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趣味刺繍手芸

刺繍|糸・布・キットのトータル月額を計算

刺繍の材料費を、月に取りかかるキットの数と1キットの価格から試算します。既定値の月1キット・1キット3,000円なら月額3,000円です。キットに含まれない糸や布、額装の費用も本文で整理しています。

最終更新:2026-08-19/監修:計算ツールズ編集部

刺繍 月額予算ツール

計算式と前提

月額の材料費 = 月のキット数 × 1キットの価格

入力は「月キット数」と「1キット価格」の2つだけです。既定値は月1キット・1キット3,000円で、月額は3,000円と表示されます。キット数を2にすれば6,000円、1キット価格を8,000円に上げれば8,000円です。キット数は0〜10、1キット価格は500〜30,000円(500円刻み)の範囲で受け付けます。ここで計算しているのはキット代だけで、糸の買い足し、布や刺しゅう枠、針や図案集、完成後の額装は含みません。実際の支出は、この金額に1〜3割ほど上乗せして見ておくと外れにくくなります。

キット数・単価別の月額早見表

この計算機に値を入れたときの出力です。年額は月額を12倍した参考値で、計算機は年額を表示しません。

1キット価格月1キット月2キット月3キット月5キット
1,000円1,000円2,000円3,000円5,000円
2,000円2,000円4,000円6,000円10,000円
3,000円(既定値)3,000円6,000円9,000円15,000円
5,000円5,000円10,000円15,000円25,000円
8,000円8,000円16,000円24,000円40,000円
15,000円15,000円30,000円45,000円75,000円

作品の規模と所要時間の目安(この計算機では扱いません)

1キットの価格は、図案の面積と使う色数でおおむね決まります。刺す面積が増えれば布も糸も増え、時間も伸びます。下の表は規模感をつかむための目安で、実際の価格は図案と素材で変わります。

規模仕上がりの目安キット価格の目安所要時間の目安
小物(ブローチ・コースター)10cm角前後1,000〜3,000円5〜20時間
額装向きの中型図案15〜25cm角3,000〜8,000円30〜80時間
大型図案・パネル30cm超10,000〜30,000円150〜500時間
刺し子のふきん30cm角前後800〜2,000円10〜25時間

刺繍の費用はどこで決まるのか

刺繍の材料費が数千円という水準に落ち着くのは、費用の大半が糸と布という消耗品で、どちらも単価が低いからです。刺しゅう糸は1かせが百数十円で、中型の図案でも使う色は20〜40色ほど、しかも使い切ることはまれです。布はクロスステッチ用の織り目が数えられる生地で、数十センチ単位で買えば数百円から千円台に収まります。キットが単品合計より高く見えるのは、図案の制作と印刷、必要な色を小分けにする手間、針や説明書が含まれるためです。

判断が分かれるのは、キットを買い続けるか、糸と布を単品でそろえるかです。単品は糸の在庫がそろうまで割高で、よく使う色を50色そろえれば数千円が一度に出ていきます。一方で在庫がたまると3作目以降は色の買い足しだけになり、1作あたり数百円まで下がります。年に1〜2作なら在庫が古びるのでキット、月に1作以上刺すなら単品のほうが安い、というのがおおまかな分かれ目です。この計算機はキット代しか扱わないため、単品派の人は「1キット価格」の欄に1作あたりの材料費の実績を入れて使うのが実態に近くなります。

見落とされやすいのが、キットに入っていない支出です。まず布の追加で、図案どおりに刺すには周囲に5〜8cmの余白が要り、付属の布はぎりぎりのことがあります。次に手元灯やルーペスタンドといった目の負担を減らす道具、そして額装です。市販の既製サイズの額なら数千円ですが、寸法が合わずに額装を専門店に頼むと1万円を超えることがあります。完成後にかかる費用のほうが、キット代より大きくなる場合もあります。

条件によっても差が出ます。クロスステッチは織り目を数えて刺すため布のカウント(1インチあたりの目数)で仕上がり寸法が変わり、同じ図案でも14カウントと18カウントでは完成サイズが3割ほど違います。18カウントは布も糸も少なく済みますが、目が細かい分だけ時間と目の負担が増えます。フランス刺繍は面を埋めるステッチが多く糸の消費が大きくなりがちで、刺し子は逆に糸の種類が少なく、費用の中心が布に寄ります。同じ「刺繍」でも、費用の内訳はかなり違います。

時間あたりで見ると、刺繍は続けやすい趣味です。3,000円のキットに50時間かけるなら、1時間あたりの材料費は60円で、外出をともなう趣味と比べると桁が違います。一方、始めたキットが途中で止まれば支出だけが積み上がります。買う速さより刺す速さのほうが遅いのが普通なので、月のキット数は「買う数」ではなく「仕上げられる数」で入れたほうが、家計の見通しは正確になります。作品を販売する場合は、材料費のほかに販売手数料や送料がかかり、規模によっては所得の申告が必要になります。判断に迷う場合は税務の専門家にご相談ください。

よくある間違い・注意点

  • キット代だけで予算を組む — 布の買い足し、手元灯、額装が別にかかります。額装は既製サイズに合わせれば数千円ですが、特注寸法にすると1万円を超えることがあります。この計算機はキット代のみを計算します。
  • 買う数を「月キット数」に入れる — 買った数と仕上げた数はふつう一致しません。仕上がらないまま増えると、支出だけが先行します。続けられるペースを入れてください。
  • 布のカウントを確認せずに図案を選ぶ — 同じ図案でも14カウントと18カウントでは完成寸法が3割ほど変わります。額のサイズを先に決めている場合は、布のカウントから逆算してください。
  • 糸を後から買い足せると考える — 同じ色番号でも染めのロットで色味が変わることがあります。広い面を一色で埋める図案では、必要量を最初にまとめて確保しておくほうが安全です。
  • 作品を売るときに材料費だけで値付けする — 販売手数料、送料、梱包材のほか、制作時間が価格に反映されていないことがよくあります。継続的に売る場合は所得の扱いも変わるため、税務の専門家にご確認ください。

参考資料

  • 総務省統計局 家計調査 — 教養娯楽用品や被服関連の支出が品目別に確認できます。
  • e-Stat 政府統計の総合窓口 — 家計調査や生産動態統計の原表を検索できます。
  • 経済産業省 統計 — 繊維・生活関連製品の生産動態統計の所管です。
  • 文化庁 著作権 — 図案やキャラクターを使った作品を公開・販売するときの考え方の一次情報です。
  • 消費者庁 — 販売時の表示や特定商取引法に関する所管官庁です。
  • 国民生活センター — 手芸用品や通信販売に関する相談事例が確認できます。
  • 国税庁 — 作品を販売した場合の所得区分や申告の要否に関する一次情報です。
  • 日本産業標準調査会(JISC) — 繊維製品の試験方法や表示に関するJISを検索できます。
  • 中小企業庁 — 手工芸品を扱う小規模事業者向けの支援制度をまとめています。
  • 特許庁 — 図案やブランド名の意匠・商標に関する一次情報です。

よくある質問(FAQ)

この計算機はキット代以外も含んでいますか

含んでいません。月のキット数と1キット価格を掛けた金額だけを表示します。糸の買い足し、布や刺しゅう枠、針、図案集、完成後の額装は別途かかります。実支出はこの金額の1〜3割増しで見ておくと外れにくくなります。

キットと単品購入はどちらが安いですか

作る量によります。単品は糸や道具をそろえるまでが割高で、在庫がたまると1作あたりの追加費用が色の買い足しだけになります。年に1〜2作ならキット、月に1作以上刺すなら単品のほうが安くなりやすい、というのが目安です。

刺繍の種類で費用は変わりますか

変わります。クロスステッチは布のカウントで必要量が決まり、フランス刺繍は面を埋めるステッチが多いため糸の消費が大きくなります。刺し子は糸の種類が少なく、費用の中心が布に寄ります。同じ予算でも内訳はかなり違います。

布のカウントとは何ですか

1インチあたりの織り目の数です。数が大きいほど目が細かくなります。同じ図案を刺しても、14カウントと18カウントでは完成寸法が3割ほど変わります。額のサイズが決まっている場合は、カウントから逆算して布を選んでください。

大きな作品はどのくらい時間がかかりますか

30cmを超える図案では150〜500時間ほどかかることがあります。3,000円のキットに50時間なら1時間あたりの材料費は60円で、続けるほど時間単価は下がります。買うペースより仕上げるペースのほうが遅いのが普通ですので、月のキット数は買う数ではなく仕上げられる数で入れてください。

額装にはいくらかかりますか

既製サイズの額に収まるなら数千円ですが、寸法が合わず専門店に頼むと1万円を超えることがあります。額装を前提にする図案では、布の余白を5〜8cm確保したうえで、額のサイズを先に決めておくと費用が読めます。

作った作品を売っても大丈夫ですか

図案には著作権があり、市販キットの図案をそのまま使った作品の販売が認められていない場合があります。販売の可否はキットや図案集の記載でご確認ください。あわせて販売手数料や送料がかかり、規模によっては所得の申告が必要になります。

材料費以外に見ておくべき支出はありますか

手元灯やルーペスタンドといった目の負担を減らす道具、作品を保管する箱や防湿剤、教室に通う場合の月謝があります。継続する趣味では、こうした一度きりの支出が初年度の負担を押し上げます。

※本ツールの計算結果は概算です。キット以外の材料費・道具代・額装費は含みません。価格は取扱店や時期によって変わります。