重炭酸pH 計算ツール
重炭酸pHの詳しい解説
血液のpHは、重炭酸イオン濃度と二酸化炭素分圧の比によって決まります。この関係を表すのがヘンダーソン・ハッセルバルヒの式で、pH = 6.1 + log([HCO3-] ÷ (0.03 × PCO2)) と表されます。正常値である HCO3- 24 mEq/L、PCO2 40 mmHg を代入すると pH 7.40 となり、これが生体の基準値です。この式の重要な意味は、pHが「絶対量」ではなく「比」で決まる点にあります。分子の重炭酸は腎臓が調節し(代謝性因子)、分母の二酸化炭素分圧は呼吸が調節します(呼吸性因子)。一方が変化しても、もう一方が同じ方向に変化すれば比は保たれ、pHは正常域に戻ります。これが代償機構です。臨床では、pH、PCO2、HCO3- の3つの値から、酸塩基平衡の異常が呼吸性か代謝性か、アシドーシスかアルカローシスか、代償が働いているかを判定します。呼吸による代償は数分で始まり、腎臓による代償は数日を要します。
このツールの使い方
重炭酸イオン濃度(mEq/L)と二酸化炭素分圧(mmHg)を入力すると、推定pHが表示されます。ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式による計算です。教育・学習目的の参考値であり、臨床判断には実測の血液ガス分析値と医師の評価が必要です。
よくある間違い・注意点
- 単独の値で判断する — pHは重炭酸とPCO2の比で決まります。どちらか一方だけを見ても病態は判断できません。
- 代償の時間差を考慮しない — 呼吸性代償は数分、代謝性代償は数日かかります。急性か慢性かで解釈が変わります。
よくある質問(FAQ)
正常値はいくつですか?
pH 7.35〜7.45、PCO2 35〜45 mmHg、HCO3- 22〜26 mEq/L が一般的な基準範囲です。
6.1という数値は何ですか?
炭酸のpKa(酸解離定数の負の対数)です。0.03はCO2の溶解度係数です。
呼吸性と代謝性はどう見分けますか?
PCO2が主に動いていれば呼吸性、HCO3-が主に動いていれば代謝性です。pHの方向と併せて判定します。
※本ツールの計算結果は概算です。税務・医療・法律にかかわる判断は、税理士・医師・弁護士など専門家にご相談ください。