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直売所販売手数料売れ残り損益分岐

直売所出荷の採算計算

出品点数・単価・手数料率・売れ残り率から、直売所出荷の月間の実収額と損益分岐の出品点数を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

直売所出荷の採算計算ツール

月間の販売額は出品点数×(1−売れ残り率)×持込回数×単価です。既定値では30点×88%×12回=316.8点が売れ、316.8×250円=79,200円。手数料は79,200×15%=11,880円、包装資材は30×12×15円=5,400円、交通費は12回×600円=7,200円で、資材と交通費の計は12,600円です。実収額は79,200−11,880−12,600=54,720円、売れた1点あたり172.7円。1点の貢献額は250×85%×88%−15=172円なので、交通費600円を回収する損益分岐は4点です。

販売手数料率と売れ残り率の目安

出荷先の形態販売手数料率売れ残り率の目安
農産物直売所(大規模)15〜20%5〜15%
道の駅の産直コーナー15〜25%10〜20%
スーパーのインショップ20〜30%5〜10%
無人販売・庭先販売0〜5%15〜30%

持込回数と交通費の関係

持込の頻度月間回数鮮度と売れ残りへの影響
毎日26〜30回売れ残りは減るが交通費が重い
週3回12〜13回均衡が取りやすい標準的な形
週1回4〜5回交通費は軽いが値下げと廃棄が増える
不定期2〜3回棚の定位置を確保しにくい

※参考計算です。単価・補助率・点数は地域や年度の改定で変わるため、実際の契約書や告示で確認してください。

直売所出荷の採算計算の詳しい解説

直売所の手数料が系統出荷より高いのは、売り場と接客と決済を出荷者に代わって負担しているためです。相場は販売額の15〜20%で、これに年会費や棚の使用料が加わる施設もあります。それでも実収が上回ることがあるのは、価格を自分で決められること、規格外品も売れること、運賃がかからないことの三つが効くからです。逆に売れ残りは出荷者の負担で、値引きや持ち帰り、廃棄がそのまま損失になります。手数料率の低さだけでは有利不利を判定できません。

判断が分かれるのは持込の頻度です。頻度を上げれば鮮度が保たれて売れ残りは減りますが、交通費と時間が回数分だけ積み上がります。片道が遠い出荷者ほど1回あたりの点数をまとめる誘因が働き、その結果として夕方に売れ残る量が増えます。損益分岐の出品点数を出しておくと、その回の持込が交通費を回収できるかを判断できます。少量しか用意できない日はまとめて翌日に回すという運用が、数字の上でも支持されます。

見落とされやすいのは包装資材と値札の費用です。袋やトレー、シールは1点あたり10〜30円程度でも、点数が多いと月では無視できない額になります。しかもこの費用は売れ残った分にもかかっており、売れた点数ではなく出品した点数に比例します。売れ残り率が高い品目ほど資材費の無駄が膨らむ構造です。バーコードの発行手数料や、施設によっては清算システムの利用料が別途かかる点も確認が必要です。

条件による違いも大きく、単価の低い葉物は貢献額が小さいため点数を稼がないと交通費を回収できません。単価の高い加工品や果実は数点でも採算に乗りますが、売れ残りの一つあたりの損失は大きくなります。都市近郊の施設は客数が多く売れ残り率が下がる一方、手数料率は高めに設定される傾向があります。複数の施設に分散して出す場合は、施設ごとに手数料率と売れ残り率を分けて計算しないと、平均値で見た判断が実態とずれます。月ごとの実収額を並べると、繁忙期と端境期では採算の構造が入れ替わることも見えてきます。記録を残しておけば、翌年の作付や出品する品目を決めるときの根拠になり、値付けの見直しにも使えます。

業界・現場での使い方

直売所への出荷者説明

手数料と資材費を含めた実収を示し、出品計画を立てる材料にします。

兼業農家の販路選択

系統出荷との手取りを比較し、どの品目をどちらに回すかを決めます。

加工品の採算検討

単価の高い品目で少量出品したときの採算ラインを確認します。

持込計画の見直し

損益分岐の点数から、その日の持込を実施するか翌日にまとめるかを判断します。

よくある間違い・注意点

  • 売れ残りを計算に入れない — 販売額は出品点数ではなく売れた点数で決まるため、1割の売れ残りで実収が1割落ちます。
  • 包装資材を売れた分だけ数える — 資材費は出品した全点にかかるため、売れ残り率が高いほど無駄が増えます。
  • 交通費を無視する — 片道の距離が長い出荷者では交通費が実収の1割以上を占めることがあります。
  • 手数料率だけで直売所を選ぶ — 客数と回転率で売れ残り率が変わるため、率の低い施設が有利とは限りません。
  • 自分の作業時間を原価に入れない — 袋詰めと値札貼りの時間を時給換算すると、少量出品は採算が合わないことがあります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

30点を月12回出すと実収はいくらですか?

単価250円・手数料15%・売れ残り12%の既定値で月54,720円、売れた1点あたり172.7円です。

直売所の手数料はどのくらいですか?

15〜20%が中心で、施設によっては年会費や棚の使用料が別に必要です。

売れ残り率はどう見積もればよいですか?

施設の閉店時刻の残量から逆算します。葉物は高め、加工品は低めに出る傾向があります。

損益分岐の点数とは何を意味しますか?

その回の交通費を回収できる最低の出品点数です。既定値では4点で、これを下回る日は持込を見送る判断ができます。

値下げシールを貼るべきですか?

廃棄より値引きのほうが損失は小さくなりますが、常態化すると定価での売れ行きが落ちます。時間帯を決めて運用するのが一般的です。

複数の直売所に分けて出せますか?

可能ですが手数料率と売れ残り率が施設ごとに異なるため、施設別に採算を分けて把握する必要があります。

売上はどのタイミングで入金されますか?

月締めで翌月に振り込まれる施設が多く、日々の売上照会はシステムで確認できるのが一般的です。

確定申告ではどう扱いますか?

販売額を売上に計上し、手数料と資材費と交通費を経費に計上します。具体的な区分は税理士に確認してください。