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セルフレベリング床下地数量計算左官

セルフレベリング材の必要量計算

床面積・平均流し厚・材料の比重から、セルフレベリング材の必要体積・質量・袋数と練り水の量を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

セルフレベリング材の必要量計算ツール

必要体積は床面積×平均流し厚÷1,000×(1+ロス率)で求めます。既定値では80m2×10mm÷1,000×1.05=0.84m3。これに比重1.9を掛けた0.84×1,900=1,596kgが必要質量で、1袋25kgなら1,596÷25=63.84となり切り上げて64袋です。練り水は粉体量の18%として64×25×0.18=288L。ミキサー2袋分(50kg)では体積が50÷1,900=0.0263m3となり、厚さ10mmで2.6m2を流せる計算になります。

用途別の流し厚と下地条件

用途流し厚備考
薄塗り用の不陸調整3〜10mm下地の強度が必要
一般床の下地調整10〜20mm最も一般的な範囲
勾配の修正を伴う調整10〜30mm最小厚を確保する
厚塗り用の製品20〜50mm専用品と骨材の併用

1袋25kgあたりの施工面積の目安(比重1.9)

流し厚1袋の施工面積80m2に必要な袋数
5mm約2.6m232袋
10mm約1.3m264袋
15mm約0.9m296袋
20mm約0.7m2128袋

※参考計算です。材料の仕様・現場条件・適用される規準によって値は変わるため、製品資料と最新の規準で確認してください。

セルフレベリング材の必要量計算の詳しい解説

セルフレベリング材の数量が読みにくいのは、流し厚が現場で一定にならないためです。既存の床は必ず不陸があり、低い箇所と高い箇所で厚みが3倍違うことも珍しくありません。数量は平均厚で計算しますが、平均厚を出すには床のレベルを複数点で測り、最も高い点を基準に最小厚を確保したうえで平均を求める手順が要ります。目分量で決めた平均厚は実際より薄めに見積もられがちです。

判断が分かれるのは最小厚の取り方です。製品ごとに強度を確保できる最小厚が定められており、これを下回ると端部が欠けやすくなります。最も高い点で最小厚を確保しようとすると全体の厚みが増えて材料費が跳ね上がるため、高い部分を削って基準面を下げる案と、そのまま厚く流す案を比べることになります。研削の手間と粉じん対策の費用を含めて総額で判断するのが現実的です。

見落とされやすいのは水の管理です。練り水は規定量に対して数%の過不足でも流動性が変わり、多すぎれば材料が分離して表面に粉が浮き、少なければ自己水平性が出ません。バケット1杯ごとの計量を省くと袋ごとにばらつき、硬化後の強度差として現れます。下地への吸水も影響し、プライマーの塗布を省くと水が下地に吸われて表面がざらつきます。

条件による違いも大きい部分です。気温が低いと硬化が遅れ、翌日の歩行ができないことがあります。厚く流した箇所ほど内部の乾燥が遅く、上に施工する仕上げ材の含水率の基準を満たすまで数日から数週間かかります。ミキサーの台数と人員によって連続して流せる面積が決まり、途中で打ち継ぎが生じると段差が残るため、区画割りは施工能力から逆算して決める必要があります。

付帯する作業の見落としも数量に影響します。流し込む範囲の外周には堰を設ける必要があり、扉の下枠や配管の貫通部、床の段差部分では材料が流れ出さないよう先に止める処理が要ります。この処理を省くと材料が想定より多く消費されるうえ、隣室へ流出して手直しになります。また搬入経路が狭くミキサーを床上に置けない現場では、ポンプ圧送が必要になり、ホース内に残る材料の分だけロスが増えます。区画ごとの数量に加えて、こうした付帯分を数%見込んでおくと過不足を抑えられます。

業界・現場での使い方

床下地工事の材料手配

面積と平均厚から袋数を確定し、搬入と仮置きの計画を立てます。

区画割りの検討

1回の練りで流せる面積から必要なミキサー台数と人員を割り出します。

改修工事の見積もり

不陸の大きさに応じた厚みの幅を示し、材料費の振れ幅を提示します。

工程の確認

厚みに応じた歩行可能時間から、後続工程の着手日を決めます。

よくある間違い・注意点

  • 最小厚だけで数量を計算する — 不陸があるため平均厚は最小厚より厚くなり、実際の使用量が大幅に増えます。
  • 練り水を目分量で入れる — 数%の違いで分離や自己水平性の低下が起き、袋ごとの強度差につながります。
  • プライマーの塗布を省く — 下地に水が吸われて表面がざらつき、仕上げ材の付着にも影響します。
  • ロス率を見込まない — 容器やホースの残り、端部のはみ出しで数%から1割が失われます。
  • 厚塗り部の乾燥期間を短く見る — 厚い箇所ほど内部の水分が抜けにくく、仕上げ材の含水率基準を満たすまで時間がかかります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

80m2を平均10mmで流すと何袋必要ですか?

比重1.9・1袋25kg・ロス率5%なら64袋、練り水はおよそ288Lです。

平均流し厚はどう決めればよいですか?

床のレベルを複数点で測り、最も高い点で最小厚を確保したうえで各点の厚みを平均します。

練り水の量はどこを見ればよいですか?

製品ごとに袋あたりの規定量が示されています。本計算は粉体量の18%を目安とした概算です。

歩行できるまでどれくらいかかりますか?

気温20℃で厚さ15mmならおよそ8時間が目安です。低温では大幅に伸びます。

1回の練りでどれだけ流せますか?

25kg袋2袋を1バッチとすると厚さ10mmで約2.6m2です。連続施工には複数のミキサーが要ります。

厚みが場所によって違う場合はどうしますか?

最小厚と最大厚の両方で袋数を出し、その幅の中で発注量を決めると過不足を抑えられます。

上に貼る仕上げ材はいつ施工できますか?

仕上げ材ごとに下地の含水率基準があります。厚塗り部は数日から数週間かかることがあります。

余った材料は次の日に使えますか?

練り混ぜた材料は使えません。未開封の粉体は湿気を避けて保管し、期限内に使い切ってください。