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ケーキ材料(スポンジ・型サイズ換算)計算ツール|15/18/21cm円型別に薄力粉・卵・砂糖・バターを即算出

レシピは18cm型なのに家の型は15cmしかない、逆に21cmで倍量作りたい――そんな時にサイズ変換で悩まず、薄力粉・卵・砂糖・バターの分量を体積比で瞬時に算出。ジェノワーズ・シフォン・パウンド・シートの4大配合、共立て/別立ての違い、JAS規格の薄力粉・農林水産省の卵Mサイズ標準を踏まえた実務ベースの計算ツールです。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

ケーキ材料 計算機

計算式と体積比の考え方

基本式

丸型の内容積 V = π × (直径/2)² × 高さ [cm³ = ml]

材料倍率 = 新型の内容積 ÷ 元レシピの内容積

ケーキの型サイズ換算は単純な直径比ではなく体積比で行います。18cm円型と15cm円型は直径で1.2倍ですが、面積(内容積)は約1.44倍。ここを直径比で計算するとスポンジが薄く焼き上がる失敗になります。

18cm→他サイズ倍率表

変更後サイズ面積倍率材料倍率
12cm0.44倍約0.4倍
15cm0.69倍約0.7倍
18cm(基準)1.00倍1.0倍
21cm1.36倍約1.4倍
24cm1.78倍約1.8倍
27cm2.25倍約2.3倍
30cm2.78倍約2.8倍

直径d1→d2の変換係数は(d2/d1)²です。18cmから24cmは(24/18)²=1.78倍が理論値。実務では0.05刻みで丸めて使いやすい数字に調整します。

4大生地の標準配合

製菓学校で教えられる4大生地の重量比(卵を基準100とした場合)は以下です。この比率をベースに18cm型基準の分量を割り出します。

生地砂糖薄力粉バター/油牛乳
ジェノワーズ(共立て)10060601510
シフォン(別立て)100504525(サラダ油)25
パウンド(シュガーバッター)1001001001000
シート(薄焼き・ロール用)10050401015

ジェノワーズ(18cm・高さ約5cm)

卵Mサイズ3個(約150g)+砂糖90g+薄力粉90g+バター22g+牛乳15ml。共立て法(全卵をまとめて泡立て)で作る最もオーソドックスなデコレーション用スポンジ。ふんわり軽く、生クリーム・フルーツと相性抜群。

シフォン(17cm型)

4個(黄身+白身別で計200g)+砂糖80g+薄力粉80g+サラダ油50g+牛乳50ml。別立て法(黄身と白身を分けメレンゲを作る)で作る、しっとり空気を含んだ軽い生地。専用の中央円筒付き型で焼くのが基本。

パウンド(18×8×6cm)

バター100g+砂糖100g+卵2個(100g)+薄力粉100gのシュガーバッター法(バターと砂糖を白くなるまで混ぜる)。バターの風味豊かで密度が高く、日持ちが良い(常温3-4日)。

シート(30×30cm・ロールケーキ用)

4個+砂糖80g+薄力粉60g+バター20g+牛乳20ml。天板1枚分の薄焼き。ロールケーキ、チョコレートアントルメの底生地に使用。

ジェノワーズ(共立てスポンジ)サイズ別早見

直径薄力粉砂糖卵Mサイズバター牛乳
12cm40g40g1.5個10g6ml
15cm60g60g2個15g10ml
18cm90g90g3個22g15ml
21cm120g120g4個30g20ml
24cm160g160g5.5個40g27ml
27cm200g200g7個50g34ml
30cm250g250g8.5個62g42ml

卵1個の重量は農林水産省の鶏卵規格でMサイズ58-64g(平均60g)、Lサイズ64-70g(平均66g)。0.5個単位は溶き卵を計量して分割してください。

シフォンケーキ サイズ別早見

シフォン型薄力粉砂糖サラダ油牛乳
14cm型45g45g2個27g27ml
17cm型(標準)80g80g4個50g50ml
20cm型110g110g5個70g70ml
21cm型120g120g6個75g75ml
25cm型170g170g8個105g105ml

シフォン型は側面がテフロン非加工(生地が張り付いて上に伸びる原理)。フッ素加工やバター塗りは膨らみ阻害となるためNG。焼成後は逆さまにして冷ますのが必須です。

パウンドケーキ サイズ別早見

パウンド型薄力粉砂糖バター
16×5×5cm60g60g60g1個
18×8×6cm(標準)100g100g100g2個
20×8×6cm110g110g110g2個
21×9×7cm140g140g140g2.5個
25×9×6cm170g170g170g3個

パウンドケーキは四同割(粉:砂糖:バター:卵=1:1:1:1)が黄金比。ドライフルーツ・ナッツ・チョコチップを加える場合は粉と同重量までが生地強度の限界。

材料の選び方

薄力粉

タンパク質7-9%の粉を使用。ふんわり系はスーパーバイオレット、しっとり系はドルチェが人気。必ずふるって使用し、湿気による塊を除去。JAS法では小麦粉のグレード表示義務あり。

Mサイズ58-64g(農水省規格)。新鮮な卵ほど白身の粘性が高くメレンゲが安定。共立ての場合は湯煎で40℃に温めると泡立ちやすい。冷蔵卵は使用30分前に室温に戻す。

グラニュー糖・上白糖

グラニュー糖は結晶が均一でメレンゲに最適。上白糖は転化糖入りでしっとり感増強。ジェノワーズはグラニュー糖、パウンドは上白糖推奨。

バター

無塩バターが基本。加塩バターは風味が変わるため製菓では避ける。パウンドはポマード状(20℃程度で指で押すと沈む)にして使用。スポンジは溶かしバター(60℃)で最後に加える。

サラダ油

シフォンではサラダ油(菜種・大豆・コーン系)を使用。バターより無味無臭で生地の軽さを損なわない。オリーブ油はNG(風味が強すぎ)。

牛乳

全乳(乳脂肪3.6-4.0%)が標準。低脂肪乳はコクが弱く風味不足。豆乳・アーモンドミルクで代替可能だが、水分量調整が必要な場合あり。

失敗しないコツ

共立て(ジェノワーズ)

全卵を湯煎で40℃に温めながらハンドミキサー高速で7-8分。リボン状に流れて跡が数秒残る状態が理想。粉は3回に分けてゴムベラで切るように混ぜ、最後に溶かしバターを回し入れる。

別立て(シフォン)

黄身+砂糖の半量+油+牛乳+粉で黄身生地。白身+残り砂糖で9分立てメレンゲ。メレンゲを1/3ずつ黄身生地に加え、最後は泡を潰さないよう切り混ぜ。

シュガーバッター(パウンド)

ポマード状バターに砂糖を数回に分けて加え白くふんわりするまで混ぜる。卵は常温・数回に分けて加える(冷たいと分離)。粉はゴムベラでさっくり。

オーブン温度・時間

ジェノワーズ170℃・25分、シフォン170℃・35分、パウンド170℃・50-60分が目安。予熱10分以上を必ず行い、竹串を刺して生地がつかなければ完成。

型準備

ジェノワーズはオーブンシート敷き。パウンドは型に敷紙またはバター塗り+粉振り。シフォン型は油分NG(生地が滑って上に伸びなくなる)。

冷却

ジェノワーズは焼き上がり後20cm落として蒸気抜き→網に取って完全冷却。シフォンは逆さで6時間以上。パウンドは型に入れたまま粗熱を取ってから型出し。

よくある間違い・注意点

  • 型サイズを直径比で単純換算 — 18cm→24cmは直径1.33倍ですが体積では1.78倍。単純な直径比だと生地量が足りず薄いスポンジになります。(d2/d1)²の面積比で計算してください。
  • 冷たい卵で共立て — 冷たいままだと泡立ちにくく時間がかかり、キメが粗くなります。湯煎で40℃に温めながら泡立てるのが基本。
  • 粉を混ぜすぎ — グルテンが出て固くなります。ゴムベラで底からすくい上げるように切り混ぜ、粉気が消えたら止める。
  • バターを冷たいまま卵に加える — 分離してボソボソに。パウンドの場合は卵を常温・数回に分けて加え、都度乳化させる。
  • オーブン予熱不足 — 予熱10分不足でも下火が弱く、底に空洞ができたり膨らみ不足の原因に。予熱完了ランプ点灯後さらに5分待つのが安全。
  • シフォン型に油塗り — 生地が滑って上に伸びず、まったく膨らみません。シフォン型は絶対に油分NG。フッ素加工型もシフォンには不向き。
  • 粉を1回でドサッと入れる — ダマになり均一に混ざらない。3回に分けてふるいながら加えるのがプロ流。

関連する規格

  • JAS法・小麦粉品質表示 ― 農林水産省。薄力粉/中力粉/強力粉のグレード基準・原産地表示。
  • 鶏卵規格取引要綱 ― 農林水産省。卵のS/M/L/LLサイズ規格(重量ベース)。
  • 食品表示法・アレルゲン表示 ― 消費者庁。小麦・卵・乳は特定原材料8品目に含まれる。
  • 乳等省令 ― 厚生労働省。バター・牛乳・生クリームの規格。
  • 食品衛生法 ― 生菓子の保存温度・使用期限の基準。

参考文献・公的資料

より正確な情報を確認したい場合は、以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ページの材料量は製菓学校の標準配合に基づく目安です。実際の適量は使用機材・オーブン特性・気温湿度により変動します。アレルゲン対応や販売用途では消費者庁・厚生労働省の食品表示法・食品衛生法に準拠し、必要に応じて製菓衛生師・食品衛生責任者に相談してください。

よくある質問(FAQ)

18cm型のレシピを15cm型で作るには?

面積比 (15/18)²= 0.69 倍で全材料を減らします。薄力粉90g→60g、卵3個→2個、砂糖90g→60g、バター22g→15g。直径比の1.2倍ではなく面積比の1.44倍という点に注意。当ツールでサイズを15に切り替えるとリアルタイム計算されます。

Mサイズの卵は何g?

農林水産省の鶏卵規格でMサイズは58-64g(平均60g)、Lサイズは64-70g(平均66g)。当ツールは平均60g/個で計算しています。L使用の場合は個数を0.9倍で調整するか、重量ベース(150gなど)で計量してください。

共立てと別立ての違いは?

共立ては全卵を一度に泡立てる方法でジェノワーズに使用。短時間で作れるがキメがやや粗い。別立ては白身と黄身を分けてメレンゲを作る方法でシフォン・シート向き。ふんわり軽い仕上がりだが手間がかかる。

薄力粉と中力粉の違いは?

タンパク質量の違い。薄力粉6-8.5%・中力粉9-11%・強力粉12%以上(農水省JAS)。ケーキは薄力粉が基本。中力粉はうどん・パスタ、強力粉はパン。まちがえて強力粉で作るとゴムのように固いスポンジになります。

バターと油の代替は?

基本可能だが風味と食感が変わります。ジェノワーズ22gのバター→サラダ油18gで代替(バターは水分15%含むため0.8倍)。パウンドはバター必須(シュガーバッター法の主役)。シフォンは元々油ベースなので代替不要。

グルテンフリーで作れる?

米粉(製菓用)で代替可能。薄力粉→米粉0.9倍程度で置き換え。小麦とは吸水性が異なり若干重い仕上がりに。ジェノワーズは米粉で作りやすく、シフォンも実績多い。パウンドはバター量を1割減で調整。

オーブンの温度と時間は?

ジェノワーズは170℃・25分、シフォンは170℃・35分、パウンドは170℃・50-60分が目安。オーブンにより火力差があるため、初回は目視+竹串チェック。焦げそうならアルミホイル被せ。

スポンジがしぼんでしまいます

原因はメレンゲ不足・粉の混ぜすぎ・焼成後の急冷など複数。共立ては40℃湯煎で温めて7-8分泡立て、粉はゴムベラで切り混ぜ、焼き上がり直後は20cm落として蒸気抜きすると縮み防止に。

シフォンが型から抜けません

シフォン型は油分NGで生地が張り付いて上に伸びる仕組み。ナイフを型に沿わせてぐるっと1周させてから型を上下逆さにすると綺麗に抜けます。型にバターを塗ってしまった場合は抜けにくくなります。

パウンドが真ん中で割れる

実は割れるのが正しい仕上がり(パウンドの特徴)。表面に切込みを入れておくと均等な割れ目に。真ん中の生焼けは竹串チェックで判断し、生焼けなら追加10分・アルミ被せで焼成。

ロールケーキ用シートの厚みは?

天板30×30cm・卵4個で1cm前後が標準。厚すぎると巻きにくく、薄すぎると破けます。オーブンシートを敷いた天板全面に均一に流し、パレットで表面を整えてから焼成してください。

2倍量作りたいときの注意

材料は倍量でも、ミキサー容量・オーブン容量に注意。ボウルサイズが2倍量に対応しない場合は2回に分けて作る。オーブンは2段構造でも上下段で焼き色が異なるため、10-15分ごとに天板を入れ替えて均一化を。