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日照時間ベランダ方位園芸

ベランダの日照時間計算

方位角・前面の建物の高さと距離・緯度から、ベランダの夏至と冬至の日照時間、光量の区分を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

ベランダの日照時間計算ツール

前面の建物は床から見て高さ18−9=9m、距離15mなので仰角は約31.0度です。太陽の高度がこれを超え、かつ太陽の方位がベランダの正面から左右90度以内にある時間を数えます。緯度35度の夏至は南中78.4度まで上がりますが、方位の条件で切られて6.9時間。冬至は南中でも31.6度しかなく建物の仰角をわずかに超えるだけで1.1時間です。年間平均は5.5時間。冬至の南中では天井高2.4mを高度の正接で割り庇1.2mを引いて2.71mまで直射が届きます。

方位と日照の傾向

方位日が差す時間帯栽培への向き
南向き朝から夕方まで果菜類まで幅広く育つ
東向き午前中が中心葉菜類やハーブに向く
西向き午後が中心夏の高温に注意が要る
北向き夏の朝夕にわずか耐陰性のある植物に限る

前面の建物の高さと距離による仰角

床からの高さの差距離10m距離15m距離25m
5m26.6度18.4度11.3度
9m42.0度31.0度19.8度
15m56.3度45.0度31.0度
25m68.2度59.0度45.0度

※参考計算です。製品の仕様・材料の比重・気象条件によって実際の値は変わるため、使用する材料の表示と現場での実測で確認してください。

ベランダの日照時間計算の詳しい解説

ベランダの日当たりが方位だけで決まらないのは、太陽の高度が季節で大きく変わるためです。緯度35度の地点では南中高度が夏至の78度から冬至の32度まで動きます。前面に建物があると、この高度差がそのまま日照時間の差になります。建物の仰角が30度なら、冬は南中の前後しか日が差さず、夏は朝から夕方まで当たるという極端な違いが生まれます。

判断が分かれるのは、どの季節を基準に置くかです。夏の日照を基準に選んだ植物は冬に光が足りず、冬を基準に選べば夏は徒長せずに済む代わりに収穫量が伸びません。年間を通して育てるなら冬至の値を、夏の果菜類に絞るなら夏至の値を見るのが実務的です。この計算で両方を出しているのは、季節ごとに置き場所を変える判断にも使えるようにするためです。

見落とされやすいのが庇の影響です。真上から差す夏の光は、上階の床や庇に遮られてベランダの奥まで届きません。天井高2.4mで庇の出が1.2mなら、太陽高度が63度を超えた時点で床には直射が入らなくなります。夏至の正午に日陰になるのはこのためで、日照時間が長くても鉢の位置によっては光が当たらないことがあります。手すり側に台を置いて高さを稼ぐと改善します。

条件による違いも大きく、階数が上がれば前面の建物の仰角が下がり、同じ立地でも日照時間は伸びます。緯度が高い地域では冬至の南中高度がさらに低くなり、南向きでも冬の日照が短くなります。周囲の建物は正面だけでなく斜め前にもあるため、実際の日照はこの計算より短くなることが一般的です。

数値だけでは判断できない要素もあります。白い壁や隣家の窓からの反射光は直射ほど強くないものの、植物にとっては無視できない光源になります。逆に、すりガラスや目隠しのパネルがあると直射の一部が拡散し、体感の明るさに比べて生育に使える光は減ります。日照時間は光の量を測る一つの手がかりにすぎないため、実際に鉢を置いて数週間の様子を見るのが確実です。季節が進むと太陽の通り道が変わるので、春に決めた置き場所が夏には日陰になっていることもあります。日照の記録を月に一度取っておくと、翌年の配置を決める材料になります。

業界・現場での使い方

ベランダ菜園の計画

冬至と夏至の日照時間から、育てられる作物の範囲を判断します。

住まい選びの検討

階数と前面の建物の条件を変え、日照がどう変わるかを比べます。

観葉植物の置き場所の選定

年間平均の光量の区分から、室内と屋外のどちらに置くかを決めます。

植物の置き方の見直し

直射が届く奥行きを確認し、台や棚で高さを調整する判断に使います。

よくある間違い・注意点

  • 方位だけで日当たりを判断する — 前面の建物の仰角が同じ方位でも日照時間を大きく変えます。
  • 夏の日照を基準に植物を選ぶ — 冬至の日照は夏至の数分の一になることがあり、越冬できません。
  • 庇や上階の床の影響を見落とす — 夏の高い太陽は庇に遮られ、床の奥には直射が届きません。
  • 正面の建物だけを見る — 斜め前の建物や樹木も日照を削るため、実際は計算より短くなります。
  • 反射光を光量に数える — 壁からの反射は直射より弱く、生育に使える光としては限られます。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

南向き3階で前面に18mの建物がある場合の日照は?

距離15mなら夏至6.9時間、冬至1.1時間、年間平均5.5時間という結果になります。

冬至の日照が短いのはなぜですか?

南中高度が31.6度しかなく、前面の建物の仰角31.0度をわずかに超えるだけだからです。

階数が上がるとどのくらい改善しますか?

床の高さが上がると建物の仰角が下がります。既定値で床を15mにすると、冬至の日照は大きく伸びます。

庇の影響はどう見ればよいですか?

天井高を庇の出で割った値の逆正接が限界の高度です。既定値では63度を超えると床に直射が届きません。

葉菜類には何時間必要ですか?

一般に3〜4時間以上が目安です。果菜類では5〜6時間以上を確保したいところです。

計算値より実際が短いのはなぜですか?

正面以外の建物や樹木、手すりの壁、洗濯物なども光を遮るためです。この計算は正面の障害物だけを見ています。

緯度はどう入力しますか?

お住まいの地域の値を入れてください。おおむね那覇で26度、東京で36度、札幌で43度です。

日照が足りない場合の対策は?

台や棚で位置を高くする、白い板で反射を増やす、耐陰性のある植物に替えるといった方法があります。