計算ツール
elderlyライフ家計FP

有料老人ホーム

入居一時金と月額から、有料老人ホームの総費用を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

有料老人ホームツール

計算式と考え方

総額は「入居一時金 + 月額の総費用 × 入居年数 × 12」で求めます。一時金500万円、月額利用料22万円に介護サービス自己負担2.5万円と医療・日用品2万円を加えた26.5万円、8年入居なら総額は約3,044万円です。年金16万円との差額は月10.5万円で、8年分では約1,008万円を自己資金から補う必要があります。一時金は初期償却分(20%=100万円)を除いた400万円を5年で償却するため、3年で退去すれば160万円が返還される計算になります。

施設の種類と費用の目安

介護付き有料老人ホーム一時金0〜数千万円、月額20万〜35万円。手厚い介護体制
住宅型有料老人ホーム月額15万〜30万円。介護は外部サービスを利用
サービス付き高齢者向け住宅月額12万〜25万円。自立度の高い方向け
特別養護老人ホーム月額8万〜15万円。要介護3以上が対象で待機が長い

有料老人ホームの詳しい解説

有料老人ホームの費用は、入居時に支払う一時金と、毎月支払う利用料の組み合わせで決まります。一時金は前払家賃の性格を持ち、想定される入居期間分の家賃を前払いすることで月額を抑える仕組みです。同じ施設でも一時金を多く払うプランと、一時金なしで月額を高くするプランが用意されていることがあり、入居期間の見込みによって有利なほうが変わります。一時金で最も重要なのが償却の仕組みです。契約時に一定割合が初期償却として控除され、残額が償却期間にわたって月割りで償却されます。期間の途中で退去した場合、未償却分が返還されますが、初期償却分は戻りません。初期償却率は0〜30%と施設により幅があり、償却期間も3〜7年程度と異なります。短期間で退去する可能性を考えると、この条件は総費用に大きく影響します。なお、契約から一定期間内であれば全額返還される制度が設けられています。月額利用料に何が含まれるかの確認も欠かせません。家賃、管理費、食費が基本ですが、介護サービスの自己負担、医療費、おむつ代、理美容費、レクリエーション費は別途となるのが一般的です。パンフレットの月額だけを見て資金計画を立てると、実際には数万円多くかかることになります。特に医療の必要度が上がると、通院の付き添い費用や、施設によっては別途の看護体制加算が生じます。施設選びでは費用だけでなく、要介護度が上がったときや医療的ケアが必要になったときに住み続けられるかが重要です。自立を条件に入居した施設で、介護が必要になった際に退去を求められるケースがあります。入居前に、どの段階まで対応できるのか、退去を求められる条件は何かを契約書で確認する必要があります。認知症の進行や看取りへの対応方針も、長期的な安心に関わります。資金計画では、想定より長く入居する可能性を織り込むことが重要です。平均的な入居期間を前提に資金を用意し、それを超えて長生きした場合に資金が尽きるという事態は避けなければなりません。年金収入で月額を賄えるかを一つの基準とし、賄えない場合は不足分×想定期間の資金を確保しておく設計が安全です。

業界・現場での使い方

施設選び

一時金と月額の組み合わせから総額を比較します。

資金計画

年金との差額から必要な自己資金を算出します。

契約の確認

償却条件による返還額を確認します。

よくある間違い・注意点

  • 月額表示だけで資金計画を立てる — 介護の自己負担、医療費、日用品費が別途かかります。数万円の差が生じます。
  • 償却条件を確認しない — 初期償却分は退去しても戻りません。償却期間と併せて確認してください。
  • 平均的な入居期間で資金を用意する — 想定より長生きした場合に資金が尽きます。余裕を持った計画が必要です。

関連する規格・法規

  • 家計調査
  • FP協会

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

入居一時金は返ってきますか?

未償却分は返還されますが、初期償却分は戻りません。契約から一定期間内なら全額返還の制度があります。

月額に何が含まれますか?

家賃、管理費、食費が基本です。介護の自己負担、医療費、日用品は別途が一般的です。

要介護度が上がっても住み続けられますか?

施設により異なります。退去を求められる条件を契約書で確認してください。