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防災台風備蓄戸建・マンション

台風対策費用シミュレーター|窓・停電・浸水・備蓄の家庭コストを装備レベル別に自動試算

台風・大雨シーズンに向けた家庭防災コストを、戸建/マンション別・世帯人数・対策レベル(基本〜フル)から自動計算。窓ガラス飛散防止・雨戸シャッター補強・土のう・ポータブル電源・カセットコンロ・非常食3日分〜1週間分まで、気象庁・内閣府防災「東京防災」「みんなの防災」の推奨基準に沿った目安を提示します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

台風対策費用シミュレーター

計算式と費用構成

基本式

合計 = 窓対策 + 停電対策 + 浸水対策 + 備蓄品(水・食料) + 通信機器

家庭の台風対策は「窓」「停電」「浸水」「備蓄」「情報」の5カテゴリに分けて設計するのが基本です。内閣府防災「東京防災」や気象庁「早めの防災対策」でも同構成を推奨。窓・浸水は住宅形式で必要度が変わり、備蓄は世帯人数と日数で線形に増えます。

備蓄コスト(水・食料)

備蓄コスト = 世帯人数 × 備蓄日数 × 1人1日単価(水2L・食料)

目安:水は1人あたり3L/日(飲用+調理)、食料は1食400〜600円換算で3食。3人世帯・3日分で水27L・食料27食となり、市価で約9,000〜12,000円が相場です。

年間更新費

非常食は消費期限3〜5年、電池・カセットボンベは3〜5年、ポータブル電源のリチウム電池は5〜10年で容量低下。ローリングストック法で日常消費→補充を回すことで、廃棄コストを抑えられます。

対策レベルの目安

レベル想定シナリオ必須装備初期費用の目安
最低限停電・断水12時間水・食料3日分、モバイルバッテリー、懐中電灯1〜2万円
基本停電・断水2〜3日上記+窓ガラス養生、カセットコンロ、ラジオ、ヘッドライト3〜8万円
フル装備停電1週間・浸水想定上記+ポータブル電源1000Wh級、雨戸シャッター、土のう、簡易トイレ15〜40万円
準プロ級南海トラフ・大規模停電上記+家庭用蓄電池、太陽光連携、雨水タンク100〜300万円

窓・雨戸対策の価格

対策費用/箇所効果
養生テープ(米字貼り)約200円/窓飛散を軽減。当日応急用
飛散防止フィルム3,000〜8,000円/窓ガラス片を保持、負傷リスク低下
ダンボール補強(内側)0〜500円/窓飛来物の一次防護
合板(ベニヤ板)外側固定2,000〜5,000円/窓飛来物本格対策
雨戸・シャッター(後付け)5万〜15万円/窓強風・飛来物・防犯・遮熱
耐風性ガラス(合わせガラス)3万〜10万円/窓新築・リフォーム時
網戸フック補強数百円吹き飛び・破損防止

マンションの高層階では、飛来物より風圧・気圧差による窓ガラス割れリスクが高いため、飛散防止フィルムまたはカーテン+養生の内側対策が主流です。

停電対策機器の価格

機器容量・性能価格用途
モバイルバッテリー10,000〜20,000mAh3,000〜8,000円スマホ2〜4回充電
大容量モバイルバッテリー27,000mAh以上8,000〜15,000円複数機器数日分
ポータブル電源(小)200〜400Wh2〜5万円LED照明・扇風機・PC
ポータブル電源(中)500〜1000Wh6〜12万円冷蔵庫・電子レンジ短時間
ポータブル電源(大)1500Wh以上15〜30万円1〜2日の主要家電維持
ソーラーパネル 100〜200W折りたたみ2〜5万円ポータブル電源の充電
カセットコンロ+ボンベ12本3,000〜6,000円調理・湯沸かし
LEDランタン1,000〜4,000円暗所照明
ヘッドライト1,000〜3,000円両手作業の照明
手回し充電式ラジオライト・USB付3,000〜8,000円気象・避難情報の入手
家庭用蓄電池7〜15kWh100〜250万円数日〜1週間の生活維持

備蓄品の量と価格(4人家族・3日分の目安)

品目数量価格の目安
飲料水 2Lペット18本(36L)2,000〜4,000円
アルファ米・レトルトごはん36食7,000〜12,000円
レトルトカレー・シチュー24食4,000〜8,000円
缶詰(魚・肉・野菜)24缶3,000〜6,000円
栄養バー・クッキー1箱〜1,500〜3,000円
粉ミルク・液体ミルク(乳児あり)3日分3,000〜6,000円
ペット用フード(該当時)3日分1,500〜3,000円
簡易トイレ(凝固剤付き)15回分×4人5,000〜10,000円
ウェットティッシュ・除菌シート複数パック1,500〜3,000円
ゴミ袋(大・中)各1束500〜1,000円
常備薬・救急箱1式2,000〜5,000円

1週間分では上記の約2.3倍が目安。ローリングストック法(日常で消費→補充)を導入すると、賞味期限切れの廃棄を減らせます。

浸水対策のコスト

対策費用効果
土のう(10袋)3,000〜6,000円玄関・勝手口の一次防護
吸水土のう(水を吸って膨張)10袋 5,000〜1万円収納省スペース
止水板(アルミ製、玄関用)3〜10万円床上浸水を物理的に防ぐ
止水パネル(サッシ内はめ込み)5〜20万円窓・掃き出し戸の浸水防護
逆流防止弁(下水配管)3〜10万円トイレ・排水口からの逆流防止
宅地地盤かさ上げ工事50〜200万円敷地全体の浸水回避
災害保険(火災保険水災特約)年5,000〜3万円浸水被害の補償

利用シーン

台風シーズン前の予算組み

6〜7月に翌年度の防災予算を組む世帯・自治会・管理組合向け。世帯人数×日数×備蓄単価で、家族分の水・食料の追加購入額を確定できます。

新築・引越し時の初期投資

戸建購入・賃貸引越し時、雨戸シャッター・止水板・ポータブル電源の初期投資を試算。ハウスメーカー・工務店提示のオプション見積りとの照合に。

マンション管理組合の共用対策

低層階の駐車場浸水・エレベーター冠水対策、共用ラウンジの発電機・非常食備蓄の予算計画。

単身高齢者の見守りサポート

民生委員・ケアマネ・家族が、独居高齢者宅の防災レベルを可視化。備蓄不足を優先補充する予算配分に。

保険商品の選定材料

火災保険の水災特約・地震保険・家財保険の付保額を、初期投資額と対比して過剰・不足を確認。

企業BCP・オフィス防災

従業員数分の帰宅困難者対策(水・食料・毛布)の予算試算。東京都帰宅困難者対策条例で3日分備蓄が努力義務。

よくある間違い・注意点

  • 養生テープを直前に貼れば安全と誤解 — 養生テープは飛散軽減効果に留まり、飛来物にはほぼ無力。合板・雨戸・飛散防止フィルムとの組み合わせが必須です。気象庁も「早めの雨戸閉め」を強調しています。
  • 備蓄水は「1日1人1L」と勘違い — 飲用のみで1日1L、調理・洗顔含めると1日3Lが国際赤十字・厚労省の推奨。3日で1人9Lです。
  • ポータブル電源で冷蔵庫を長時間駆動と期待 — 500Wh級では冷蔵庫(消費80〜150W)を6〜10時間、1000Wh級でも半日〜1日程度。連泊停電を想定するなら1500Wh級以上か太陽光ソーラーパネルとの併用が現実的。
  • マンション高層で「安全」と思い込む — 高層は飛来物リスクは低いですが、気圧差でガラス割れが起きた事例あり。エレベーター停止で階段昇降不可の高齢者・障害者は水・食料を階上に多めに常備を。
  • 土のうを直前に自作しようとする — 土砂調達・詰込みに時間がかかり、暴風雨中の作業は危険。事前の吸水土のう常備、または自治体備蓄箱の場所把握を。
  • 非常食の賞味期限切れ大量廃棄 — 5年物のアルファ米・保存水は一括購入だと同時期に期限切れ。ローリングストック(日常消費→補充)で回すのが継続の秘訣。
  • ハザードマップを確認せず対策 — 浸水想定・土砂災害警戒区域を把握せずに投資すると、優先順位を誤ります。国交省ハザードマップポータル・自治体HPで確認を。

関連する制度・法令

  • 災害対策基本法 ― 国・自治体・住民の防災に関する基本責務と、災害時の応急対策の枠組みを規定。
  • 水防法 ― 河川氾濫・浸水想定区域の指定、要配慮者利用施設の避難確保計画作成義務を規定。
  • 建築基準法(風圧力に関する規定) ― 地域ごとの基準風速(30〜46m/s)に応じた窓・外壁・屋根の耐風設計。
  • 気象業務法 ― 台風・大雨・暴風の気象警報・注意報の発表体系。特別警報は「数十年に一度」の重大災害水準。
  • 東京都帰宅困難者対策条例 ― 事業者に従業員3日分の水・食料備蓄を努力義務化(2013年施行)。
  • 火災保険(水災特約) ― 台風・豪雨による床上浸水・土砂崩れの補償。損害保険料率算出機構が基準料率を算定。
  • 宅地建物取引業法(重要事項説明) ― 2020年8月改正でハザードマップ位置説明が義務化。物件購入・賃貸時の確認事項。

参考文献・公的資料

本ページの防災コスト・備蓄基準は、以下の公的機関の公表資料を参考にしています。

※本ページの費用目安は市価と公表資料に基づく概算であり、地域・時期・製品仕様で大きく変動します。実際の対策はお住まいのハザードマップ・自治体防災計画を確認し、必要に応じて防災士・建築士・保険代理店にご相談ください。台風・大雨は突発的に激甚化することがあり、避難情報が出た際は迷わず自治体指定避難所へ避難してください。

よくある質問(FAQ)

窓ガラスに養生テープは効果ある?

飛散を軽減する応急効果はありますが、飛来物には無力です。雨戸・シャッター・合板を外側から固定する方が効果的で、内側からは飛散防止フィルムやカーテン閉鎖が有効。気象庁も「雨戸・シャッターの早めの閉鎖」を強調しています。米字貼りは当日の一時的な補助策として位置付けてください。

停電対策で優先すべき装備は?

優先度は①モバイルバッテリー ②LEDランタン・ヘッドライト ③手回し充電ラジオ ④カセットコンロ ⑤ポータブル電源。スマホと情報インフラの維持が最優先で、その後に照明・調理・大型家電の維持に投資します。予算に応じて段階的に。

備蓄は何日分あれば安心?

最低3日分、推奨は1週間分。大規模災害では物流復旧に1週間以上かかることがあり、南海トラフ想定なら2週間分が理想。ローリングストック(日常消費→補充)で無理なく維持できます。

マンションでも土のうは必要?

1〜3階または半地下駐車場がある物件は必要です。吸水土のう(水を吸って膨張)は省スペースで保管でき、玄関・勝手口・エレベーター前に配置します。管理組合で共用備蓄を提案すると効率的です。

ポータブル電源はどれくらいの容量が必要?

用途で選びます。500Wh級:照明+スマホ+扇風機で2〜3日。1000Wh級:冷蔵庫を数時間駆動、電子レンジ短時間。1500Wh級以上:1〜2日の主要家電維持。ソーラーパネル併用で長期停電に強くなります。

火災保険の水災特約は入るべき?

ハザードマップで浸水想定区域に該当する場合は必須。水災特約なしだと床上浸水・土砂崩れの補償を受けられません。保険料は年5,000〜3万円の上乗せで、床上浸水時は数百万円の補償が受けられます。損害保険料率算出機構の資料で相場が確認できます。

避難情報の意味は?

2021年から5段階に統一。警戒レベル3:高齢者等避難、4:避難指示(全員避難)、5:緊急安全確保(既に危険)。レベル4までに必ず避難完了を、レベル5では垂直避難(2階以上)に切り替えます。

ペットの防災対策は?

ペット用フード・水3日分、キャリー・首輪・リード、常備薬、トイレシート、写真(迷子対策)を非常持ち出し袋に。同行避難が原則ですが、避難所のペット受入可否は事前確認を。環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」参照。

非常持ち出し袋と備蓄品の違いは?

非常持ち出し袋:避難所に持って行く1泊分(水・食料1日分・貴重品・薬・懐中電灯)。備蓄品:自宅で数日〜1週間過ごす分。両方を別々に準備し、持ち出し袋は玄関付近、備蓄は棚・押入れに分散配置します。

台風シーズンはいつ?

気象庁統計では7〜10月が接近・上陸のピーク。近年は5月・11月の台風も報告され、通年での備えが推奨されています。地球温暖化で台風の強度は増加傾向にあり、9月・10月に大型化する事例が多くなっています。

ハザードマップはどこで見られる?

国交省「重ねるハザードマップ」で洪水・土砂・高潮・津波を全国横断で確認可能。市区町村HPでもより詳細な浸水深・避難所位置が公開されています。2020年8月から不動産取引時の重要事項説明で説明義務化。

企業のBCP対策としての備蓄は?

東京都帰宅困難者対策条例では従業員3日分の水・食料備蓄が努力義務。中小企業庁・内閣府がBCPガイドを公開しており、業種別テンプレートで対策を体系化できます。事業継続力強化計画認定を取得すると、税制優遇・補助金加点があります。