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フードロス金額

フードロス金額は、家庭で捨てている食品の金額を家族数からおおまかに見積もる無料の計算ツールです。

最終更新:2026-08-18/監修:計算ツールズ編集部

フードロス金額ツール

計算式と前提

年間の廃棄額 = 15,000円/人 × 家族数

1人あたり年1.5万円という単価に家族数を掛けています。既定の4人世帯なら 15,000円×4=60,000円、月あたり約5,000円、1日あたり約164円です。この単価は、家庭から出る食品ロスの1人あたり重量が食料支出に占める割合をおおよそ数%と見たときの概算で、外食での食べ残しや、生産・流通・小売の段階で出る売れ残りや返品は含みません。世帯人数が増えても1人あたりの単価は変わらない設計のため、大人数の世帯ではやや多めの数字が出ます。

早見表

家族数を変えたときの出力です。月あたり・1日あたりは年額を12と365で割った値です。

家族数年間の廃棄額月あたり1日あたり
1人15,000円約1,250円約41円
2人30,000円約2,500円約82円
3人45,000円約3,750円約123円
4人60,000円約5,000円約164円
5人75,000円約6,250円約205円
6人90,000円約7,500円約247円

4人世帯の年60,000円を基準に、捨てる量を減らせたときに浮く金額です。

削減できた割合年間で浮く額10年の累計
1割6,000円60,000円
2割12,000円120,000円
3割18,000円180,000円
5割30,000円300,000円

フードロス金額の詳しい解説

1人あたり年1.5万円という単価は、重量ベースの推計を金額に置き換えたものです。国内で発生する食品ロスは年間400万トン台と推計され、そのおよそ半分が家庭から出ています。人口で割ると1人あたり年20kg弱、1日にすると茶碗1杯分ほどの食べ物を捨てている計算になります。一方で1人あたりの年間食料支出は30万円台です。捨てている重量の割合をそのまま金額に当てはめると数%、金額にして1.5万円前後に収まります。この計算機はその単価に家族数を掛けているだけなので、出てくるのは世帯として捨てている食品のおおよその規模であって、個別の家庭の実額ではありません。

実務で意見が割れるのは、何をロスに数えるかです。公的な推計では、手つかずのまま捨てる直接廃棄、食べ残し、皮を厚くむきすぎるといった過剰除去の3つを合わせて食品ロスとしています。ところが過剰除去は調理の癖や食材の質に左右され、家庭で数えるのはほぼ不可能です。自治体のごみ組成調査でも、袋の中身から手つかずの食品を見分ける作業には限界があります。金額に換算するときの単価をどう置くかでも差が出ます。捨てた食材を買ったときの価格で数えるのか、同じ量を買い直すときの価格で数えるのかで、値動きの大きい生鮮品では2割ほどずれます。

見落とされやすいのは、廃棄そのものに付いてくる費用です。捨てた食材の代金に加えて、ごみ袋の代金、冷蔵庫で保管していた期間の電気代、買い物と処分に使った時間がかかっています。家庭ごみの収集と焼却には自治体の費用も乗っており、その分は税で賄われています。まとめ買いの割引も、使い切れなければ単価の安さは帳消しになります。3割引きの大袋を買って半分を捨てれば、実質の単価は定価より高くなります。

条件による差も小さくありません。世帯人数が増えるほど1人あたりのロスは減る傾向があります。生鮮品や調味料は売られている量目が単身者には多すぎることが多く、使い切る前に傷むためです。人数の多い世帯は献立の融通が利き、余りを翌日に回しやすくなります。共働きで在宅する日が読めない家庭や、離乳食と介護食を別に用意する家庭では、作り置きが余りやすくなります。この計算機は家族数に単価を掛けるだけの線形モデルですから、5人以上の世帯では実態より多めに出ると考えてください。世帯の傾向をつかむ出発点として使い、実額は1か月分のレシートと捨てた食材の記録を突き合わせて確かめるのが確実です。

よくある間違い・注意点

  • 賞味期限を過ぎたら食べられないと決めつける — 賞味期限はおいしく食べられる目安で、過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。安全に食べられる期限を示すのは消費期限のほうです。弁当や生菓子のような傷みやすい食品には消費期限、缶詰やレトルトには賞味期限が付きます。
  • 捨てた食材の代金だけで損失を測る — ごみ袋の代金、保管していた期間の冷蔵庫の電気代、買い物と処分に使った時間が上乗せされます。自治体の収集・焼却費用も税で負担しています。
  • まとめ買いの単価だけを見る — 1個あたりが安くても、使い切れずに捨てれば実質単価は上がります。割引率より、期限までに食べ切れる量かどうかで判断してください。
  • 冷凍すれば期限がなくなると考える — 家庭用の冷凍室は扉の開閉で温度が上がりやすく、乾燥と酸化が進みます。冷凍しても品質は落ちるので、いつ何を入れたかを書いておき、数週間から数か月で使い切る前提で回してください。
  • 外食の食べ残しをこの数字に足す — この計算機が想定しているのは家庭で買った食品の廃棄です。外食での食べ残しは事業系の食品ロスとして別に集計されます。

参考資料・関連する公的情報

※本ツールは公開されている推計値に基づく参考計算です。食品の安全性に不安がある場合は、期限表示と保存状態を確認したうえで、必要に応じて自治体の相談窓口や専門家にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

賞味期限と消費期限はどう違いますか?

賞味期限はおいしく食べられる目安、消費期限は安全に食べられる期限です。賞味期限は缶詰やスナックのように比較的傷みにくい食品に付き、期限を過ぎてもただちに食べられなくなるわけではありません。消費期限は弁当や生菓子のように傷みやすい食品に付き、こちらは過ぎたら食べないでください。どちらも未開封で表示どおりに保存した場合の期限です。

家庭の食品ロスはどこで発生しやすいですか?

手つかずのまま捨てる直接廃棄、食べ残し、皮のむきすぎなどの過剰除去の3つに分かれます。金額で効きやすいのは直接廃棄で、冷蔵庫の奥や乾物の棚で存在を忘れた食材が典型です。まず在庫を見える場所に集めるだけでも減ります。

自分の家が実際にいくら捨てているか確かめるには?

1か月分のレシートと、捨てた食材のメモを突き合わせる方法が現実的です。捨てるたびに品名と買ったときの値段を書き留め、月末に合計します。1か月で傾向はつかめます。生ごみだけ別の袋にまとめて重さを量る方法もあります。

冷凍すれば食品ロスは防げますか?

期間は延びますが、無期限ではありません。家庭用の冷凍室は扉の開閉で温度が上がりやすく、乾燥と酸化で風味が落ちます。小分けにして日付を書き、数週間から数か月で使い切る前提にしてください。再冷凍は品質の低下が大きいので避けます。

1人暮らしでも1人あたり1.5万円かかりますか?

単身世帯はむしろ多くなりやすい傾向があります。野菜や調味料は1人では使い切りにくい量目で売られていることが多く、傷ませやすいためです。小分け商品や冷凍野菜を使う、買う頻度を上げて量を減らすといった対処が向きます。

削減の効果が出やすい順番はありますか?

在庫の見える化、買い物リスト、使い切りの献立の順です。まず冷蔵庫と食品棚にあるものを一覧にすると、二重買いが止まります。次に買い物前にリストを作り、最後に残った食材から献立を組み立てます。順番を逆にすると効果が出にくくなります。

お店や工場で出る食品ロスもこの金額に含まれますか?

含まれていません。この計算機が扱うのは家庭で買った食品の廃棄です。売れ残りや返品、製造工程で出る規格外品は事業系の食品ロスとして別に集計されます。国全体の食品ロスは、家庭系と事業系がおおむね半々の構成です。