ペットシッター費用 計算ツール|猫・小型犬・大型犬の1回料金と日数合計を実勢相場で即算出
ペットシッター費用を、種別(猫・小型犬・大型犬)×滞在時間×日数から即算出。基本料金・延長料・交通費・鍵預かり保管料・年末年始GW割増・多頭飼い加算・損害賠償保険付帯まで、都心と地方の実勢相場を踏まえて解説します。動物取扱業第一種登録・環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」に照らし、旅行・出張・入院時に安心して利用できるシッター選びを支援します。
ペットシッター費用ツール
計算式と料金構造
基本式
1回料金 = 基本料金(種別)+ 延長料金 ×(滞在時間 − 標準時間)
合計 =(1回料金 × 訪問回数 + 交通費)× 日数 × 期間割増率 × 頭数係数 + 鍵預かり料
ペットシッターの料金は「訪問1回あたり」で設定されるのが業界標準です。基本料金には概ね60分の滞在・餌やり・水替え・簡易清掃・遊び相手・状況報告までが含まれ、これを超える滞在は30分単位で500〜1,000円の延長料金が上乗せされます。訪問1回の標準的な滞在は60〜90分で、犬の散歩を含む場合は+30〜60分が一般的です。
種別ごとの料金差
猫は環境変化を嫌い自宅ケアを選ぶ飼い主が多く、需要が高いため猫60分3,000〜3,500円が中心相場。小型犬(散歩30分込み)は3,500〜4,000円、大型犬は4,500〜5,500円と、体格と散歩負荷に比例して上がります。多頭飼いは「2頭目+30〜50%、3頭目+60〜80%」が一般的で、種別が異なる(犬+猫)場合は個別に計上する会社もあります。
1日の訪問回数の考え方
猫の食事管理は1日1〜2回で成立する個体が多いですが、水分摂取量が少ないシニア猫や慢性腎臓病の猫は1日2〜3回の訪問で水替えと様子確認を行うのが安心です。犬(特に子犬・シニア)はトイレ回数が多いため1日2〜3回が推奨。訪問回数×日数で合計費用が大きく変わるため、事前にかかりつけ動物病院に必要頻度を確認してください。
ペットホテル・預かり所との比較
短期不在時の選択肢は主にペットシッター・ペットホテル・知人預けの3つです。それぞれ得意分野が異なります。
| 項目 | ペットシッター | ペットホテル | 知人預け |
|---|---|---|---|
| 費用(1日) | 6,000〜10,000円 | 3,000〜8,000円 | お礼+実費 |
| 環境 | 自宅(変化なし) | ケージ・共有スペース | 知人宅(別環境) |
| ストレス | 低(猫向き) | 中〜高(犬でも個体差) | 中(環境変化あり) |
| 感染症リスク | ほぼゼロ | あり(他個体接触) | ほぼゼロ |
| 持病対応 | 可(投薬指示可) | 要相談(別途料金) | 難しい場合あり |
| 台風・災害時 | 訪問中止リスク | 安定的にケア継続 | 状況次第 |
| 長期(2週間以上) | 費用が大きくなる | 相対的に割安 | 関係性次第 |
「環境変化を極端に嫌う猫」「投薬・食事療法が必要な老齢犬」「多頭飼いで搬送が難しい家庭」ではシッターが第一選択、「1週間以上の不在で飼い主同士のコミュニティがある小型犬」「災害時にも安定的な収容が必要」というケースではホテルが向きます。
料金相場早見表(2026年 実勢)
複数大手ペットシッター協会(NPO法人日本ペットシッター協会・全国ペットシッター協会)加盟事業者と個人シッター(クラウドサービス経由)の公開料金を集計した実勢相場です。
| 種別 | 60分基本料金 | 90分料金 | 延長30分 | 散歩オプション |
|---|---|---|---|---|
| 猫(1頭) | 3,000〜3,500円 | 3,800〜4,500円 | 800〜1,000円 | — |
| 小型犬(〜10kg) | 3,500〜4,000円 | 4,300〜5,000円 | 800〜1,000円 | +1,000〜1,500円 |
| 中型犬(〜25kg) | 4,000〜4,500円 | 4,800〜5,500円 | 900〜1,200円 | +1,500〜2,000円 |
| 大型犬(25kg超) | 4,500〜5,500円 | 5,500〜6,500円 | 1,000〜1,500円 | +2,000〜3,000円 |
| ウサギ・小動物 | 2,500〜3,000円 | 3,300〜4,000円 | 700〜900円 | — |
| 鳥(インコ・オウム) | 2,800〜3,500円 | 3,600〜4,300円 | 800〜1,000円 | — |
| 爬虫類・魚 | 3,000〜4,000円 | 要相談 | 800〜1,000円 | — |
※上記は税別。都心(東京23区・大阪市中心)は上限側、地方都市は下限側で推移する傾向です。年末年始・GW・お盆は+20〜50%の期間割増が発生します。
追加費用の内訳
交通費
事業所から自宅までの往復実費。都心では1日500〜1,000円、郊外では1,000〜2,000円が一般的。片道5km超は距離加算、駐車場代実費は別途というルールが多いです。訪問回数×交通費で加算されるため、1日2〜3回訪問だと想定以上に嵩みます。
鍵預かり保管料
初回打ち合わせ後に鍵を預ける場合の保管料。500〜1,500円/期間が相場。厳重管理(金庫・GPSタグ付き専用ケース)を採用する事業者が増えており、事業者賠償責任保険と連動します。契約時に「保管期間・管理場所・複製禁止・返却方法」を必ず文書化してください。
年末年始・GW・お盆割増
12/29〜1/3・4/29〜5/5・8/13〜8/16は+20〜50%の期間割増が業界標準。長期休暇はシッター需要が集中し、繁忙期は1〜2ヶ月前予約が必須。直前予約は追加割増(+30%)が発生することも。
多頭飼い加算
2頭目+30〜50%、3頭目+60〜80%が相場。同種でケア手順が重複できるため2頭目は割安。犬と猫の混合飼育は「別種類扱い」で+70%相当を計上する会社もあります。全頭のワクチン接種証明書提出が条件です。
投薬・特別ケア
経口投薬・皮下注射(インスリン等)・点眼・耳掃除・爪切り等は1回500〜1,500円の追加。獣医師の指示書(処方箋または問診票)提出が必須で、注射系は「認定動物看護師資格」保有シッターのみ対応可能な事業者もあります。
損害賠償・傷害保険
大手加盟事業者はペットシッター賠償責任保険(対人・対物・愛玩動物)に自動加入しており、料金に含まれます。個人シッターの場合は加入有無を必ず確認。逸走・誤食・器物破損の際の補償上限(通常1事故500〜1,000万円)を契約時に確認してください。
動物取扱業登録の確認方法
ペットシッター業は動物愛護管理法に基づく第一種動物取扱業(保管)の登録が必須です。都道府県または政令市に登録し、事業所ごとに動物取扱責任者を配置する義務があります。
確認すべき登録情報
依頼前に以下を必ず確認してください。
- 登録番号(保管):例「東京都動物取扱業登録 第 000000 号」
- 登録年月日・有効期間:5年ごとの更新が必要
- 動物取扱責任者名:氏名・登録日
- 取扱業種:「保管」が含まれること(訓練・販売は別業種)
- 事業所所在地:登録された所在地と実態の一致
これらは環境省「動物取扱業の登録情報」および各自治体の公表ページで検索可能です。無登録営業は動物愛護管理法違反(100万円以下の罰金)となり、事故時の補償にも影響します。
利用シーン別の頼み方
1〜2日の出張・小旅行
1日1〜2回訪問、餌やり・トイレ・水替え・遊び相手。猫なら1日1回でも可、犬なら2回訪問が安心。合計6,000〜15,000円目安。前日の初回打ち合わせで、鍵受渡・餌の場所・掃除場所を共有します。
3〜7日の旅行
1日2回訪問が標準。中日に室内清掃・郵便物確認をオプションで追加すると安心。合計25,000〜80,000円目安。長期になるほど1日1回訪問プランへの切り替えで費用を最適化できます。
入院・介護
投薬・給餌ケアが必要な場合はケア内容を獣医師と共有し、指示書をシッターに提示。1日2〜3回訪問、期間により10万円超もあり得ます。認定動物看護師資格保有シッターへ依頼するのが安心。
災害・緊急時
台風・大雪等でシッター訪問が中止になる場合の代替手段(近隣飼い主・親族)を事前に決めておく。契約時に「訪問不能時の対応」条項を確認。ペットの防災リュックも合わせて用意しておくと安心。
単身赴任・単発試し
初めての利用は1日単発から。相性・報告品質・時間管理を確認してから、長期・複数回契約に切り替えるのが失敗しにくい進め方です。多くの業者で初回お試し料金(10%引程度)を用意しています。
ペットロス直後・多頭のうち一頭のみ
残された頭が精神的ケアを必要とする場合、遊び時間を長めに設定(延長料金追加)。多頭のうち一頭のみのケアは可能ですが、他頭が邪魔しないよう部屋分離の準備を依頼者側で。
よくある間違い・注意点
- 無登録シッターに依頼 — 「動物取扱業(保管)」の登録がない業者・個人は法律違反です。事故時に保険が効かず、飼い主の責任問題にも波及します。契約前に登録番号を必ず確認してください。
- ワクチン証明書の準備不足 — 混合ワクチン・狂犬病予防注射(犬)の証明書は依頼時に提示が必須。有効期限切れは受託拒否事由となり、直前キャンセルで料金全額請求のケースあり。
- 初回打ち合わせを省略 — 良質なシッターは初回無料または有料の事前打ち合わせを実施します。これを飛ばして当日いきなり訪問する業者は、動物のストレス・逸走リスクが高くなります。
- 鍵の管理を文書化していない — 「保管期間」「保管場所」「複製禁止」「返却方法」を契約書に明記していないと、鍵紛失・不正使用時のトラブルの元。金庫管理を義務化している事業者を選びましょう。
- 年末年始の予約が遅すぎる — 12月・8月・GWは需要ピーク。2〜3ヶ月前の予約が理想で、1ヶ月前でも満枠になる大手が多いです。
- 投薬指示を口頭のみで伝える — 経口薬・注射・点眼は必ず獣医師の指示書と写真付きマニュアルで共有。誤投薬事故を防ぎます。
- 報告レポートを軽視 — 訪問ごとの写真付き報告(LINE等)を提供する業者を選ぶこと。透明性の低い業者は事故発生時の原因特定が困難です。
関連法令・業界基準
- 動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律) ― 第一種動物取扱業の登録義務。ペットシッターは「保管」区分。5年ごとの登録更新が必要。
- 動物愛護管理法施行規則 ― 動物取扱責任者の資格要件(実務経験6ヶ月以上+研修修了、または関連資格保有等)を規定。
- 環境省告示「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」 ― 飼養環境(温湿度・スペース)・給餌給水・健康管理・記録保存の実務基準。
- 狂犬病予防法 ― 犬の生涯1回の登録と毎年の狂犬病予防注射を義務化。証明書提示がシッター利用の前提。
- 個人情報保護法 ― 鍵預かり・住所・不在情報等の取扱いに関する取決め。シッター事業者は個人情報保護方針の掲示が推奨。
- ペットシッター賠償責任保険(各損保) ― 東京海上日動・損保ジャパン・三井住友海上等が引受。対人・対物・愛玩動物の3補償が標準。
参考文献・公的資料
ペットシッター利用の詳細ルールや事業者情報は、以下の公的機関資料を参照してください。
- 環境省 動物の愛護と適切な管理 ― 動物愛護管理法の解説・第一種動物取扱業の登録制度・基準を掲載する公式ページ。
- 環境省 動物愛護管理法・関連法令 ― 法律・施行令・施行規則・告示の原文リンク集。動物取扱業の要件が確認できます。
- 環境省 第一種動物取扱業者検索ページへのリンク ― 各都道府県の登録業者検索窓口を集約。地元シッターの登録確認に利用可能。
- 農林水産省 犬猫の飼養管理 ― 狂犬病予防法・混合ワクチンなど、飼育衛生管理に関する公的解説。
- 厚生労働省 動物由来感染症 ― ペット由来の感染症予防と、ワクチン・衛生管理の重要性を解説。
- 日本獣医師会 ― 動物医療の公式団体。投薬指示書・診療情報提供書の様式・シッターへの連携ガイドを公表。
- NPO法人日本ペットシッター協会 ― 業界団体。認定資格制度・料金相場・利用ガイドを提供。
- 東京海上日動 ペットシッター賠償責任保険 ― 業界標準の保険商品。補償内容・上限を確認可能。
- 東京都健康安全研究センター 動物愛護相談センター ― 東京都の動物取扱業登録・相談窓口。他自治体も同様の窓口あり。
よくある質問(FAQ)
ペットホテルとシッター、どちらが良い?
環境変化に敏感な猫やシニア動物、多頭飼い・投薬中の犬は自宅ケアのシッターが向きます。1週間超の長期・災害時の安定収容が必要ならホテル。感染症リスクはシッターがほぼゼロ、ホテルは他個体接触があるためワクチン必須です。
鍵を預けるのは不安。どう管理される?
大手事業者は金庫・GPSタグ付き専用ケースで管理し、複製禁止・返却期限を契約書に明記します。ペットシッター賠償責任保険で鍵紛失時の損害も補償対象。契約書に「保管期間・場所・返却方法」が書かれているか確認してください。
リピート割引はある?
継続利用で10〜20%の割引を提供する事業者が一般的。年間契約や月契約に切り替えると更に割安になる場合も。ただし年末年始等の期間割増は割引対象外というルールが多いです。
年末年始やGWは何割増?
12/29〜1/3・4/29〜5/5・8/13〜8/16は+20〜50%が業界標準。人気事業者ほど割増率が高い傾向で、繁忙期は2〜3ヶ月前予約が必要。直前予約は+30%程度の追加割増が発生する場合があります。
初回打ち合わせは無料?
大手事業者は初回30〜60分無料が一般的。個人シッターは1,000〜3,000円有料の場合も。目的は動物との対面・ケア手順の共有・鍵受渡・保険条件の確認。省略できない工程です。
投薬や注射はしてもらえる?
経口投薬・点眼は獣医師の指示書提示で対応可能。皮下注射(インスリン等)は「認定動物看護師」保有シッターのみ対応というケースが多いです。契約前に対応可否と追加料金(1回500〜1,500円)を確認。
多頭飼いの料金はどう決まる?
1頭目フル料金、2頭目+30〜50%、3頭目+60〜80%が相場。犬+猫のように種別が異なる場合は「別個体扱い」で+70%相当を上乗せする会社もあります。全頭のワクチン証明書提示が必要です。
台風・大雪でシッターが来られない時は?
気象警報時は訪問中止となる契約が一般的。事前に「訪問不能時の代替手段(近隣飼い主・親族)」を決めておき、契約書の「訪問中止条項」を確認しましょう。3日間以上不在の場合はホテル併用が安心です。
ペットシッターは資格が必要?
国家資格ではないですが、事業者は第一種動物取扱業(保管)の登録が必須。動物取扱責任者は「実務経験6ヶ月+研修修了」または「愛玩動物飼養管理士・愛玩動物看護師(国家資格)」等の資格が要件。無登録営業は違法です。
賠償責任保険に入っているか確認するには?
契約書または見積書に保険会社名・補償内容・上限額が明記されているか確認。大手加盟事業者は自動加入。個人シッターは保険証券の写しを見せてもらうと安心です。対人・対物・愛玩動物の3補償が標準。
SNSに預けたペットの写真を上げてほしくない
契約時に「SNS掲載NG」と明示すれば掲載されません。逆に許可した場合でも「顔・住所特定情報の非掲載」を条件にできます。個人情報保護と広告利用のバランスを事前に相談してください。
ペット共済・保険とシッター料金は別?
ペット保険はペット自身の医療費が対象で、シッター費用は補償対象外です。ただし「入院・手術中の付き添いシッター」に対する特約を提供する保険会社(一部)もあります。