備蓄食品量
災害に備える備蓄食品の量を、家族の人数と日数から計算します。主食となる米、飲料と調理に使う水、レトルト食品の必要量をまとめて表示します。
備蓄食品量ツール
計算式と前提
1日3食のうち2食を米、1食をレトルト食品で埋める配分にしています。水は飲料と調理を合わせた量です。
米(kg)= 人数 × 日数 × 0.15kg(生米150g・1日2食ぶん)
水(L)= 人数 × 日数 × 3L(飲料1.5〜2L+調理1〜1.5L)
レトルト(食)= 人数 × 日数 × 1食
既定値の4人・7日なら、米4.2kg、水84L、レトルト28食と表示されます。生米150gは炊きあがりで約330g、茶碗2杯強にあたります。米とレトルトを足すと1日3食になる配分なので、どちらか一方だけを見ても必要量にはなりません。数えているのは主食・水・レトルトの3項目だけで、副菜や調味料、菓子や栄養補助食品は含みません。
人数・日数別の早見表
本ツールに入力したときの表示値です。米はキログラム、水はリットル、レトルトは食数で表しています。
| 世帯・日数 | 米 | 水 | レトルト | 1日あたりの食数(米2食+レトルト1食) |
|---|---|---|---|---|
| 1人・3日 | 0.5kg | 9L | 3食 | 3食 |
| 1人・7日 | 1.1kg | 21L | 7食 | 3食 |
| 2人・7日 | 2.1kg | 42L | 14食 | 6食 |
| 3人・7日 | 3.2kg | 63L | 21食 | 9食 |
| 4人・7日(既定値) | 4.2kg | 84L | 28食 | 12食 |
| 4人・14日 | 8.4kg | 168L | 56食 | 12食 |
| 5人・7日 | 5.3kg | 105L | 35食 | 15食 |
4人世帯の水を置くのに必要な重さと本数
| 日数 | 必要な水 | 重さ | 2Lボトル換算 | 6本入りの箱 |
|---|---|---|---|---|
| 3日 | 36L | 36kg | 18本 | 3箱 |
| 7日 | 84L | 84kg | 42本 | 7箱 |
| 10日 | 120L | 120kg | 60本 | 10箱 |
| 14日 | 168L | 168kg | 84本 | 14箱 |
備蓄食品量の詳しい解説
この計算の骨格は、1日3食をどう埋めるかにあります。米0.15kgは生米150gで、炊けばご飯およそ330g、茶碗2杯強になります。つまり1日3食のうち2食を米で、残る1食をレトルト食品1食で埋める配分です。だから米とレトルトは足して3食になり、どちらか一方だけを見ても必要量にはなりません。水の3Lは、飲料としての1.5〜2Lに、米を炊いたりレトルトを温めたりする調理用の1〜1.5Lを足した量です。国が示す家庭備蓄の目安もおおむねこの水準で、人数と日数を掛けるだけで必要量が出る構造になっています。
実務で判断が分かれるのは、日数を3日で切るか1週間以上取るかです。国の目安は最低3日分、大規模災害に備えるなら1週間分以上とされています。この差は、ライフラインの復旧速度の見込み方から来ています。電気は数日で戻ることが多い一方、水道とガスは復旧に数週間かかる例があり、その間に何をどう食べるかが問題になります。もう一つ悩ましいのは、備蓄の中で米が占める比率です。米は安く、量あたりの熱量が高く、保存もききますが、炊くには水と熱が要ります。断水と停電が重なる状況では使えないため、加熱も水も要らないものをどれだけ混ぜておくかを決める必要があります。
見落とされやすいのは、重さと体積です。4人7日分の水は84Lで、そのまま84kgになります。2Lのボトルなら42本、6本入りの箱で7箱ぶんです。これを置ける場所が家にあるかを先に確かめないと、計算上の必要量は成り立ちません。米を炊く前提なら、加熱手段としてカセットこんろとボンベも要ります。栄養面の偏りも3日を超えると効いてきます。本ツールが数えているのは主食・水・レトルトの3項目だけで、野菜やたんぱく質、塩分の調整までは扱いません。乳幼児の離乳食、食物アレルギー、持病による食事制限がある場合は、代わりのきくものが限られるため別枠で必ず確保してください。
条件による違いもあります。集合住宅の上層階では、断水時に水を運び上げるのが難しく、自宅にとどまるほうが安全な場合が多いため、備蓄は厚めにしておくと安心です。反対に浸水想定区域では持ち出しが前提になり、自宅に多く積んでも使えないことがあります。世帯の構成でも変わり、乳児がいれば液体ミルク、高齢の家族がいれば飲み込みやすい形状のものが必要です。運用は、日常的に食べて買い足すローリングストックにすると期限切れを防げます。必要量は家族の状況で変わりますので、栄養や食事制限に不安がある場合は管理栄養士や主治医にご相談ください。
よくある間違い・注意点
- 米だけで日数分を用意する — 本ツールの米は1日2食ぶんです。レトルト1食を足して初めて3食になります。米の量だけ見て足りていると判断しないでください。
- 断水と停電が重なる状況を想定しない — 米は水と熱がないと炊けません。加熱も水も不要な食品を一定量混ぜ、カセットこんろとボンベも合わせて用意してください。
- 置き場所を決めずに量だけ計算する — 4人7日分の水は84kgあります。一か所に積むと床の負担も大きいため、分散して保管する前提で量を決めてください。
- 栄養バランスを主食だけで考える — 3日を超えると野菜やたんぱく質の不足が出ます。缶詰や野菜ジュース、乾物を別に積んでおくと食事の質が保てます。
- 期限を管理せずに押し入れへしまう — 日常的に食べて買い足すローリングストックにすると、期限切れの入れ替えを別作業にしなくて済みます。
参考資料・公的情報
- 農林水産省 家庭備蓄ポータル — 水・主食の必要量とローリングストックの解説。
- 内閣府 防災情報のページ — 家庭での備えに関する国の指針。
- 総務省消防庁 — 地震への備えと備蓄品のチェックリスト。
- 厚生労働省 — 避難生活での食事と衛生管理に関する情報。
- 日本人の食事摂取基準(厚生労働省) — 1日に必要なエネルギーと栄養素の基準値。
- ハザードマップポータルサイト(国土地理院) — 在宅避難が可能かを判断するための想定区域の確認。
- 東京都防災ホームページ — 家庭内備蓄の品目リストと保管の工夫。
- 消費者庁 食品表示 — 賞味期限と消費期限の違い、表示の読み方。
- 国立健康・栄養研究所 — 災害時の栄養・食生活支援に関する資料。
※本ツールは主食・水・レトルト食品の必要量を示す参考計算です。乳幼児、高齢者、食物アレルギーや持病のある方の備蓄については、管理栄養士や主治医にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
何日分を備蓄すればよいですか?
最低3日分、できれば1週間分以上が国の示す目安です。電気は数日で復旧することが多い一方、水道とガスは数週間かかる例があります。まず3日分をそろえ、置き場所に余裕があれば7日分へ広げるという順序が現実的です。本ツールの既定値は7日で計算しています。
水はなぜ1人1日3Lなのですか?
飲料の1.5〜2Lに、調理用の1〜1.5Lを足した量だからです。飲むぶんだけなら2Lで足りますが、米を炊く、レトルトを湯せんする、食器を軽くすすぐといった用途に水が要ります。手洗いや洗濯、トイレに使う生活用水はこの3Lに含まれておらず、別に確保が必要です。
米0.15kgとレトルト1食で1日足りますか?
成人1人の3食としては、おおむね足ります。生米150gは炊いてご飯330g前後、茶碗2杯強で、これを2食に分け、残りの1食をレトルトで埋める配分です。ただし体格や活動量で必要量は変わりますし、避難生活では甘いものや温かい飲み物が精神的な支えになります。数字は下限だと考えてください。
断水しているときも米は使えますか?
そのままでは使えません。炊飯には水と熱の両方が必要です。断水と停電が重なる想定に備えるなら、水を注ぐだけで食べられる乾燥米飯や、加熱せずに食べられる缶詰・レトルトを一定量混ぜておいてください。米を残す場合は、無洗米にすると研ぎ水が不要になります。
保管場所はどこがよいですか?
直射日光と高温多湿を避けた場所です。ただし一か所にまとめないことが大切で、台所の床下、押し入れ、寝室のクローゼットなどに分散すると、家具が倒れて片側が取り出せなくなった場合にも対応できます。4人7日分の水は84kgあるため、床の負担も考えて分けてください。
ローリングストックとはどういう方法ですか?
日常的に食べて、減ったぶんを買い足すやり方です。備蓄を非日常の箱にしまわず、普段の食料の在庫を少し多めに保つ形にします。期限切れの入れ替え作業が要らなくなり、食べ慣れたものが備蓄になるという利点もあります。買った日を袋に書いておくと、古いものから使えます。
乳幼児や高齢者がいる場合はどう調整しますか?
本ツールの数量には反映されていません。乳児は液体ミルクや使い捨て哺乳瓶、離乳食が必要で、月齢によって内容が変わります。飲み込む力が落ちている方には、やわらかい形状のものやとろみをつける製品が要ります。どちらも代わりがききにくいため、優先して確保し、量は普段の消費ペースから逆算してください。