送風機動力(風量×静圧÷効率)
風量・全圧・効率から送風機の理論・軸・電動機出力を即算出。空調・換気・排煙送風機の選定に。
送風機動力(風量×静圧÷効率)ツール
送風機動力
理論空気動力 Pa(kW) = Q(m³/s) × P(Pa) / 1000
軸動力 Ps = Pa / ファン効率η_f
電動機出力 Pm = Ps / 電動機効率η_m × 余裕率(1.15)
ファン効率60-75%、電動機効率85-92%が標準。風量5000m³/h・静圧400Paで理論空気動力0.56kW、軸動力0.85kW、電動機1.1kW程度。
ファン種類と効率
| 種類 | 効率 |
|---|---|
| 後向きファン(高圧・省エネ) | 70-85% |
| ターボファン | 75-85% |
| シロッコファン(多翼) | 50-65% |
| プロペラファン | 40-60% |
| 斜流ファン | 60-75% |
送風機動力(風量×静圧÷効率)の詳しい解説
送風機動力は風量×全圧÷効率で決まる基本式。ポンプと同じ原理で、風量・圧力に比例、効率で割ります。ファン効率は種類で大きく差があり、シロッコファン50-65% vs 後向きファン70-85%と、選択で消費電力が20-30%変わります。
省エネの鍵はインバータ制御(可変速)+高効率ファンの組合わせ。負荷変動大の空調系統では、風量50%減で電力約1/8(3乗則)に減少するため、投資回収が2-5年と早いです。定風量方式(CAV)からVAV方式への切替は大型ビルの定番省エネ手法。
業界・現場での使い方
空調設備設計
エアハン・PAC・排煙機の送風機選定。年間電力・省エネ計算に。
工場換気
大風量・低静圧のプロペラ/斜流ファン選定。
データセンター
ラック冷却の高効率ファン。PUE改善の主要要素。
よくある間違い・注意点
- 効率を100%で計算 — 実効率60-75%を無視すると電力25-40%過小評価。
- 全圧と静圧の混同 — 全圧=静圧+動圧。ファンカタログは全圧、系統設計は静圧が多い。
- 余裕率過大 — 30%以上の余裕で選定すると省エネ性悪化。10-20%が適正。
関連する規格・法規
- JIS B 8330 送風機の試験方法
- 省エネ法 モータ・インバータ規制
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
風量5000m³/h・静圧400Paの電動機出力は?
約1.1-1.5kW(効率65%・電動機88%)。標準機で対応。
シロッコと後向きどちら省エネ?
後向きが効率20-30%高。ただしシロッコは低速で静音・低コスト。
インバータでどれだけ省エネ?
風量50%で電力約1/8。負荷変動大の系統で年30-50%削減。
VAV方式のメリットは?
必要風量に応じて可変制御。CAV(定風量)より年電力30-50%削減。