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親介護年間費

介護の形態と要介護度から、親の介護にかかる年間費用を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

親介護年間費ツール

計算式と考え方

介護サービス費は、要介護度ごとの区分支給限度基準額に利用率と自己負担割合を掛けて算出します。要介護3なら限度額は月約27万円で、これを全部使い1割負担なら月2.7万円です。施設の場合はこれに居住費と食費が加わり、有料老人ホームなら月20万円前後になります。医療費とおむつ代などの日用品費を加えたものが実質的な月額負担です。在宅で要介護3、1割負担なら月約4.1万円、有料老人ホームなら月約25万円と、形態によって6倍前後の差が生じます。

形態別の月額目安(要介護3・1割負担)

在宅介護月4〜6万円。家族の介護負担が大きい
在宅+デイサービス月5〜8万円。家族の負担を軽減しつつ在宅を継続
特別養護老人ホーム月8〜13万円。待機期間が長い地域がある
有料老人ホーム月20〜30万円。入居一時金が別途必要な場合も

親介護年間費の詳しい解説

親の介護費用は、在宅か施設かによって大きく異なります。在宅介護は費用が最も抑えられる一方、家族の時間的・身体的負担が大きく、この負担が介護離職につながることが社会問題になっています。介護離職は年間10万人前後とされ、失われる収入と将来の年金を考えると、施設利用の費用を上回る経済的損失になることもあります。この観点から、費用だけでなく家族の就労継続を含めた総合的な判断が必要です。介護休業は対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限に分割して取得できると定められていますが、介護そのものを担い切る期間ではなく、体制を整えるための期間と位置づけるほうが実態に合います。施設の選択では、特別養護老人ホームが費用面で有利ですが、原則として要介護3以上が対象で、地域によっては待機期間が数年に及びます。有料老人ホームは入居しやすい反面、月20万円以上かかることが一般的で、加えて入居一時金が数百万円必要な施設もあります。費用負担を軽減する制度としては、高額介護サービス費(所得に応じた月額上限を超えた分の払い戻し)、特定入所者介護サービス費(低所得者の食費・居住費の軽減)、高額医療・高額介護合算療養費(医療と介護の合計が上限を超えた場合の払い戻し)があります。これらは申請しないと支給されません。手すりの設置や段差の解消といった住宅改修、福祉用具の購入や貸与にも給付の仕組みがあり、それぞれ限度額が定められています。試算で見落としやすいのは、要介護度が変わらない前提を置いている点です。要介護2から4へ進めば支給限度額も自己負担も上がり、在宅の継続自体が難しくなることがあります。介護期間は平均で4〜5年、10年を超える例もあり、この不確実性が資金計画を難しくします。親の年金と貯蓄でどこまで賄えるかを早い段階で把握し、不足分をどうするか家族で話し合っておくことが実務的な備えになります。認知症が進むと本人名義の資産を動かしにくくなる場合があるため、口座や保険の把握は元気なうちに進めておき、制度の適用で迷う点は地域包括支援センターや専門家に確認してください。費用の分担や介護の担い手をきょうだい間で決めないまま進めると、後から不公平感が生じやすいため、支出の記録を共有しておくと摩擦を減らせます。地域によって施設の数や待機の状況が異なる点も、早めに確認しておきたい要素です。

業界・現場での使い方

介護家庭

形態ごとの費用を比較し、親の資産で賄える範囲を把握します。

ライフプラン

将来の介護費用を見込み、自分自身の資金計画に織り込みます。

企業の人事

従業員の介護離職を防ぐため、支援制度の設計に必要な情報を把握します。

よくある間違い・注意点

  • 在宅が常に安いと考える — 家族の介護離職による収入減を含めると、施設利用より高くつく場合があります。
  • 軽減制度を申請しない — 高額介護サービス費などは申請が必要です。自動的には支給されません。
  • 入居一時金を見落とす — 有料老人ホームでは数百万円が必要な場合があります。月額だけで判断しないでください。

関連する規格・法規

  • 家計調査
  • 消費者庁

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

介護期間はどのくらいですか?

平均で4〜5年とされますが、10年を超える例もあります。期間の不確実性が資金計画の難しさになります。

特養に入るには?

原則として要介護3以上が対象です。地域によっては待機期間が数年に及びます。

介護休業は使えますか?

対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限に分割取得できます。介護休業給付金も支給されます。