計算ツール
暮らしエアコン電気代

エアコン電気代

エアコンの電気代を月単位で試算する無料電卓。1日の使用時間・平均消費電力・電力量単価から1か月の電気代を計算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

エアコン電気代ツール

1時間あたりの平均消費電力。600Wなら0.6
既定値31円は家庭用の目安単価

計算式

月の電気代 = 1日の使用時間(h)× 平均消費電力(kW)× 30日 × 電力量単価(円/kWh)

電気代を決めているのは kW と時間の積、つまり消費した電力量(kWh)です。既定値の1日8時間・0.7kW・31円/kWhなら、1日あたり8×0.7=5.6kWh、1か月で168kWh、金額は5,208円になります。日数は30日で固定しているため、31日の月は約3%、28日の月は約7%のずれが出ます。消費電力の欄には、カタログの定格値ではなく運転中の平均に近い値を入れると実態に寄ります。

使用時間別・消費電力別の早見表

いずれも計算機に同じ値を入れたときの表示と一致します。

1日の使用時間別(0.7kW・31円/kWh)

1日の使用時間1か月の電力量1か月の電気代
4時間84kWh2,604円
6時間126kWh3,906円
8時間(既定値)168kWh5,208円
12時間252kWh7,812円
24時間(つけっぱなし)504kWh15,624円

平均消費電力別(1日8時間・31円/kWh)

平均消費電力おおよその目安1か月の電気代
0.3kW(300W)6畳向けが軽い負荷で安定運転2,232円
0.5kW(500W)6〜10畳向けの標準的な運転3,720円
0.7kW(700W・既定値)10〜14畳向けの標準的な運転5,208円
1.0kW(1,000W)14畳以上、または高負荷での運転7,440円
1.5kW(1,500W)真夏・真冬の立ち上がりが続く状態11,160円

消費電力は一定ではない、という前提

この式で最も誤差の原因になるのは平均消費電力の置き方です。いまのエアコンはインバーター制御で、設定温度と室温の差に応じて出力を細かく変えています。運転を始めた直後、室温を目標に近づけようとする段階では定格の2倍から3倍の電力を使い、室温が安定したあとは定格の3分の1程度まで落ちます。カタログに載っている定格消費電力は冷房時の基準条件での値なので、これをそのまま入れると、長時間つけっぱなしにする使い方では実際より大きく、短時間の入切を繰り返す使い方では小さく出ます。より実態に近づけたいときは、カタログの期間消費電力量(kWh/年)を、自分が1年に使う想定時間で割って平均のkWを出し、その値を入力してください。

使い方で判断が分かれるのが、つけっぱなしとこまめな入切のどちらが安いかという問題です。立ち上がりに電力を集中して使う特性があるため、30分から1時間程度の短い外出であれば、消さずに運転を続けたほうが安くなる場合があります。ただしこれは外気温、部屋の断熱性能、日射の入り方で変わるため、どの家庭でも成り立つ話ではありません。買い替えの判断も同じ枠組みで考えられます。10年前の機種と現行機では期間消費電力量に2割から3割の差が出ることがあり、その差額に使う年数を掛けた額と本体価格を並べれば、買い替えが金額として見合うかどうかが判断できます。

見落とされやすいのは、既定値の31円という単価の性質です。これは家庭用電気料金の目安として広く使われている単価で、実際の請求額は基本料金に電力量料金を足し、そこへ燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加わって決まります。多くのプランでは電力量料金が使用量に応じて3段階になっており、使用量の多い家庭では最終段階の単価が31円を上回ることもあります。エアコンを長時間使う月ほど、この上の段の単価が適用される部分が増えるため、実際の負担は表の金額より大きくなりやすいという関係があります。時間帯別のプランを契約している場合も前提が変わります。

条件による差も無視できません。冷房と暖房では暖房のほうが電力を多く使います。外気温と設定温度の差が冬のほうが大きく、外の空気から熱を集める効率も下がるためです。冬の電気代が夏の1.5倍前後になることもあります。部屋の条件も効いてきて、最上階や西日の入る部屋、断熱の弱い住宅では同じ設定でも高負荷が続きます。畳数に対して能力の足りない機種を使っていると常に全力運転に近くなり、能力に余裕のある機種より電気代が高くなることもあります。寒冷地では暖房期間そのものが長く、年間の総額は温暖な地域と大きく変わります。

よくある間違い・注意点

  • カタログの定格消費電力をそのまま入れる — 定格は基準条件の値です。連続運転では過大に出るので、期間消費電力量から平均を出して入れてください。
  • 31円が請求書の単価と同じだと考える — 目安単価です。実際は基本料金・段階制の電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の合計で決まります。
  • 冷房の数字で1年を見積もる — 暖房は外気温との差が大きいぶん電力を多く使い、冬の電気代が夏の1.5倍前後になることがあります。
  • こまめに消せば必ず安いと考える — 立ち上がりに電力を使うため、短時間の外出なら消さないほうが安いこともあります。部屋の断熱で結論は変わります。
  • 30日固定であることを見落とす — 31日の月は約3%、28日の月は約7%のずれが出ます。年間を出すときは月数ではなく実日数で調整してください。
  • 畳数に合わない機種をそのまま使う — 能力不足の機種は常に高負荷で運転するため、余裕のある機種より電気代が高くなることがあります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは目安単価に基づく参考計算です。実際の請求額は契約中の料金プラン・燃料費調整額・再エネ賦課金によって変わります。

よくある質問(FAQ)

設定温度1℃は?

おおむね1割前後の削減になります。外気温と設定温度の差が小さくなるほど負荷が下がるためで、削減率は外気温や部屋の断熱によって変わります。省エネの目安として冷房28℃、暖房20℃という室温が示されています。既定値の月5,208円なら、1割で500円程度の差という規模感です。

フィルター掃除は?

2週間に1回が目安です。フィルターが目詰まりすると空気の通り道が狭まり、同じ室温にするためにより多くの電力が必要になります。あわせて、室外機の吹き出し口の前に物を置かない、直射日光が当たる場合は日よけを設けるといった対策も効きます。室外機が熱を捨てにくい状態だと効率が落ちるためです。

自動運転は?

基本的には自動運転が効率的です。設定温度に達するまでは強く運転し、その後は弱い出力に自動で切り替わるため、無駄な高出力運転が短く済みます。最初から微風に固定すると室温がなかなか下がらず、結果として高負荷の時間が延びることがあります。風量を手動で絞ることが必ずしも節電にならないのはこのためです。

消費電力の欄には何を入れますか?

1時間あたりの平均消費電力をkWで入れてください。600Wなら0.6です。カタログの定格消費電力は基準条件での値なので、そのまま入れると連続運転の見積もりが大きくなりがちです。より実態に近づけるには、カタログの期間消費電力量(kWh/年)を1年に使う想定時間で割って平均のkWを出し、その値を使ってください。

つけっぱなしとこまめに消すのはどちらが安いですか?

一律には決まりません。運転開始直後は室温を下げる(上げる)ために電力を集中して使うため、30分から1時間程度の外出なら消さないほうが安くなる場合があります。一方、断熱が弱く室温がすぐ戻ってしまう部屋では、消したほうが得になります。24時間運転にすると既定値の条件で月15,624円となり、8時間運転の3倍です。在宅時間に合わせて判断してください。

31円という単価は何ですか?

家庭用の電気料金として広く使われている目安単価です。実際の請求額は、基本料金に段階制の電力量料金を足し、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を加えて決まります。使用量が多い家庭では最終段階の単価が31円を上回ることもあります。契約中のプランの単価表を確認して、その値を入れ直すと精度が上がります。

暖房の電気代は冷房と同じですか?

暖房のほうが高くなるのが一般的です。冬は外気温と設定温度の差が夏より大きく、外の空気から熱を集める効率も下がるためです。同じ機種でも冬の電気代が夏の1.5倍前後になることがあります。暖房期の試算をするときは、消費電力の欄を冷房時より大きめの値に置き換えて計算してください。