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マンモグラフィー検査費用 計算ツール|自治体検診・人間ドック・保険適用・エコー併用の相場

マンモグラフィーは乳房をX線撮影し、微小石灰化や腫瘤影から乳がんを検出する検査です。厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では40歳以上の女性を対象に2年に1回の対策型検診として実施が推奨されています。本ツールは、自治体検診・職場健診・人間ドック・症状ありの保険診療・遺伝性乳がん(HBOC)向け精密検査といった受診パターン別に費用を即時試算。DBT(トモシンセシス)乳腺超音波(エコー)併用デンスブレスト(高濃度乳腺)の40代女性の選択、遺伝性乳がんBRCA1/2遺伝子検査までカバー。日本乳癌学会・国立がん研究センターのエビデンスに基づき解説します。

最終更新:2026-08-18(2026年分=令和8年分の給与所得控除・基礎控除に対応)/監修:計算ツールズ編集部

マンモグラフィー検査費用 計算機

計算式と料金構造

自己負担 = 検査費用 × 保険/自費区分 − 自治体補助

医療費控除の軽減額 = 自己負担 ×(所得税率 ×1.021 + 住民税10%)

所得税率の求め方と前提

所得税の速算表(課税所得195万円以下5%/330万円以下10%/695万円以下20%/900万円以下23%/1,800万円以下33%/4,000万円以下40%/超45%)は年収ではなく課税所得に対する区分です。本ツールは入力された年収から次の順で課税所得を求めてから税率を判定します。

課税所得 = 年収 − 給与所得控除 − 社会保険料控除(年収の15%で概算) − 基礎控除(合計所得に応じて104万/67万/62万円)

本ツールは2026年分(令和8年分)の制度で計算します。給与所得控除は令和8・9年分の区分(220万円以下74万円/360万円以下は年収×30%+8万円/660万円以下は年収×20%+44万円/850万円以下は年収×10%+110万円/850万円超195万円)を用います。改正前にあった「162.5万円以下55万円」「180万円以下は年収×40%−10万円」の2区分は廃止されました。

基礎控除は48万円から引き上げられましたが定額ではありません。合計所得489万円以下なら104万円、489万円超655万円以下なら67万円、655万円超2,350万円以下なら62万円と段階的に下がります(合計所得489万円は給与収入だけなら665万5,556円)。住民税の基礎控除は43万円のまま据え置きです。年収500万円なら課税所得は約177万円となり、所得税率は5%です(改正前は課税所得約233万円・所得税率10%でした)。年収178万円以下は課税所得が0円になるため、所得税分の軽減はなくなり住民税10%分だけが残ります。

医療費控除は年間の医療費が10万円(総所得200万円未満は総所得の5%)を超えた分が対象です。表示している軽減額は、すでに年間医療費が10万円を超えている方がこの検査費用を上乗せしたときの追加の還付・減税額です。対策型検診や人間ドックの費用は原則として医療費控除の対象外で、要精検・治療につながった場合に対象となります。

マンモグラフィー検査の費用は3つの受診経路で大きく異なります:

  1. 対策型検診(自治体・職場):公費補助により自己負担0〜2,000円が一般的。40歳以上2年に1回。
  2. 任意型検診(人間ドック):全額自費で5,000〜15,000円。若年でも自由に受診可能。
  3. 保険診療(症状あり):しこり・血性乳汁・乳頭陥凹などの症状で受診時に保険適用。3割負担で2,000〜4,000円。

症状の有無で保険適用可否が変わる点が重要です。「気になるしこりがある」場合は乳腺外来を受診することで保険適用となり、検診より安価かつ精密な検査が受けられます。

受診パターン別費用

受診経路費用(自己負担)対象年齢頻度補助
自治体対策型検診0〜2,000円40歳以上2年に1回公費補助あり
職場健診(会社補助)0〜3,000円企業規定による年1回など健保組合補助
人間ドック(基本コース)5,000〜10,000円制限なし年1回健保補助あり
人間ドック(乳がんセット)10,000〜20,000円制限なし年1回健保補助あり
保険診療(症状あり)2,000〜4,000円(3割)制限なし症状時保険適用
精密検査(要精検)3,000〜10,000円(3割)要検判定後要精検時保険適用
MRI精密検査10,000〜30,000円(3割)高リスク・要検個別判定保険適用の場合あり
BRCA1/2遺伝子検査40,000〜80,000円(3割自費差)HBOC疑い1回要件満たせば保険

乳腺濃度と検査法選択

マンモグラフィーは乳腺と病変のX線吸収差で診断するため、若年女性や高濃度乳腺(デンスブレスト)では病変の見落としリスクがあります。日本人女性の約4割は「不均一高濃度」以上のデンスブレストとされ、40代では特に注意が必要です。

脂肪性(1型)

50歳以降・出産経験ありに多い。マンモグラフィーで病変が見えやすく、単独検査で十分な感度。

乳腺散在(2型)

マンモグラフィーで十分な情報が得られる。標準的な検診対象。

不均一高濃度(3型)

40代女性に多く、マンモグラフィーの感度がやや低下。エコー併用で見落とし防止が推奨。

極めて高濃度(4型)

若年・妊娠授乳期に多い。マンモ単独では検出困難で、エコー主体またはMRI検査を検討。

結果通知に「乳腺濃度」の記載を確認し、3型・4型なら次回検診でエコー併用を検討してください。

オプション検査の意義

乳腺超音波(エコー)

X線を使わず超音波で撮影。デンスブレストや若年女性に有効。マンモとの併用で感度向上。自費で3,000〜5,000円追加が目安。

DBT(トモシンセシス)

マンモの3D撮影。乳腺の重なりを分離して見られるため、デンスブレストでの検出感度が向上。人間ドックで5,000〜10,000円加算が一般的。

乳腺MRI

造影剤を用いて血流の多い病変を検出。BRCA変異陽性など超高リスク者では年1回のMRI検診が推奨。10,000〜30,000円(3割負担時)。

BRCA1/2遺伝子検査

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)の原因遺伝子検査。家族歴・若年発症・両側発症で保険適用可能。40,000〜80,000円(3割負担)。

遺伝性乳がん(HBOC)

HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)は乳がん全体の5〜10%、若年乳がん(40歳未満)の20%を占めるとされる遺伝性疾患。原因遺伝子はBRCA1/BRCA2などです。

保険適用となるHBOC検査の主な要件(2020年4月から)

  • 乳がんまたは卵巣がんに罹患している
  • 診断時45歳以下
  • 60歳以下のトリプルネガティブ乳がん
  • 2個以上の原発乳がん
  • 血縁者に乳がん・卵巣がんの既往

該当する場合、3割負担で12,000〜24,000円で検査可能。陽性判明後は、リスク低減乳房切除・卵巣卵管切除、MRIサーベイランスなどの予防的介入も保険適用となります。

現場での使いどころ

40代女性の初回受診計画

自治体検診の対象年齢入り(40歳)を機に、受診券の確認と予約。デンスブレスト判定次第でエコー併用の追加。

会社健診と自治体検診の使い分け

会社健診対象年齢外(30代等)は自治体・人間ドックへ、対象年齢内では会社健診を活用。健保組合のオプション補助を確認。

症状あり時の適切な受診経路

しこり・血性乳汁・乳頭陥凹・皮膚くぼみ・腋窩リンパ節腫大がある場合は、検診ではなく乳腺外来を保険診療で受診。

要精検・要検通知後の対応

対策型検診で要精検判定を受けたら、乳腺専門施設で保険診療により精密検査(マンモ再検・エコー・穿刺吸引細胞診・針生検)。

家族歴のあるハイリスク対応

母・姉妹に若年乳がんの既往あり、または卵巣がん罹患者がいる場合、遺伝カウンセリングとHBOC検査を検討。

妊娠授乳期の検査対応

妊娠中はマンモ回避、エコー中心。授乳期は残存乳汁の影響でマンモ画像が読みにくくなるため断乳後の受診が理想。

よくある誤解・注意点

  • 「自治体検診はいつでも受けられる」は誤り — 対策型検診は40歳以上2年に1回が国指針。奇数年齢または偶数年齢のいずれかで受診券が交付されるため、市町村の案内を確認。
  • 症状があるのに検診で受診する — しこり等の症状がある場合は、保険診療の乳腺外来を受診。検診では精密検査が受けられません。
  • 「痛いから受けたくない」で先送り — マンモは圧迫による痛みがありますが、生理後1週間程度で受診すると軽減。乳がん死亡率低下エビデンスがある唯一の検査法です。
  • エコーだけで安心する — 若年ではエコー中心でOKですが、40代以降はマンモ+エコー併用が国際標準。エコー単独では石灰化検出感度が低い。
  • DBT・MRIをすべての人に — DBTは有効ですが自治体検診では未導入が多く、MRIは高リスク者向け。過剰検査による偽陽性・不要な生検リスクもあります。
  • 男性乳がんを忘れる — 男性でも乳がんは発症します(全体の0.5〜1%)。BRCA変異陽性男性は特にリスクが高く、しこり触知時は早期受診を。
  • 被曝リスクを過剰に恐れる — マンモの被曝量は約0.05mSv(自然被曝約2週間分)で、乳がん検出のメリットが上回るとされます。妊娠中を除き健常人には問題ありません。

関連するガイドライン・法令

  • 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」 ― 40歳以上女性へのマンモグラフィー検診2年に1回の実施根拠。
  • 健康増進法(2003年施行) ― 市町村がん検診の法的根拠。
  • 労働安全衛生法(定期健康診断) ― 職場健診の実施義務。乳がん検診は法定項目外だが、多くの企業がオプションで実施。
  • 日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン」 ― 乳がんの診断・治療・検診の学会指針。
  • 日本乳がん検診学会 ― マンモグラフィー検診・乳腺エコー検診の精度管理指針。
  • 診療報酬点数表 ― 乳腺X線撮影・エコー・MRI・BRCA検査の算定要件と点数。
  • 個人情報保護法・医療情報の保護 ― 遺伝子検査結果・家族歴等の遺伝情報の取扱い規制。

参考文献・公的資料

乳がん検診・診療の最新情報は以下の公的機関・学会情報を参照してください。

※本ページの費用は市場相場と診療報酬点数に基づく概算であり、実際の請求は医療機関・自治体により異なります。マンモグラフィー検査の必要性・頻度は年齢・家族歴・症状・乳腺濃度により個別判断が必要です。しこり・血性乳汁・皮膚変化などの症状がある場合は、検診ではなく速やかに乳腺外来を保険診療で受診してください。HBOC(遺伝性乳がん)を疑う家族歴のある方は、遺伝カウンセリング体制のある医療機関で相談することを推奨します。

よくある質問(FAQ)

マンモグラフィーは何歳から受けるべき?

厚生労働省の指針では40歳以上の女性を対象に2年に1回の対策型検診が推奨されています。20〜30代でも家族歴があれば主治医と相談のうえで受診可能ですが、若年女性はデンスブレストが多く、エコー中心の検診も選択肢です。

自治体検診の費用はいくらですか?

自治体により無料〜2,000円で受診できます。市町村の広報・ホームページで受診券や集団検診の案内を確認してください。40歳以上の対象者には受診券が郵送される市町村が多いです。

人間ドックの乳がんセットはいくら?

マンモ+エコー併用の乳がんセットで10,000〜20,000円が相場です。基本の人間ドック(50,000〜80,000円)にオプション追加する場合と単独受診の場合で価格が異なります。健保組合の補助を確認してください。

しこりがあるときはどうすべき?

検診ではなく乳腺外来を保険診療で受診してください。マンモグラフィー・エコーに加え、必要なら穿刺吸引細胞診・針生検で診断確定。3割負担で数千円〜1万円台の自己負担が目安です。

デンスブレスト(高濃度乳腺)って何ですか?

乳腺組織が多く脂肪組織が少ない状態。マンモグラフィーでは白く写り、病変が隠れやすくなります。日本人女性の約4割が該当し、40代女性に多い。マンモ+エコー併用で検出率向上が推奨されます。

エコーとマンモの違いは?

マンモは石灰化(超早期の変化)検出に強く、エコーは腫瘤(しこり)や嚢胞検出に強い。両者相補的で、40代以降のデンスブレストでは併用が理想です。エコーは被曝ゼロで妊娠中も可能。

DBT(トモシンセシス)とは?

マンモの3D撮影。乳腺の重なりを分離して見られるためデンスブレストでの検出率が向上します。人間ドックで5,000〜10,000円加算が一般的。自治体検診では未導入の施設が多いです。

痛みはどれくらいですか?

圧迫による痛みがあります(個人差大)。生理後1週間程度で受診すると胸の張りが少なく痛みが軽減。継続的な受診が乳がん死亡率低下につながるため、痛みを理由に先送りしないでください。

妊娠中でも受けられますか?

マンモグラフィーは被曝リスクがあるため妊娠中は原則回避。しこり等がある場合はエコーで対応します。授乳期も画像が読みにくくなるため、可能なら断乳後の受診が推奨されます。

家族歴があると保険で遺伝子検査ができますか?

2020年4月からBRCA1/2遺伝子検査が要件を満たせば保険適用となりました。乳がん罹患者で45歳以下発症・両側発症・トリプルネガティブ・血縁者に乳/卵巣がん歴がある場合など。3割負担で12,000〜24,000円です。

医療費控除の対象になりますか?

症状のある治療・精密検査(保険診療)は医療費控除の対象です。対策型検診(自治体検診・人間ドック)は原則対象外ですが、要精検判定を受けた場合や治療につながる場合は対象になる可能性があります。

男性でも乳がんになりますか?

はい。乳がん全体の0.5〜1%は男性です。BRCA2変異陽性の男性は特にリスクが高い(生涯5〜10%)。しこり触知時は速やかに乳腺外科を受診してください。