法と原紙寸法

日本の印刷用紙原紙(裁断前の紙)は下記の規格に分類されます。同じ「A4サイズ」の印刷物でも、原紙のどれを使うかで歩留り・コストが変わります。

原紙規格寸法(mm)主な用途面積比(四六判=1)
四六判(4/6判)788×1091書籍・雑誌の本文用紙、事務用紙、包装紙1.00
菊判636×939単行本(菊判サイズ書籍)、高級印刷0.69
A判(A列本判)625×880官公庁書類のA判印刷、A4系印刷物0.64
B判(B列本判)765×1085B4・B5系印刷物、教科書0.97
ハトロン判900×1200包装紙、大型ポスター1.26

各判の由来

  • 四六判: 明治期の和紙寸法(縦四寸×横六寸=約12×18cm)を8倍したもの。書籍本文用の伝統寸法
  • 菊判: 明治期に米国から輸入された高級新聞紙の菊(キク)印にちなむ。単行本の標準寸法
  • A判・B判: JIS P 0138のA・B列規格に基づく仕上り寸法(A4=210×297mm等)からの逆算原紙

4規格クロス換算表

同じ紙(=坪量g/㎡)を4規格の連量kgで表した対応表です。取引書での相互照合、輸入紙比較、多規格併用時の重量チェックに使用します。

坪量(g/㎡)四六判kg菊判kgA判kgB判kg紙種例
52.345312943更紙・薄用紙
64.055383553薄口上質・雑誌本文
81.470494568コピー用紙・書籍本文
104.790635887チラシ用紙・パンフレット
127.91107670106厚口チラシ・書籍表紙
157.01359486130厚口パンフレット・カタログ
174.415010496145ポストカード
209.3180125115174厚紙表紙・カード
256.3220153141213板紙・パッケージ

代表紙種の坪量・連量一覧

紙の種類別に、印刷業界でよく使われる坪量・連量の目安です。設計・見積で紙種を指定する際の指標になります。

紙種用途典型坪量(g/㎡)四六判連量
上質紙(白)コピー、書籍、事務用64〜12755〜110
コート紙カラーチラシ、パンフレット73〜15763〜135
マットコート写真集、高級書籍82〜21070〜180
アート紙高級ポスター、写真集110〜21095〜180
キャストコート紙高光沢化粧箱・パッケージ140〜300120〜260
更紙(新聞紙質)マンガ雑誌、新聞折込46〜6440〜55
ファインペーパー名刺・封筒・書籍装丁90〜26078〜225
再生紙環境配慮印刷64〜15755〜135
NPI・OKトップコート汎用カラー印刷73〜15763〜135

印刷仕上りサイズと歩留り

A系仕上りの取り数

原紙1枚から仕上り印刷物が何枚取れるか(取り数、面付け数)は歩留り・単価の要です。

仕上りサイズ四六判1枚から菊判1枚からA判1枚からB判1枚から
A4(210×297)8面8面8面8面(B用途)
A5(148×210)16面16面16面16面
B4(257×364)4面4面(狭い)4面(狭い)8面
B5(182×257)8面8面8面16面
ポストカード(100×148)32面32面32面36面

歩留り最適化のポイント

仕上りサイズと原紙寸法の相性が悪いと歩留りが70%程度に低下します。B4・B5印刷はB判、A4・A5印刷は四六判またはA判、菊判は書籍本文向け、と用途と原紙の組合せを最適化することで20〜30%のコスト削減が可能です。

輸入紙・国際規格との照合

輸入紙・海外印刷を扱う場合、g/㎡表記への即時換算が必要です。米国ではlbs(ポンド)/連(500枚)表記もあり、規格の異なる用紙をベースにするため要注意。

地域標準表記換算例(80 g/㎡)
日本連量kg/1000枚(四六判等)四六判連量約69 kg
ISO・欧州g/㎡(GSM)80 gsm
米国lbs/500枚(用紙タイプ別基準)Bond: 20 lb, Text: 54 lb, Cover: 30 lb
中国・韓国g/㎡80 g/㎡

米国lb表記の複雑さ

米国では紙の用途(Bond=事務用、Text=書籍本文、Cover=表紙)によって基準となる原紙サイズが異なるため、同じlb数でも実際の坪量が全く違います。Bond 20 lb=Text 50 lb=Cover 28 lb=約75 g/㎡という換算関係を覚えておく必要があります。輸入紙見積では必ずg/㎡で照合してください。

業界・現場での使い方

印刷会社・オフセット印刷業

顧客からの見積依頼を受けた際、指定紙種の連量・坪量を確認し、原紙単価×取り数×部数で紙代を算定。取り数最適化と原紙選定で、同じ印刷物でも紙代を20〜30%節約できます。

紙商社・卸売

四六判kgでの発注が主流。倉庫在庫の管理単位も四六判連量kgで統一されており、輸入紙(g/㎡表記)を受けた際は換算表で自社在庫コードにマッピング。SKU管理の基本。

出版社・編集部

書籍本文・表紙・見返し・帯の紙質を選定する際に使用。菊判での軽くて上品な本文用紙・四六判の質感重視表紙、と規格の使い分けが装丁品質を左右。用紙見本帳と併用します。

広告制作会社・デザイナー

チラシ・パンフレット・DM・カタログの企画で用紙候補を提示する際に、単価比較・重量比較を実施。DM郵送料(重量区分)の影響も大きいため、坪量選定は費用最適化に直結。

包装・パッケージ業

板紙・段ボール・化粧箱の設計で、坪量から強度・耐久性を推定。輸出品では国際規格(g/㎡・GSM)で仕様書作成が必須。取引書には両方の表記併記が推奨されます。

ネット印刷サービス

オンライン受注では紙種名(コート90 kg・上質70 kg等)が選択メニュー化されており、内部システムではg/㎡・原紙寸法・取り数から自動見積。連量指定に慣れない顧客向けにg/㎡併記が主流。

よくある間違い・注意点

  • 四六判と菊判の連量を混同 — 「連量110 kg」は四六判なら127 g/㎡、菊判なら184 g/㎡と全く違う紙になります。取引書・発注書には必ず「四六判」「菊判」の判種を明記してください。混同で数十万円の発注ミスが起こる典型例です。
  • 1連=500枚の勘違い — 現代の日本では1連=1000枚が標準ですが、印刷業界の古い文書・海外契約・和紙業界では1連=500枚のこともあります。取引開始時に必ず1連の枚数を確認してください。
  • 坪量とg/㎡を別物と誤解 — 坪量は面積1㎡あたりの重量g、g/㎡と完全に同じ意味です。用語だけ変わっているケースがあり、混乱の元。ISO・JIS表記はg/㎡が正式です。
  • 米国lb表記と日本連量kgの混同 — 米国20 lb Bondは日本の四六判連量約65 kg。単純に単位換算(1 lb=0.454 kg)は誤り。用紙タイプ・基準原紙が異なるため、必ずg/㎡経由で換算してください。
  • 反(たん)と連の混同 — 反は繊維・布・ロール紙の巻き量を指し、1000枚単位の連(れん)とは別物。ロール紙の重量単位はkg/巻またはg/㎡×巻幅×巻長で計算します。
  • 四六判の寸法を788×1091mmではなく788×1090mmと記述 — 誤差1mmで面積計算がわずかにズレます。JIS標準は788×1091mm(正確には約1091.9mm)、面積0.860㎡と記憶してください。
  • 「連量」表記なしのkg表記 — 単なる「kg」表記は500枚基準か1000枚基準か、四六判か菊判か曖昧。取引書には必ず「四六判連量kg」「1000枚基準」等の完全表記を使用してください。
  • 厚みと坪量の混同 — 坪量(重量)と紙厚(mm)は別物です。同じ坪量でもかさ高い紙(バルキーペーパー)は厚みが1.5〜2倍あります。書籍装丁の厚み指定はppi(pages per inch)や紙厚μmで別途指定します。

関連する規格・法規

  • JIS P 8127 ― 紙及び板紙-坪量の測定方法。標準環境(23℃・50%RH)での測定条件を規定。
  • JIS P 0202 ― 紙加工仕上寸法(A列・B列)。仕上りサイズの国家標準。
  • JIS P 0138 ― 紙-原紙寸法。四六判・菊判・A列本判・B列本判の寸法規格。
  • ISO 536 ― Paper and board — Determination of grammage(坪量の国際標準規格)。
  • ISO 216 ― Writing paper and certain classes of printed matter — Trimmed sizes — A and B series(A・B列仕上寸法の国際標準)。
  • 日本製紙連合会 用紙取引商習慣 ― 1連=1000枚の統一、四六判基準の商流慣行を規定した業界標準。
  • 紙・パルプ流通業界規約 ― 全国紙商連合会が定める紙商間取引の慣習・条件。
  • 日本規格協会 JIS P 8113 ― 紙の引張強さ、破裂強さ等の強度試験規格。坪量と紙質の相関評価に。
  • 日本印刷技術協会(JAGAT)標準 ― 印刷会社と紙商社の見積・発注書式の業界推奨。

参考文献・公的資料

紙業界の商習慣・技術仕様の詳細を確認する場合は、下記の公的機関・業界団体の一次資料を参照してください。

※本ページの換算値および実務目安は、JIS P 8127・日本製紙連合会の商習慣に基づく標準的な換算値です。実際の取引・発注・見積作業では、紙商社・製紙メーカーが公表する銘柄別坪量表・仕様書を必ず確認し、輸入紙の場合はメーカーが指定するg/㎡値を基準にしてください。連量表記は日本国内の慣習であり、国際取引・輸出入契約ではISO 536に基づくg/㎡表記が標準になります。取引書には必ず判種(四六判等)・1連の枚数を明記して混同を防いでください。

よくある質問(FAQ)

四六判連量110 kgは何g/㎡?

四六判(788×1091mm=0.860㎡)の連量110 kgは、約127 g/㎡です(110÷0.860≒127.9)。厚口チラシ・ポスター・書籍表紙に用いる中厚紙の代表的グレードで、上質紙・コート紙どちらでも標準ラインナップにあります。

連量表記はなぜ日本独自?

江戸時代の和紙商習慣で連(=まとまり)単位の取引が定着し、明治期の洋紙導入時にリーム概念と融合。1連=1000枚の梱包重量kgが実際の発注・在庫・配送単位と一致するため、実用性が高く現在まで残っています。国際規格ではg/㎡が標準ですが、日本国内取引ではまだ連量が主流です。

四六判と菊判で連量が変わるのはなぜ?

連量kgは「原紙1000枚の総重量」のため、原紙寸法が違えば同じ紙(=同g/㎡)でも連量が変わります。四六判(0.860㎡)と菊判(0.597㎡)は面積比0.69なので、同じ紙の菊判連量は四六判連量の約69%になります。

1連は500枚?それとも1000枚?

現代の日本印刷業界では1連=1000枚が標準です。ただし江戸時代の和紙業界・戦前の一部業界では500枚=1連の時代もあり、古い契約書や海外契約では500枚基準の可能性があります。取引開始時に必ず確認してください。

米国lb表記と換算するには?

米国lbは用紙タイプ別基準(Bond・Text・Cover)で計算方式が異なります。Bond 20 lb=Text 50 lb=Cover 28 lb=約75 g/㎡、Bond 24 lb=約90 g/㎡、Cover 65 lb=約175 g/㎡、が代表的な換算例。必ずg/㎡経由で照合してください。

A判とA列本判は同じ?

A判(A列本判)=625×880mmは原紙寸法で、A4(210×297)・A5(148×210)等の仕上りサイズと区別されます。A判からA4は8面取れる関係で、A列仕上りに合わせて設計された原紙です。ただし国内の主流は四六判で、A判・B判は官公庁・特定業界の使用が中心です。

コピー用紙のg/㎡は?

汎用コピー用紙は64〜73 g/㎡(四六判連量55〜63 kg)が最も多く、厚めの90 g/㎡(連量77 kg)は「厚手コピー」と呼ばれます。プリンター・複合機の推奨紙厚は機種で異なるため、取扱説明書で確認してください。

坪量が高い=良い紙?

坪量は重さの指標であって品質の指標ではありません。高坪量は厚く高級感を出しやすいですが、繊維の種類・製造工程・仕上り(コート・アート・上質)で品質が決まります。書籍本文には軽くて不透明な紙(軽オペーパー)が好まれ、必ずしも高坪量が高品質ではありません。

ネット印刷では連量とg/㎡どちら?

ネット印刷サービスでは両方併記が標準で、「上質90 kg(=約104 g/㎡)」のように紙種+連量+g/㎡を明示します。DIY印刷・オンデマンド印刷ではg/㎡表記が主流で、印刷業界の伝統的発注ではまだ連量kgが多く使われています。

紙厚(mm)と坪量の関係は?

紙厚(caliper、μm)と坪量(g/㎡)は密度(g/cm³)で結ばれる別の指標です。上質紙は密度0.7〜0.9、コート紙は0.9〜1.2で高密度ほど薄い紙になります。同じ坪量127 g/㎡でも、密度0.8なら厚み159μm、密度1.2なら106μmと大きく違います。

ロール紙の重量計算は?

ロール紙は坪量(g/㎡) × 巻幅(m) × 巻長(m) = 総重量(g)で計算します。例: 坪量80 g/㎡×巻幅1.2 m×巻長3000 mのロールは288 kg。ロール紙の取引単位はkg/巻(または反)で、枚葉紙の連量とは別の系統です。

DM郵送料はどの重量?

DM(ゆうメール等)の郵送料は「1通の総重量」で決まります。仕上りサイズ×坪量+封筒重量+付属物重量の合計で、100 g・150 g・250 g・500 g・1 kgの区分で料金が変わります。用紙選定は郵送料最適化にも直結します。

環境配慮紙の選択は?

再生紙(古紙配合)・FSC認証紙・非木材紙(ケナフ・バガス)・エコマーク認定紙などが環境配慮紙。坪量・連量表記は通常紙と同じで、g/㎡と連量kgの選択に影響しません。CSR報告書・環境レポートでは古紙配合率・認証マーク表示が必須です。