Datadogログ管理
監視対象のホスト数とログ量から、オブザーバビリティ基盤の月額費用を円で試算します。
Datadogログ管理ツール
計算式と考え方
費用は「ホスト数 × ホスト単価 + ログ取込量 × 取込単価 + インデックス量 × 保持単価 + APMホスト数 × APM単価」で求めます。既定値では40台×15ドルで600ドル、ログ800GB×0.10ドルで80ドル、うち40%の320GBをインデックス化して0.30ドル単価で96ドル、APMは20台×31ドルで620ドルです。合計1,396ドルとなり、1ドル155円で約216,380円、年間では約2,596,560円になります。ログ1GBあたりの費用は約34.1円です。
課金要素ごとの考え方
| インフラ監視 | ホスト単位の月額課金。年間契約で15ドル前後、従量契約では2割ほど高くなります。停止済みホストの計上に注意が必要です。 |
|---|---|
| ログ取込 | 取り込んだ全量に対する課金で1GBあたり0.10ドル前後。取り込む時点で絞ることが最も効果的な削減策になります。 |
| インデックス保持 | 検索対象にする分だけ課金され、保持期間が長いほど高くなります。全量をインデックス化する必要はありません。 |
| APM | アプリケーション性能監視のホスト単価は31ドル前後と高めです。対象を本番環境に絞る運用が一般的です。 |
Datadogログ管理の詳しい解説
この種の基盤で費用が想定を超える典型的な経路は、ログ量の増加です。ホスト課金は台数に比例するため予測しやすい一方、ログは障害調査のために出力レベルを上げたまま戻し忘れる、アクセス数の増加で自動的に増える、新しいサービスの追加で出力元が増えるといった要因で、数か月のうちに倍増することがあります。取込単価は1GBあたり0.10ドル前後と小さく見えますが、月10TBに達すれば取込だけで1,000ドルになり、インデックス保持を加えれば数倍に膨らみます。判断が分かれるのは、ログをどこまで検索可能な状態で保持するかです。全量をインデックス化すれば調査時に迷わず検索できますが、実際に検索されるのは全体の数%にすぎないという実測が多く報告されています。取り込んだうえで検索対象を絞り、必要になったときだけ過去分を再度検索可能にする方式を使えば、保持費用を大きく下げられます。一方で、障害発生時に再インデックス化の操作を挟むことになり、復旧までの時間が延びるという運用上の代償があります。障害の頻度と1回あたりの影響額を踏まえて、どちらの費用が大きいかで判断することになります。見落とされやすいのは、カスタムメトリクスとコンテナ環境の扱いです。アプリケーションが独自に送信する時系列データは、タグの組み合わせ数だけ別々のメトリクスとして数えられるため、ユーザーIDのような値をタグに含めると爆発的に増えます。コンテナ基盤では、ホスト1台あたりに含まれるコンテナ数に上限があり、それを超えると追加課金が発生する料金体系が一般的です。オートスケールで一時的に台数が増えた場合、その時間帯の課金がどう計算されるかは料金体系によって異なり、時間単位で按分される場合と最大値で計算される場合があります。為替の影響も無視できず、ドル建て契約では1ドルあたり10円の変動で月額が6%以上変わります。年間契約でコミット量を約束すれば2割程度の割引が得られるのが一般的ですが、使い切れなかった分は無駄になるため、実績の推移を踏まえて控えめにコミットし、超過分を従量で払う設計にしておくと安全です。
業界・現場での使い方
導入前の予算取り
ホスト数とログ量の見込みから月額と年額を算出し、稟議に必要な金額を把握します。
削減施策の効果測定
インデックス化の割合を下げた場合の費用差を確認し、優先して取り組む対象を決めます。
内製との比較
自前でログ基盤を運用した場合の人件費・サーバー費と、SaaSの月額を並べて検討します。
よくある間違い・注意点
- ホスト課金だけで見積もる — ログとAPMを含めるとホスト課金の2倍以上になることが珍しくありません。全要素を積み上げて見積もってください。
- ログの増加を線形で予測する — デバッグレベルの出力を戻し忘れると数倍に跳ね上がります。出力レベルの管理と上限アラートを設定してください。
- 為替の変動を計算に入れない — ドル建て契約では1ドル10円の変動で月額が6%以上動きます。予算には為替の幅を織り込んでおく必要があります。
関連する規格・法規
- 経産省
- IPA
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
費用を下げるにはどこから手を付けるべきですか。
まず取り込むログを絞ることです。取込量が減ればインデックス保持の費用も同時に下がるため、削減効果が二重に効きます。
年間契約の割引はどの程度ですか。
コミット量を約束することで2割前後の割引が一般的です。ただし使い切れなかった分は返金されないため、控えめな設定が安全です。
無償枠だけで運用できますか。
小規模な検証や個人開発では可能ですが、保持期間とホスト数に制限があります。本番運用では有料プランが前提になります。