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農業雇用労務費日当社会保険

農業の臨時雇用 労務費計算

雇用人数・日数・日当・付随費用から、農業の臨時雇用にかかる総労務費と売上に対する比率を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

農業の臨時雇用 労務費計算ツール

延べ人日は人数×日数で、既定値では5人×20日=100人日です。日当の合計は100×9,000円=900,000円、割増は1人4日分を25%増しとして5×4×9,000×25%=45,000円。交通費500円と賄い費700円は1人日あたり1,200円なので100人日で120,000円です。労災のみの区分では日当と割増の合計に1.3%を掛けた12,285円が保険料の事業主負担となり、総労務費は1,077,285円、1人日あたり10,773円。売上1,200万円に対する比率は8.98%です。

加入区分別の事業主負担の目安

区分事業主負担率主な内容
労災のみ1.3%前後農業の労災保険料
短時間で加入11%前後労災・雇用・一部の社会保険
常用で加入16.5%前後健康保険・厚生年金を含む
請負・委託原則なし実態が雇用なら適用あり

作業別の日当の目安

作業の内容日当の目安必要な習熟
収穫・選別の補助8,000〜10,000円低い
定植・誘引・摘果9,000〜11,000円中程度
剪定・接ぎ木12,000〜16,000円高い
機械操作を伴う作業12,000〜18,000円資格が必要な場合あり

※参考計算です。単価・補助率・点数は地域や年度の改定で変わるため、実際の契約書や告示で確認してください。

農業の臨時雇用 労務費計算の詳しい解説

臨時雇用の費用が日当の合計より2割前後増えるのは、賃金以外の付随費用が人日に比例して発生するためです。既定値では日当90万円に対し総労務費は約108万円で、交通費と賄い費が12万円、割増が4.5万円、保険料が1.2万円を占めます。人を集めるために送迎を用意したり昼食を出したりする慣行のある地域では、この付随費用がさらに膨らみます。募集の段階で提示するのは日当の額ですが、経営の側が見るべきは1人日あたりの総額であり、既定値では10,773円になります。

判断が分かれるのは、雇用と作業委託のどちらを選ぶかです。雇用は指示のしかたを自分で決められる代わりに、労働時間の管理や保険の手続き、安全の確保という責任が伴います。作業委託は単価が高く見えても、これらの管理費用と天候による手待ちの負担を相手が負うため、繁忙期が短い経営では総額で下回ることがあります。ただし作業の指示や時間の拘束が実質的に雇用と同じであれば、契約の名称にかかわらず雇用として扱われる点に注意が必要です。

見落とされやすいのは加入区分による負担の差です。労災のみの区分では事業主負担は1.3%程度ですが、常用として社会保険に加入すると16%前後まで上がります。同じ日当でも区分が変われば総労務費が1割以上動くため、雇用の形態を決める前に試算しておく必要があります。所定の労働時間や雇用の見込み期間によって加入義務が生じるため、恣意的に短時間にすることはできません。外国人材を受け入れる場合は、これに加えて手続きや管理の費用が発生します。

条件による違いも大きく出ます。収穫が集中する品目では短期間に多人数を確保する必要があり、日当を高めに設定しないと人が集まりません。逆に作業が年間を通じて分散する経営では、少人数を長期に雇用したほうが習熟が進み、1人日あたりの作業量が増えて実質の単価が下がります。売上に対する労務費の比率は品目によって幅があり、施設野菜や果樹では2割を超えることも珍しくありません。比率が高い経営ほど、機械化や作業の標準化による省力の効果が大きくなります。作業ごとの人日と出来高を記録しておけば、翌年の募集人数と日当の設定を実績にもとづいて決められます。

業界・現場での使い方

繁忙期の予算計画

必要な人数と日数から総労務費を出し、資金計画に反映します。

雇用形態の比較

加入区分を変えたときの負担差を確認し、雇用の設計を検討します。

作業委託との比較

雇用の総額と委託の見積もりを同じ基準で並べます。

経営分析の指標

売上に対する労務費の比率を出し、省力化の投資判断に使います。

よくある間違い・注意点

  • 日当だけで人件費を見積もる — 交通費・賄い費・保険料を含めると総額は2割前後増えます。
  • 加入区分の違いを考えない — 労災のみと常用加入では事業主負担が1.3%と16.5%で、総額が1割以上変わります。
  • 割増の対象日数を数えない — 法定を超える労働や休日の作業には割増が必要で、繁忙期には無視できない額になります。
  • 請負とすれば保険が不要と考える — 実態が雇用であれば契約の名称にかかわらず労働関係の規定が適用されます。
  • 習熟による作業量の差を見ない — 同じ日当でも作業量が2倍違えば実質の単価は半分になります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

5人を20日雇うと総労務費はいくらですか?

日当9,000円・交通費500円・賄い費700円・労災のみの既定値で1,077,285円、1人日あたり10,773円です。

農業の労災保険料率はどのくらいですか?

事業の種類によりますが1%台の設定が一般的です。正確な率は労働局の告示で確認してください。

短時間の雇用でも社会保険は必要ですか?

所定労働時間や雇用の見込み期間によって加入義務が生じます。判断は社会保険労務士に確認してください。

賄い費は給与に含まれますか?

提供のしかたによって課税の扱いが変わります。金銭で支給する場合は給与として扱われることがあります。

交通費はどこまで出すべきですか?

募集の条件として実費相当を出す例が多く、地域の相場に合わせるのが一般的です。

売上に対する労務費の比率の目安は?

品目によりますが、施設野菜や果樹では2割前後になることもあります。

作業委託と雇用のどちらが安いですか?

繁忙期が短い経営では委託が総額で下回ることがあります。管理の手間も含めて比べてください。

外国人材を受け入れる場合の費用は?

賃金のほかに手続きや住居、管理の費用が加わります。制度ごとに要件が異なるため事前の確認が必要です。