中学受験|小学校3-6年の塾・通信費を計算
中学受験のトータルコストを試算する無料電卓。通塾を始める学年と塾の価格帯から、塾費用と受験料を合わせた総額を表示します。学年別の内訳、塾代以外にかかる費用、合格後6年間の学費まで解説します。
中学受験 トータルコストツール
計算式と前提
中学受験の総額は、通塾の年数と塾の価格帯でほぼ決まります。開始学年から小学6年までの年数を数え、塾の年額を掛けて、出願にかかる受験料を足す形です。
通塾年数 = 小学3年開始なら4年/小学4年開始なら3年/小学5年開始なら2年
塾費用合計 = 塾の年額 × 通塾年数
受験料 = 200,000円(1回20,000〜25,000円 × 8〜10回の出願を想定した固定値)
総額 = 塾費用合計 + 受験料
塾の年額は、大手進学塾の最上位帯が年100万円、大手の標準帯が年80万円、オンライン中心なら年30万円を想定しています。既定値は小学4年開始・年100万円クラスなので、100万円×3年+受験料20万円で3,200,000円と表示されます。年額は3年間の平均値で、実際には学年が上がるほど高くなる点に注意してください。
開始学年・塾別の早見表
本ツールに各条件を入れたときに表示される総額です。いずれも受験料200,000円を含みます。
| 開始学年 | 通塾年数 | 大手最上位(年100万円) | 大手標準(年80万円) | オンライン中心(年30万円) |
|---|---|---|---|---|
| 小学3年 | 4年 | 4,200,000円 | 3,400,000円 | 1,400,000円 |
| 小学4年 | 3年 | 3,200,000円 | 2,600,000円 | 1,100,000円 |
| 小学5年 | 2年 | 2,200,000円 | 1,800,000円 | 800,000円 |
学年別に見た年間費用の内訳
本ツールは年額を一定として計算しますが、実際の塾費用は学年とともに逓増します。小学6年だけで3年分の4〜5割を占めるのが一般的な形です。
| 学年 | 月謝(年間) | 季節講習 | 特訓・志望校別講座 | 教材・模試 | 年間合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学4年 | 30〜40万円 | 10〜15万円 | — | 3〜5万円 | 45〜60万円 |
| 小学5年 | 45〜55万円 | 20〜30万円 | 0〜5万円 | 4〜6万円 | 70〜95万円 |
| 小学6年 | 55〜70万円 | 35〜50万円 | 20〜40万円 | 6〜10万円 | 120〜170万円 |
| 3年合計 | 130〜165万円 | 65〜95万円 | 20〜45万円 | 13〜21万円 | 235〜325万円 |
合格後にかかる費用
| 項目 | 金額の目安 | 支払い時期 |
|---|---|---|
| 入学金 | 250,000〜300,000円 | 合格発表から数日以内 |
| 施設費・維持費(初年度) | 150,000〜300,000円 | 入学時 |
| 制服・指定用品・教科書 | 100,000〜150,000円 | 入学前 |
| 授業料(年間) | 450,000〜650,000円 | 毎年 |
| 6年間の総額 | 5,000,000〜9,000,000円 | — |
中学受験費用の詳しい解説
塾の年額が80万〜100万円になる理由は、月謝だけを見ていても分かりません。この価格帯の進学塾では月謝が年間費用の半分前後にとどまり、残りを春夏冬の講習、志望校別特訓、模試、教材費が占めます。月謝を抑えて講習で収支を取る料金体系のため、月謝×12では実額の6割程度にしかなりません。さらに学年による逓増が大きく、小学4年の年45〜60万円に対して小学6年は年120〜170万円と、およそ2.5〜3倍になります。本ツールは3年平均で計算するため、小4時点の実感より高く小6の実感より低く出ます。資金繰りでは総額より「最後の1年に半分近くが集中する」形を先に押さえてください。
実務で判断が分かれるのは、大手の集団指導とオンライン・個別指導のどちらを軸にするかです。大手の集団指導は志望校別に最適化された教材と、母集団の大きさに支えられた模試の判定精度に価値があります。一方で席次が下位帯に固定されると進度に追いつけず、同じ月謝で効果が出ない状態になりがちです。オンライン中心なら年30万円前後まで下がり送迎も消えますが、演習量の管理を家庭が引き受けることになります。個別指導の併用は判断が難しく、月3万〜8万円の追加で総額が跳ね上がるため、「どの科目を何か月補うか」を先に決めてから契約するほうが安く収まります。
見落とされやすいのは、塾の請求書に載らない費用です。週4〜5回の通塾には交通費と授業前後の食事代がかかり、年10万〜20万円になる家庭が珍しくありません。保護者会や送迎で失われる時間も実質的なコストです。受験料は出願校数に比例し、併願を1校増やすたびに2万〜2万5,000円ずつ積み上がります。最大の見落としは合格後のほうが金額が大きい点です。私立中高一貫校の6年間は500万〜900万円で、受験費用の2倍以上になります。費用で受験の可否を判断するなら、入学後6年分まで含めた見通しが要ります。
条件による違いも押さえておきます。首都圏と関西圏は塾の密度が高く価格帯も上ですが、選択肢が多く通塾時間は短く済みます。地方では大手の校舎が遠くオンライン中心にせざるを得ない代わり、総額は下がります。公立中高一貫校の適性検査型に絞る場合は専用コースの費用が私立難関向けより3〜5割低いことが多いものの、倍率が高く私立を併願すれば結局同じ水準になります。兄弟割引や成績上位者への授業料減免を用意している塾もあり、条件に当てはまるかで年10万〜30万円変わります。教育資金の一括贈与など税制上の仕組みを使う場合は要件が細かいため、税理士など専門家に確認してください。
よくある間違い・注意点
- 月謝×12で年間費用を見積もる — 季節講習と特訓が加わるため、実際は月謝ベースの1.6〜1.8倍になります。月謝が安い塾ほど講習の比率が高い傾向があります。
- 3年間を均等割りで資金計画に置く — 小学6年だけで全体の4〜5割が集中します。均等割りで積み立てると最終年に不足します。
- 交通費・食事代・個別指導の併用を計算に入れない — 通塾の付随費用だけで年10万〜20万円、個別を足すと年30万〜90万円が上乗せされます。
- 受験料を出願校数と切り離して考える — 1回20,000〜25,000円が出願のたびにかかります。複数回入試のある学校に重ねて出願すると、1校で5万円を超えることもあります。
- 合格後の学費を見ないまま受験を決める — 私立中高一貫校の6年間は500万〜900万円で、受験費用の2倍以上です。入学後の負担まで含めて判断してください。
参考資料・公的統計
- 文部科学省 — 「子供の学習費調査」で公立・私立別の学校外活動費と学校教育費が確認できます。
- 総務省統計局 家計調査 — 世帯収入別の教育費支出の実額。
- 日本私立中学高等学校連合会 — 私立中学の学費構成と初年度納付金の考え方。
- 東京私立中学高等学校協会 — 学校別の入試日程と入学手続きの実務。
- 東京都教育委員会 — 公立中高一貫校の入学者決定方法と適性検査の内容。
- 全国学習塾協会 — 学習塾の契約・解約に関するルールと相談窓口。
- 国民生活センター — 学習塾の中途解約と返金をめぐる相談事例。
- 日本政策金融公庫 — 教育資金に関する調査と教育一般貸付の条件。
- 国税庁 — 教育資金の一括贈与に係る非課税措置の要件。
- 金融広報中央委員会 知るぽると — 教育資金の積み立て方と家計とのバランス。
※本ツールは公表統計と一般的な相場に基づく参考計算です。実際の費用は塾のコース・校舎・受講科目数で変わります。贈与税など税務上の取り扱いは税理士にご確認ください。
よくある質問(FAQ)
中学受験の総額はいくらですか?
小学4年から3年間通塾した場合で250万〜400万円が中心帯です。大手進学塾の最上位コースに季節講習と特訓をフルで受けると500万円を超えることもあります。オンライン中心に切り替えれば100万円台に収まりますが、演習量の管理を家庭で引き受ける前提になります。
受験料の相場はいくらですか?
私立中学の入学検定料は1回20,000〜25,000円が中心です。8〜10回出願すると20万〜25万円になり、本ツールはこの水準を固定値として総額に含めています。複数回入試のある学校に重ねて出願する場合は、同じ学校で2回3回とかかる点に注意してください。
入学後の費用はどのくらいですか?
私立中高一貫校では入学金25万〜30万円、初年度の施設費15万〜30万円、制服・指定用品10万〜15万円がかかり、授業料は年45万〜65万円です。6年間で500万〜900万円となり、受験にかけた費用の2倍以上になります。受験の判断は入学後まで含めた見通しで行ってください。
オンライン塾という選択肢はどうですか?
年10万〜30万円で、通塾型の3分の1程度に収まります。地方在住で大手の校舎が遠い場合や、送迎の負担が大きい家庭では現実的な選択です。ただし演習量と進度の管理を保護者が担う必要があり、直前期だけ通塾型の志望校別講座を併用する組み合わせを取る家庭もあります。
塾代以外にどのくらいかかりますか?
週4〜5回の通塾で交通費と食事代が年10万〜20万円、個別指導を併用すると月3万〜8万円が上乗せされます。このほか保護者会・面談のための時間、下の子の預け先といった金額に表れない負担もあります。本ツールの表示額に年15万円前後を足しておくと実績に近づきます。
公立中高一貫校を目指す場合は安く済みますか?
適性検査型に絞った専用コースは私立難関向けより3〜5割ほど低いことが多く、入学後の授業料も公立水準です。ただし倍率が高いため私立を併願する家庭が多く、その場合は受験料と対策費が加わって私立志望と同程度になります。安さだけを理由に選ぶと想定が外れやすい進路です。
途中でやめた場合、支払った費用は戻りますか?
月謝は日割りや月割りで精算されるのが一般的ですが、季節講習や特訓は申込時期によって返金の可否が分かれます。教材費は開封後の返金を受けられないことが多く、入会金は原則戻りません。契約時に解約の条件と返金の範囲を書面で確認しておくと、方針転換のときに損失を抑えられます。