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CT医療費診療報酬造影剤

CT費用

CT検査の窓口負担を部位別に試算する無料電卓。診療報酬点数表の撮影料・コンピューター断層診断・電子画像管理加算を積み上げ、3割負担の目安額を表示します。負担割合別の早見表、造影を行った場合の増額、保険が使えない人間ドックとの違いまで解説します。

最終更新:2026-08-18/監修:計算ツールズ編集部

CT費用ツール

計算式と前提

CTの窓口負担は「撮影料+画像を読む料金+受診料」の合計に自己負担割合を掛けて求めます。撮影料は装置の列数で決まり、部位では変わりません。部位ごとに金額が違って見えるのは、造影剤を使う頻度と受診の状況が違うためです。

窓口負担 = 総点数 × 10円 × 自己負担割合
総点数 = CT撮影料 + 電子画像管理加算120点 + コンピューター断層診断450点 + 初診料291点または再診料75点(+造影を行う場合は造影剤使用加算500点+薬剤料)

本ツールの既定値では、頭部=単純CTを再診で受けた1,645点(3割で4,935円→約5,000円)、胸部=単純CTを初診で受け画像診断管理加算がつく2,036点(3割で6,108円→約6,000円)、腹部=造影CTを再診で受けた2,595点(3割で7,785円→約8,000円)を想定した丸め値を表示します。CT撮影料は64列以上のマルチスライス型1,000点を基準としています。

部位別・負担割合別の早見表

本ツールが想定している内訳と、自己負担割合ごとの窓口負担です。点数は診療報酬点数表に基づく代表的な組み合わせで、実際の請求は医療機関の設備や加算の届出状況で前後します。

部位(想定)主な内訳総点数10割3割2割1割
頭部(単純・再診)撮影1,000+電子画像120+断層診断450+再診751,645点16,450円約5,000円約3,290円約1,650円
胸部(単純・初診)撮影1,000+電子画像120+断層診断450+画像診断管理175+初診2912,036点20,360円約6,000円約4,070円約2,040円
腹部(造影・再診)撮影1,000+造影加算500+薬剤450+電子画像120+断層診断450+再診752,595点25,950円約8,000円約5,190円約2,600円
頭部(単純・16列未満の装置)撮影750+電子画像120+断層診断450+再診751,395点13,950円約4,190円約2,790円約1,400円

保険が使えない場合の目安

受け方保険適用支払額の目安
症状があり医師が必要と判断した検査あり上表のとおり(1〜3割)
人間ドックのオプションCTなし(自費)15,000〜30,000円
肺がん低線量CT検診(自治体補助なし)なし(自費)10,000〜20,000円
自治体の検診事業として受ける場合公費助成0〜5,000円程度

CT費用の詳しい解説

CT費用が部位によって変わるのは、撮影そのものの値段が変わるからではありません。CT撮影料は装置の列数で決まる一本値で、64列以上のマルチスライス型なら1,000点、4列以上16列未満なら750点というように、同じ装置を使う限り頭部でも腹部でも同額です。差が生まれるのは、その周りに積み上がる項目のほうです。放射線科医が画像を読むコンピューター断層診断450点と電子画像管理加算120点はどの部位でも共通ですが、腹部は病変の血流を見るために造影剤を使う頻度が高く、造影剤使用加算500点と薬剤料が上乗せされます。本ツールが示す部位差は、ほぼ「造影を伴うか」と「初診か再診か」の差だと考えると読み解けます。

実務で判断が分かれるのは、造影を行うかどうかと、CTとMRIのどちらを選ぶかです。造影は腫瘍や炎症の広がりを描き出す力が高い一方、ヨード造影剤には副作用があり腎機能への負担も伴うため、腎機能が低下している方では単純CTにとどめる判断が取られます。頭部で急に強い症状が出た場面では、出血の有無を数分で確認できるCTが優先され、脳梗塞のごく早期の変化や脊髄の評価ではMRIが選ばれます。費用ではMRIのほうが高く3割負担で7,000〜9,000円程度ですが、被ばくが無いぶん繰り返しの確認には向きます。適否は症状と既往で決まる医学的判断ですので、最終的には診察した医師に委ねてください。

見落とされやすいのは、窓口負担が撮影料だけで終わらない点です。受診には初診料291点または再診料75点がかかり、紹介状なしで一定規模以上の病院を受診すると、選定療養費として7,000円台が保険外で発生します。読影結果を後日聞きに行けば再診料が重ねてかかり、血液検査や超音波検査が同じ日に加わることも多いため、実際の会計は目安より数千円高くなります。逆に、同じ月に医療費がかさめば高額療養費制度で自己負担に上限がかかり、年間10万円を超えれば医療費控除の対象にもなります。

同じ検査でも支払額は人によって変わります。自己負担割合は義務教育就学前が2割、就学後70歳未満が3割、70〜74歳は原則2割、75歳以上は原則1割で、現役並みの所得があれば年齢を問わず3割です。子ども医療費助成が使える年齢なら窓口負担がほとんど生じないこともあります。もう一つ大きいのが、保険診療かどうかという入口の違いです。人間ドックのオプションや自費の低線量CT検診は全額自己負担で15,000〜30,000円程度になります。見積もるときは部位より先に、保険が使えるか・造影を使うか・紹介状があるかの3点を確認してください。

よくある間違い・注意点

  • 表示額をそのまま会計額だと思い込む — 実際の窓口では初診料・血液検査・処方箋料などが同時に加わります。CT単独の目安に3,000〜5,000円上乗せして持参する現金を考えると安全です。
  • 造影の有無を確認しないまま予算を組む — 造影を行うと造影剤使用加算と薬剤料で3割負担でも2,500〜4,000円ほど増えます。腹部・骨盤は造影になる場面が多い部位です。
  • 紹介状なしで大きな病院に行く — 一定規模以上の病院では選定療養費として7,000円台が保険外で加算されます。まず地域の医療機関を受診し、必要なら紹介してもらう流れのほうが総額は下がります。
  • 健診・人間ドックのCTを保険診療の値段で見積もる — 症状がない状態で受ける検査は自費で、15,000〜30,000円が相場です。金額が数倍違うため、同じ「CT」でも比較になりません。
  • 被ばくだけを理由に必要な検査を避ける/安いからと繰り返す — 1回あたりの線量は頭部で約2mSv、胸部で6〜7mSv、腹部・骨盤で10mSv前後です。必要性と回数の判断は担当医と相談してください。

参考資料・公的情報

※本ツールは公表資料に基づく参考計算です。検査の要否・造影の可否・結果の解釈は、診察した医師の判断に従ってください。金額は医療機関の届出状況や同時に行う検査により変わります。

よくある質問(FAQ)

被ばく量はどのくらいですか?

1回あたりの実効線量は頭部で約2mSv、胸部で6〜7mSv、腹部・骨盤で10mSv前後が目安です。日本人が自然界から1年間に受ける線量が約2.1mSvなので、腹部CT1回は自然放射線の数年分に相当します。必要な検査を避ける理由にはなりませんが、短期間に何度も繰り返す場合は担当医に確認してください。

造影剤を使うといくら増えますか?

造影剤使用加算500点に薬剤料が加わり、総点数で900〜1,200点ほど増えます。3割負担で2,500〜4,000円程度の上乗せが目安です。造影前には腎機能の確認やアレルギー歴の問診が行われ、検査後は造影剤の排出のために水分摂取をすすめられることがあります。

結果はいつわかりますか?

画像自体は撮影直後に確認できるため、緊急性が高い場合は当日その場で説明を受けられます。放射線科医による正式な読影レポートは1〜3日、混雑する施設では1週間程度かかることがあります。後日結果を聞きに行く受診には、あらためて再診料がかかります。

1割負担・2割負担ならいくらですか?

本ツールは3割負担で表示しています。1割負担なら表示額のおよそ3分の1、2割負担ならおよそ3分の2です。頭部の単純CTなら1割で約1,650円、2割で約3,290円が目安になります。詳しい内訳は上の早見表をご確認ください。

高額療養費の対象になりますか?

CT単独では自己負担限度額に届かないことがほとんどですが、同じ月・同じ医療機関の保険診療分は合算できます。入院や手術と同じ月にCTを受けた場合は限度額を超える可能性があるため、加入する健康保険に確認してください。限度額適用認定証を事前に用意しておくと窓口での立て替えを避けられます。

人間ドックのCTにも保険は使えますか?

症状がない状態で受ける検査は保険の対象外で、全額自己負担の15,000〜30,000円程度になります。ただしドックで異常が見つかり、その後に精密検査として撮り直す場合は保険診療になります。自治体や健康保険組合の補助が使えることもあるため、申し込み前に確認する価値があります。

MRIとどちらを選べばよいですか?

費用だけならCTのほうが安く、MRIは3割負担で7,000〜9,000円程度が目安です。CTは撮影時間が数分と短く出血や骨折の確認に強く、MRIは被ばくが無く脳や脊髄、関節などの軟らかい組織の描出に優れます。どちらが適切かは症状で決まる医学的判断ですので、費用を理由に自己判断で選ばず、診察時に相談してください。