計算ツール
K因子板金曲げCAD

K因子(中立軸位置)

板厚・R・材料からK因子と中立軸位置を推定。板金展開計算・CADのK因子設定に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

K因子(中立軸位置)ツール

K因子とは

K因子 = 中立軸位置 / 板厚

中立軸=板厚方向で伸び縮みが釣り合う層。K=0.5は板中心、K=0.33は内側1/3の位置。R/t比が小さいほど中立軸が内側に寄る(K小)、大きいほど中央に近づく(K大)。

材料×R/t別 K因子目安

材料R/t=1R/t=2R/t=5
SS4000.400.440.48
SUS3040.410.450.49
AL50520.360.400.45
AL70750.380.420.47
0.380.420.47

K因子(中立軸位置)の詳しい解説

K因子は板金展開計算の最重要パラメータ。中立軸(伸び縮みゼロの層)が板厚のどこにあるかを比率で表し、これで展開伸び代を計算します。小R曲げ(R/t<1)では中立軸が内側1/3以下(K=0.33-0.35)、大R曲げ(R/t>5)では中央付近(K=0.5)に移動します。

実測K因子の求め方は「試作曲げ→展開実長÷曲げ加算式(K仮値)から逆算」。同一材質・板厚・R条件で3-5回の試作測定でデータ化し、CADの材質ライブラリに登録するのが板金加工職人の標準作業。海外では材料メーカーがK因子テーブルを提供している場合も多い。

業界・現場での使い方

板金CAD/CAM

K因子ライブラリの整備。SolidWorks・BricsCAD板金モジュール設定。

金型設計

小R曲げ金型でのK因子実測データ収集。設計精度向上。

新材料採用時

K因子データがない新材料で試作測定→データ化。

よくある間違い・注意点

  • 全材料一律K=0.44 — SS400は0.44でも、AL5052は0.40と4%差。1000mm展開で4mmズレ。
  • 大R曲げでK小さめ設定 — R/t>5でK=0.4使うと寸法不足。実測で0.48-0.5使う。
  • 新規材料でK未検証 — 試作なしで量産→寸法不良多発。事前試作必須。

関連する規格・法規

  • JIS B 0130 板金加工用語
  • ASTM E290 板金曲げ試験

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

K=0.44の意味は?

中立軸が板中央から内側5%寄った位置(0.5-0.44=0.06)。

K因子は測れる?

試作曲げの実測展開長から逆算可能。1バッチ3-5個で平均取得。

K因子を大きくすると展開長は?

中立軸が中央寄り→曲げ加算大→展開長大。

CADのデフォルトK因子は?

SolidWorks 0.5(可変)、Inventor 0.44(可変)。材質別調整推奨。