計算ツールズ
公営ギャンブル期待値

競馬・競輪・競艇 期待値 計算ツール

公営ギャンブルの期待値・還元率を計算。年間収支試算。

期待値 計算機

還元率比較

公表値・法定値のみを並べています。競馬の払戻率は主催者が投票法ごとに定めた率、公営競技の75%・70%は法律が定める下限です。

種目・券種払戻率根拠
競馬 単勝・複勝80.0%主催者が投票法ごとに定めた設定払戻率(平成26年6月7日以降)
競馬 枠連・馬連・ワイド77.5%同上
競馬 馬単・3連複75.0%同上
競馬 3連単72.5%同上
競馬 WIN570.0%同上
競艇売上金の75%以上モーターボート競走法第15条
競輪売上金の70%以上自転車競技法第12条
オートレース売上金の70%以上小型自動車競走法第16条
宝くじ発売総額の50%以下当せん金付証票法第5条(当せん金品の総額の上限)

競馬法第8条も、払戻対象総額を売得金の70%以上と定めています。競輪・オートレースは法律上の下限が70%で、実際に適用される率は主催者が定めるため券種によって異なります。

計算式と前提

1日期待損失 = 1日の購入額 ×(1 − 払戻率)/月損失 = 1日期待損失 × 月の参加日数/年損失 = 月損失 × 12/10年累計 = 年損失 × 10

既定値の払戻率75.0%・1日10,000円・月4日で追うと、控除率は25%なので1日あたり2,500円、月では10,000円、年では120,000円、10年で1,200,000円という並びになります。これは長期の平均であって、1日単位では大きく勝つ日も大きく負ける日もあります。最後の欄は、同じ月10,000円を年5%で30年積み立てた場合の元利合計で、支出の規模感を比べるための参考値です。

早見表

いずれも1日の購入額10,000円・月4日での計算です。計算機に同じ条件を入れると同じ数字が出ます。

券種別の期待損失(1日10,000円・月4日)

券種払戻率1日期待損失年損失10年累計
競馬 単勝・複勝80.0%2,000円96,000円960,000円
競馬 枠連・馬連・ワイド77.5%2,250円108,000円1,080,000円
競馬 馬単・3連複/競艇75.0%2,500円120,000円1,200,000円
競馬 3連単72.5%2,750円132,000円1,320,000円
競馬 WIN5/競輪・オートレース70.0%3,000円144,000円1,440,000円

購入額別の期待損失(払戻率75.0%・月4日)

1日の購入額1日期待損失月損失年損失同額を年5%で積立(30年)
3,000円750円3,000円36,000円2,456,094円
5,000円1,250円5,000円60,000円4,093,489円
10,000円2,500円10,000円120,000円8,186,978円
20,000円5,000円20,000円240,000円16,373,957円
50,000円12,500円50,000円600,000円40,934,892円

詳しい解説

公営競技の払戻率が7割台に揃っているのは、市場の需給ではなく法律がそう定めているからです。競馬法第8条は払戻対象総額を売得金の70%以上、モーターボート競走法第15条は75%以上、自転車競技法第12条と小型自動車競走法第16条は70%以上と規定しています。控除された分は開催経費、主催者である地方公共団体などの収益、法定の交付金に充てられます。つまり控除率は手数料であり、参加者全体で見れば購入額の2〜3割は必ず外に出ていく構造です。個人の腕で変えられるのは自分の取り分の順位であって、全体の目減りそのものではありません。

判断が分かれるのは、券種の選び方です。単勝・複勝は払戻率80.0%と最も控除が軽く、当たる頻度も高い一方で配当は小さくなります。3連単は払戻率72.5%と控除が重く、当たりにくい代わりに配当が大きくなります。少ない資金で大きな配当を狙う目的なら控除の重い券種にも合理性がありますが、長く続けるほど払戻率の差は複利のように効いてきます。早見表のとおり、月4日・1日1万円という同じ条件でも、80.0%と70.0%では年間48,000円、10年で48万円の差が開きます。頻度を決める前に、どの券種を主戦にするかを決めるほうが影響は大きい、というのがこの表の読み方です。

見落とされやすいのは、購入額の数え方です。的中して戻ってきた金額を次のレースに回した場合、その再投入分も購入額に含めて数えないと、期待損失は実際より小さく出ます。1日の総購入額は、手元から出した金額ではなく、券を買った金額の合計です。また、控除は購入の都度かかるため、回転させるほど目減りは進みます。加えて、入場料・交通費・飲食費・有料の予想情報といった券以外の支出は本ツールの計算に入っていません。年間で見ると、これらが期待損失と同程度になることもあります。

条件による違いも押さえておく必要があります。払戻率は主催者と券種で変わり、開催によっては期間限定で払戻率を引き上げる企画が実施されることもあります。逆に、キャリーオーバーのある券種では、繰り越された分が加算されるためその回に限って期待値が押し上がる場面もあります。これらはいずれも一時的な変動で、制度上の下限を下回ることはありません。長期の見積もりには、平常時の払戻率を使うのが妥当です。税務上の扱いも条件で変わり、払戻金は原則として一時所得ですが、外れ券の購入費は原則として経費になりません。継続性や規模によっては雑所得と扱われた事例もあるため、金額が大きい場合は所轄の税務署か税理士に確認してください。

最後に、この計算は「使ってよい上限を決めるための道具」として使うのが向いています。年12万円という数字が出たなら、それは娯楽費として許容できる額かを先に決め、月ごとの上限を設定しておくことです。負けを取り返そうとして購入額が膨らむ局面では、期待損失も同じ倍率で膨らみます。生活費や借入に手をつけている、家族に隠している、やめようとしてもやめられないといった状態が続く場合は、各都道府県の精神保健福祉センターや保健所の相談窓口、主催者が設けている購入制限や入場制限の仕組みを利用してください。

よくある間違い・注意点

  • 期待損失を「必ずこの額だけ負ける」と読む。これは長期平均です。1日単位では大きく勝つ日も負ける日もあり、短期の結果から手法の良し悪しは判定できません。
  • 払戻金の再投入を購入額に数えない。控除は買うたびにかかります。戻ってきた金額を回し続ければ、手元から出した額よりずっと大きな購入額になり、期待損失もそれに比例します。
  • 券種の払戻率の差を軽く見る。単勝の80.0%と3連単の72.5%では控除率が1.4倍違います。10年続ければ数十万円単位の差になります。
  • 券以外の支出を勘定に入れない。入場料・交通費・飲食費・有料の予想情報は本ツールに含まれていません。年間の実支出は表示より大きくなります。
  • 払戻金の税務を「申告不要」と思い込む。払戻金は原則として一時所得です。外れ券の購入費は原則として経費になりません。金額が大きい場合は税務署または税理士に確認してください。

参考資料

払戻率は主催者や券種、開催内容によって変わります。税務上の判断は個別事情によるため、所轄の税務署または税理士にご確認ください。

よくある質問

還元率と控除率はどう違いますか

還元率(払戻率)は売上のうち払い戻しに回る割合、控除率はその残りです。払戻率75%なら控除率は25%で、100円買うたびに平均25円が手元から離れます。本ツールの「1日期待損失」は購入額に控除率を掛けたものです。

うまく買えば還元率100%を超えられますか

個々のレースでオッズの歪みを突けば期待値が100%を超える買い目は理論上あり得ますが、払戻率が制度で定められている以上、参加者全体の平均は必ず100%を下回ります。誰かが平均を上回れば、その分だけ誰かが下回る構造です。

1日の購入額には何を入れればよいですか

その日に馬券・車券・舟券の購入に充てた金額の合計です。的中して払い戻された分を再び購入に回した場合、その再投入分も購入額に含めて数えます。手元から出した金額だけを数えると、実際の期待損失より小さく出ます。

入場料や交通費は含まれますか

含まれません。本ツールが計算するのは券の購入額に対する期待損失だけです。入場料・交通費・飲食費・有料予想などを合わせると、実際の年間支出は表示より大きくなります。

「同額を年5%で積立(30年)」は何を示していますか

月間の期待損失と同じ額を、毎月30年間にわたって年利5%で積み立てた場合の元利合計です。負けた分がそのまま貯まるという意味ではなく、同じ支出を別の用途に回したときの規模感を示すための参考値です。実際の運用利回りは保証されません。

払戻金に税金はかかりますか

公営競技の払戻金は原則として一時所得に当たります。一時所得には年間50万円の特別控除がありますが、外れ券の購入費は原則として必要経費に算入できません。継続的・網羅的な購入で雑所得と扱われた事例もあり、判断は個別事情によります。金額が大きい場合は所轄の税務署か税理士に確認してください。

券種を変えると期待損失はどれくらい変わりますか

同じ1日1万円でも、払戻率80.0%の単勝・複勝なら1日2,000円、70.0%のWIN5なら3,000円が平均的な減りです。月4日で年間に直すと96,000円と144,000円で、48,000円の差になります。当たりやすさと払戻率は逆向きに動くため、どちらを取るかは目的次第です。

やめたいのにやめられないときはどうすればよいですか

各都道府県の精神保健福祉センターや保健所に相談窓口があります。競技の主催者も自己申告による購入制限や本人・家族からの申告による入場制限の仕組みを設けています。生活費や借入に手をつけている段階なら、早めに専門機関へ相談してください。