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魚市場市場手数料水揚手取り

魚市場の水揚手取り計算

水揚数量・単価・手数料率・資材費から、産地市場での手取り額とkgあたりの実効単価を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

魚市場の水揚手取り計算ツール

水揚金額は数量×kg単価で、既定値では800kg×650円=520,000円です。市場手数料は520,000×5.5%=28,600円、仲買口銭は520,000×1.5%=7,800円、漁協の賦課金は520,000×1.0%=5,200円。箱は800kg÷10kgで80箱となり、箱代は80×180円=14,400円です。氷代6,000円を加えた資材費と賦課金の計は25,600円となり、手取りは520,000−28,600−7,800−25,600=458,000円、kgあたり572.5円になります。

控除項目と負担の関係

項目課され方目安
市場手数料(陸揚手数料)水揚金額に対する率4〜6%
仲買口銭水揚金額に対する率1〜3%
漁協賦課金水揚金額に対する率0.5〜2%
氷代・箱代数量に応じた実費単価により変動

入り目と箱代の関係

魚種の例1箱の入り目kgあたり箱代
小型の多獲性魚15〜20kg9〜12円
中型の鮮魚8〜12kg15〜23円
高級魚・活魚3〜5kg36〜60円
加工向けの原料20kg以上9円以下

※参考計算です。単価・補助率・点数は地域や年度の改定で変わるため、実際の契約書や告示で確認してください。

魚市場の水揚手取り計算の詳しい解説

産地市場での手取りが水揚金額より1割前後低くなるのは、率で課される手数料と実費で課される資材費が重なるためです。市場手数料は水揚金額に対しておおむね4〜6%、これに漁協の賦課金や仲買の口銭が加わります。さらに氷や箱は数量に応じた実費で、単価の低い魚種ほど売上に対する比重が高くなります。既定値では控除の合計が62,000円で、水揚金額の約12%にあたります。単価が下がる時期には控除率が相対的に上がり、水揚があっても手元に残らない状況が生まれます。

判断が分かれるのは、鮮度保持にどこまで費用をかけるかです。氷を厚く入れ、箱の入り目を小さくして傷みを抑えれば単価は上がりますが、氷代と箱代は確実に増えます。高級魚では単価の上昇が資材費を大きく上回るため丁寧な扱いが合理的である一方、加工原料向けの多獲性魚では資材費を切り詰めて数量を出すほうが手取りは増えます。魚種と仕向け先ごとに、資材費を1kgあたりいくらまでかけられるかの上限を持っておくと判断が早くなります。

見落とされやすいのは箱数の切り上げです。入り目で割った端数は必ず1箱に繰り上がるため、少量の水揚では1箱あたりの実質的な入り目が減り、kgあたりの箱代が上がります。また市場によっては選別や計量の手数料、荷役の費用が別に課されることがあります。口銭は買受人が負担する市場と出荷者が負担する市場があり、地域の慣行によって差が出ます。精算のサイクルも市場ごとに異なり、日々の資金繰りに影響します。

条件による違いも大きく、同じ魚種でもサイズと鮮度の等級で単価が倍近く開きます。したがって全量を上位等級の単価で試算すると実際の精算額を上回ります。市場の規模も効き、買受人の多い市場では競りの価格が上がりやすい一方、遠方の市場に出すと運搬の費用と時間がかかります。近年は市場を通さない直接取引も増えていますが、代金回収の危険を自ら負う点と、数量をまとめて安定して供給する必要がある点を含めて比較してください。精算書の控除欄を数回分並べて実効の控除率を出しておくと、単価の交渉や出荷先の見直しを数字にもとづいて進められます。氷や箱の規格を変えたときの効果も、同じ指標で前後を比べれば判断がつきます。

業界・現場での使い方

漁業者の日々の収支管理

水揚1回ごとの手取りを把握し、出漁の判断材料にします。

漁協の精算説明

控除項目の内訳を示し、組合員に精算書の見方を説明します。

出荷先の比較

市場ごとの手数料率と単価を組み合わせ、実効の手取りで比べます。

資材費の見直し

氷代と箱代がkgあたりいくらになるかを確認し、規格の選択を検討します。

よくある間違い・注意点

  • 水揚金額をそのまま収入と考える — 手数料と口銭と賦課金だけで8%前後、資材費を含めると1割以上が控除されます。
  • 箱代を数量で按分して計算する — 端数は1箱に切り上がるため、少量の水揚ではkgあたりの箱代が上がります。
  • 全量が上位等級で売れる前提にする — サイズと鮮度で単価は倍近く開くため、加重平均の単価で試算する必要があります。
  • 口銭の負担者を確認しない — 市場によって買受人負担か出荷者負担かが異なり、手取りに直接影響します。
  • 資材費を削って単価の低下を招く — 氷や箱を切り詰めると鮮度が落ち、単価の下落が資材費の節約を上回ることがあります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

800kgを650円で水揚げすると手取りはいくらですか?

市場手数料5.5%・口銭1.5%・賦課金1.0%の既定値で458,000円、kgあたり572.5円です。

市場手数料の相場はどのくらいですか?

産地市場で4〜6%が目安です。市場と魚種によって定めが異なります。

口銭は誰が負担しますか?

買受人が負担する市場と出荷者が負担する市場があります。地域の慣行を確認してください。

箱代を下げる方法はありますか?

入り目の大きい規格を使うとkgあたりの箱代は下がりますが、鮮度と単価への影響を確認する必要があります。

賦課金は何に使われますか?

漁協の運営費や共同施設の維持に充てられます。率と算定の基礎は組合の定めによります。

精算はいつ受けられますか?

市場と漁協によって異なり、日々の仮払いがある場合と月締めの場合があります。

直接取引のほうが手取りは増えますか?

手数料は減りますが、代金回収の危険と安定供給の負担を自ら負う点を含めて判断が必要です。

単価の低い時期はどう考えますか?

控除のうち実費部分は数量に比例するため、単価が下がると手取り率が悪化します。出漁の可否の判断に使ってください。