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NPS国別比較

回答の分布から、NPSと市場・業種の目安との差を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

NPS国別比較ツール

計算式と考え方

NPSは「推奨者の割合 - 批判者の割合」で求め、100点満点ではなくマイナス100からプラス100の範囲をとります。回答1,000件のうち推奨者400人、批判者200人なら、40%-20%で20ポイントです。日本市場の平均を15ポイント、ネット通販の業種調整を+5ポイントとすると目安は20ポイントで、同じ水準になります。回答数1,000件での95%の信頼区間は約±4.6ポイントのため、この幅を超えない変化は誤差の範囲として扱われます。批判者の割合20%を顧客5万人に当てはめ、推奨者との離反率の差20ポイントと年間売上2万4,000円を掛けると、年間で約4,800万円の失注に相当する計算です。

回答区分と扱い

推奨者(9〜10点)継続と紹介が期待できる層。売上への寄与が大きい
中立者(7〜8点)計算には含めないが、条件次第で他社に移る予備軍
批判者(0〜6点)離反と否定的な発信の源になる。理由の把握が優先される
中立者の扱い分母には入るため、中立が増えるとNPSは0に近づく

NPS国別比較の詳しい解説

NPSは、推奨する意向を0点から10点で尋ね、9点と10点の割合から0点から6点の割合を引いて算出します。中立者を計算に含めない設計は、強い支持と明確な不満だけを取り出す意図によるもので、平均点では見えない両端の分布を捉えられます。一方で、この設計は情報を捨てているとも言え、中立者が増えている状況では値が動かないまま実態が悪化していることがあります。区分ごとの人数の推移を併せて見ることが実務では欠かせません。国や文化による回答の偏りは、比較の際に必ず問題になります。日本では極端な評価を避ける傾向が指摘されており、満足していても7点や8点を選ぶ回答者が多くなります。この結果、同じ満足の状態でも、欧米の調査より低い値が出ます。日本の平均が10から20ポイント程度、欧米では40から60ポイントという差が報告されるのは、実際のサービスの質の差だけでは説明できません。海外の本社が設定した目標値をそのまま日本の組織に適用すると、達成できない目標を追い続ける結果になりかねません。業種による差も大きく、契約が長期にわたり切り替えが面倒な業種、料金に不満が生じやすい業種では低く出ます。通信や金融が低く、選択の自由度が高いサービスが高く出るという傾向は、各種の調査で共通して見られます。したがって、絶対値そのものよりも、同じ業種の中での相対的な位置と、自社の時系列での変化に意味があります。回答数による誤差の扱いも重要です。回答が100件しかない場合、95%の信頼区間は±15ポイント程度に広がり、前回から10ポイント動いても偶然の範囲を出ません。四半期ごとに数ポイントの変動を追いかけて一喜一憂する運用は、統計的な裏づけを欠いています。変化を検出したいのであれば、必要な回答数を先に決めるか、変動を許容する幅をあらかじめ合意しておく必要があります。回答者の偏りも見落とされがちです。調査に答えるのは、強い満足か強い不満を持つ層に偏りやすく、また購入直後に尋ねるか一定期間の利用後に尋ねるかでも結果が変わります。配信の対象と時期を一定に保たなければ、時系列の比較そのものが成り立ちません。実務での価値は、点数そのものより自由記述にあるという指摘もあります。批判者が挙げた理由を分類し、対応した結果を追跡する運用が定着すると、改善の優先順位を決める材料になります。点数だけを目標として管理すると、評価を上げるための働きかけが現場で行われ、本来の目的から離れていきます。指標と改善の活動が結びついているかどうかが、この調査が機能するかを分けます。

業界・現場での使い方

顧客評価の把握

回答の分布からNPSを算出します。

目安との比較

市場と業種を踏まえた水準との差を確認します。

影響の金額化

批判者の離反による失注額を試算します。

よくある間違い・注意点

  • 海外の目標値をそのまま適用する — 日本では極端な評価を避ける傾向があり、同じ満足でも低く出ます。国内の水準で比較してください。
  • 少ない回答数の変動を実態と考える — 100件では±15ポイント前後の誤差が生じます。信頼区間を確認してください。
  • 点数だけを管理指標にする — 評価を上げる働きかけが行われ、本来の目的から離れます。自由記述の分析と組み合わせてください。

関連する規格・法規

  • 業界標準
  • 各種調査

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

日本のNPSはなぜ低いのですか?

極端な評価を避ける回答の傾向が指摘されています。同じ満足でも欧米より低い値が出ます。

何ポイントあれば良いといえますか?

業種と市場によります。同業の水準と自社の時系列の変化で判断するのが実務的です。

回答は何件必要ですか?

±5ポイント程度の精度を求めるなら1,000件前後が目安です。100件では誤差が大きくなります。