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馬術 障害飛越 減点計算ツール|落下・反抗・タイム超過から即時判定

馬術障害飛越(Show Jumping)の減点を、障害落下数・反抗(拒絶)・タイム超過秒数から瞬時算出する無料電卓。国際馬術連盟(FEI)公式ルール、五輪・世界選手権・全日本総合馬術選手権の基準に準拠。日本代表選手の実績(西竹一の1932年LA五輪金メダル、広田龍馬・杉谷泰造ら現代のFEIワールドカップ挑戦者)を踏まえ、競技審判・選手・馬匹管理者・馬事文化のファンに向けた完全ガイド。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

障害飛越 減点計算機

減点計算式とルール

基本減点

総減点 = 障害落下×4 + 反抗×4 + タイム超過減点

タイム超過減点 = ⌈タイム超過秒 ÷ 4⌉(4秒ごとに1点)

馬術障害飛越の減点は国際馬術連盟(FEI)公式ルール(Jumping Rules 2026)に基づき、以下の失敗ごとに加算されます。「減点が最も少ない選手が勝ち」の減点最小方式。同減点時はタイム(速さ)で順位を決めます。

主な減点項目

失敗内容減点備考
障害落下(1つのバーが落ちる)4点1障害あたり
反抗(拒絶・逃避)1回目4点助走中止・逃避も含む
反抗(拒絶・逃避)2回目失権同一障害/1コース内
タイム超過4秒ごと1点制限時間超過分
選手落馬失権2018年以降のFEIルール
馬転倒失権安全上の失格
コース逸脱(Course Error)失権順路違反
不許可の助手介入失権選手以外の指示

ジャンプオフ(Jump-Off、決勝)

予選で減点0(クリアラウンド)が複数出た場合、短縮コースでジャンプオフを行い、減点最小+タイム最速で優勝を決めます。1〜2秒差でメダルが決まる緊張感が魅力です。

競技カテゴリと障害の高さ

馬術障害飛越には、障害の高さ・コース難易度により以下のクラスがあります。FEI国際大会は世界共通の基準です。

クラス障害高典型的な参加者
グランプリ / 5*1.60m五輪・世界選手権・FEIワールドカップ本戦
4* / CSI4*1.50m国際上位大会・欧州選手権
3* / CSI3*1.45m国際中堅大会
2* / CSI2*1.35m国際初出場・国内トップ選手
全日本選手権1.40〜1.50m国内トップ選手(JEFグランプリ)
国民スポーツ大会1.20〜1.30m都道府県代表
ジュニア1.20m以下U18・U15・U12
アマチュア0.90〜1.10mクラブ会員・初心者上級

五輪ではグランプリ級の障害コースが14〜16障害・17〜20フェンス(コンビネーション含む)の構成で、全長600〜800m。制限時間は80〜90秒程度、平均速度は分速375m前後(時速22.5km)です。

失権事由と減点の詳細

失権(Elimination)となる事由

  • 2回目の反抗(拒絶) — 同一コース内で反抗が2回発生した時点で失権。3回反抗ではなく2回で厳格化された(2013年FEIルール改定)
  • 選手落馬・馬転倒 — 安全上の理由で即失権。落馬後の再騎乗も許可されない
  • コース順路違反 — 定められた順序で障害を飛越しなかった場合。番号順とコース図遵守が絶対条件
  • 不許可の助手介入 — 選手以外がコース中に指示・介助を行った場合
  • タイム大幅超過 — 制限時間の1.5倍超で失権(一部規則により2倍で失権)
  • 危険騎乗(Dangerous Riding) — 馬・観客・他選手に危険な騎乗と判定された場合、審判の判断で失権

反抗の定義

反抗(Disobedience)には拒絶(Refusal)・逃避(Runout)・過度な回避動作が含まれます。障害の目前で馬が停止する、障害から逸れる、後退する動作は全て反抗としてカウント。1回目は4点減点、2回目で失権となります。

タイム減点の計算

制限時間(Time Allowed)を超過した場合、4秒ごとに1点減点。制限時間125秒のコースで実タイム130秒なら1点減点、134秒なら2点減点。ジャンプオフでは1秒ごとに1点とより厳格になります。

3種目馬術(総合馬術)の位置づけ

馬術には障害飛越(Show Jumping)以外に馬場馬術(Dressage)・総合馬術(Eventing)があり、五輪では3種目全てが実施されます。

種目概要評価基準
障害飛越(Show Jumping)16-20障害を規定順序で飛越減点最小、タイム最速
馬場馬術(Dressage)基本歩法・複雑技法を演技審判5-7名の芸術点・技術点合計
総合馬術(Eventing)3日間で馬場・クロスカントリー・障害飛越3種目合計減点最小
エンデュランス(Endurance)長距離耐久(40-160km)タイム最速+馬の健康状態
Vaulting(ヴォーティング)馬上体操技術・芸術点合計

2024年パリ五輪の馬術3種目(馬場・障害飛越・総合馬術)は全て個人+団体戦。日本は総合馬術で予選通過するチームがあり、大岩義明が「初老ジャパン」の一員として活躍しました。

日本代表・歴代選手

歴代日本代表の主要実績

選手大会/年結果種目
西竹一(バロン西)1932 LA五輪金メダル障害飛越個人
杉谷泰造2008 北京五輪個人8位障害飛越
広田龍馬2018 ヨーロッパCSI4*優勝障害飛越グランプリ
大岩義明2024 パリ五輪団体4位(総合馬術)総合馬術
杉本雅志2024 パリ五輪団体4位(総合馬術)総合馬術
北島隆三2024 パリ五輪団体4位(総合馬術)総合馬術
田中利幸2024 パリ五輪団体4位(総合馬術)総合馬術

西竹一(バロン西、1902-1945)は1932年ロサンゼルス五輪障害飛越個人で金メダルを獲得、愛馬「ウラヌス」との名コンビとして世界に名を馳せた伝説的存在。戦後は硫黄島で戦死しましたが、その騎乗術と紳士的な態度は今なお馬術界の象徴とされています。2024年パリ五輪では総合馬術「初老ジャパン」が92年ぶりのメダルまであと一歩の団体4位に食い込み、話題を集めました。

減点計算の活用シーン

大会審判・スコアリング

全日本馬術連盟(JEF)主催大会・地方連盟大会の審判が、選手ごとの減点をリアルタイム集計。障害落下(4点)・反抗(4点)・タイム減点の3要素を機械的に加算し、最終順位を素早く算出します。減点最小を判定し、同減点時はタイム最速で決着します。

選手・コーチの練習分析

練習コースでの各障害の飛越成功率、反抗発生障害の特定、タイム短縮ポイントを数値で管理。特に反抗は馬との相性・障害物の色・光の条件で発生率が変わるため、原因特定に減点データを活用します。

馬匹選定・調教評価

調教師が競技馬の育成状況を測るスコア。同じ選手・同じコースで、A馬とB馬の減点数を比較し、コンテスト級(1.40m以上)に上げるべき馬を判定。若馬(4-5歳)の障害越え能力の測定にも活用されます。

クラブ・スクール運営

乗馬クラブでのクラス分け(初級:0.6m、中級:0.9m、上級:1.10m)に減点データを活用。会員のスキルアップ状況を可視化し、次のクラスに進むタイミングを客観的に判定します。

アスリート馬の管理

1頭200-3,000万円の競技馬について、故障予防・体調管理の指標として減点データを使用。反抗が急に増えた馬は疲労・故障の兆候の可能性があり、獣医検査・休養判断のトリガーになります。

ジュニア育成・馬事文化教育

JEFジュニア育成プログラム、農業高校の馬術部で、選手の成長を減点で評価。競技馬術は「1人1頭の絆」を測る一部の数値であり、感覚的な判断を補完する客観指標として活用します。

よくある間違い・注意点

  • 障害落下と反抗の混同 — バーの落下(触れて落ちた)は4点減点で継続、反抗(拒絶・逃避)も4点減点で継続可能。ただし2回目の反抗は失権となる点が違います。両者を明確に区別する必要があります。
  • タイム減点の計算方法 — 「4秒ごとに1点」を「4秒で4点」と誤解するケースあり。実際は制限時間+4秒で1点、+8秒で2点、+12秒で3点と加算されます。ジャンプオフでは1秒ごとに1点でより厳格。
  • 2回目反抗の失権規則 — 「3回で失権」と覚えているのは古いルール(2013年以前)。現行FEIルールでは2回目反抗で失権。同じ障害での連続反抗も、コース内の別障害での反抗もカウント合算されます。
  • 選手落馬後の再騎乗 — 昔は再騎乗可能でしたが、現行FEIルール(2018年以降)では選手落馬・馬転倒は即失権。安全性重視の改定です。全日本選手権など国内公式試合もこのルール準拠。
  • コース図の確認不足 — 順路違反(コース逸脱)は失権事由。競技前のコース検分(Walking the Course)で順路・障害番号・回避ラインを念入りに確認する必要があります。
  • 馬の疲労・状態の見逃し — 反抗の増加、動きの鈍化は馬の疲労・故障・調子不良のサインです。減点データだけで選手責任と決めつけず、馬の状態を並行して観察することが必須です。
  • タイム制限の算出誤り — 制限時間はコース距離÷規定速度(グランプリで分速400m)で決定します。事前に配布される時計値と手元計測の誤差、開始・終了の判定タイミングにも注意が必要です。

関連ルール・規則

  • FEI Jumping Rules ― Fédération Équestre Internationale(国際馬術連盟)公式ルール。障害飛越の減点・失権・タイム計算の世界共通基準。毎年改定。
  • FEI Veterinary Rules ― 競技馬の健康管理・薬物規制。競技前・競技中・競技後の獣医検査(ホースインスペクション)義務。
  • JEF競技規則 ― 公益社団法人日本馬術連盟(JEF)国内公式規則。全日本選手権・国民スポーツ大会・ジュニア大会適用ルール。FEIルール準拠。
  • FEI Anti-Doping Rules for Human Athletes ― 選手のドーピング規則。JADAとも連携。
  • FEI Equine Anti-Doping and Controlled Medication Regulations ― 競技馬の薬物規制。禁止薬物リスト(EADCM)と検査ルール。
  • IOC種目規定 ― 五輪馬術3種目(馬場・障害飛越・総合馬術)の出場条件・順位決定方式。
  • 動物愛護管理法 ― 日本の動物愛護管理法。競技馬の飼育・移送・治療における法的基準。

参考文献・公的資料

より詳細なルール・大会情報・馬事文化を確認したい場合は、以下の公的機関・団体を参照してください。

※本ページの減点・順位判定はFEI公式ルールに基づく参考値です。実際の公式試合では、審判(オフィシャル)が競技を目視確認・電子計測器を用いて公式判定します。障害の高さ・タイム制限・失権判定は主催者・審判の判断が最終決定です。競技出場・馬匹管理・獣医対応については、JEF・地方連盟・専門獣医の指導を優先してください。

よくある質問(FAQ)

馬術の主要3種目は?

馬場馬術(Dressage)・障害飛越(Show Jumping)・総合馬術(Eventing)の3種目が主要。五輪では全て個人+団体戦。障害飛越は「限られた時間内に定められた順序で障害を飛越し、減点最小+タイム最速を競う」種目です。他にエンデュランス(長距離耐久)、ヴォーティング(馬上体操)などのFEI公認種目もあります。

減点はどう計算する?

障害落下1つあたり4点、反抗(拒絶)1回あたり4点、タイム超過4秒ごとに1点を加算。減点最小の選手が上位、同減点時はタイム最速で決着。ジャンプオフ(決勝)では減点0(クリアラウンド)の選手のみが短縮コースで再対決し、タイム1秒ごとに1点減点でメダルが決まります。

反抗(拒絶)とは?

馬が障害の目前で止まる、障害から逸れる、後退するなどの回避動作。1回目は4点減点で継続、2回目で失権(2013年FEIルール改定)。反抗発生時は選手が馬を落ち着かせて再助走を試みますが、時間ロスも大きく、リカバリー能力が問われる場面です。

選手落馬・馬転倒はどうなる?

現行FEIルール(2018年以降)では選手落馬・馬転倒は即失権。以前は再騎乗可能なケースもありましたが、安全性重視で厳格化されました。全日本選手権など国内公式試合もこのルール準拠。落馬後の選手は速やかに退場、馬の健康状態も獣医が即確認します。

五輪障害飛越の障害高は?

グランプリ級(五輪本戦)は最大高1.60m、幅2.00mまで(オクサー含む)。全長600-800mのコース、14-16障害・17-20フェンス(コンビネーション含む)の構成、制限時間80-90秒程度。平均速度は分速375m前後(時速22.5km)。トップ選手は減点0でジャンプオフに進み、コンマ秒差で優勝を争います。

西竹一(バロン西)の実績は?

1932年ロサンゼルス五輪障害飛越個人で金メダル。愛馬「ウラヌス」との名コンビとして世界に名を馳せた伝説的日本人。当時陸軍騎兵中尉で、ラ・ジェパンヌ大障害飛越の記録も保持。第二次大戦中の1945年3月、硫黄島の戦いで戦死(享年42歳)。「バロン西」の愛称は、その紳士的な態度と華麗な騎乗術からの敬称です。

2024年パリ五輪日本の成績は?

総合馬術で「初老ジャパン」(大岩義明・杉本雅志・北島隆三・田中利幸)が団体4位と1932年以来92年ぶりのメダルまであと一歩の成績で話題に。障害飛越では日本チームは予選敗退となりましたが、日本人騎手の世界レベル挑戦の継続を示しました。次期LA五輪(2028年)に向けた強化中です。

競技馬の費用は?

競技用馬は200万円〜3,000万円(グランプリ級では1億円超も)。月の飼育費(厩舎代・エサ・獣医・調教師費用)で20-40万円、馬場使用料・遠征費・大会エントリー費が別途。1頭で年間300-500万円のランニングコストが目安で、馬術は生涯にわたり大きな投資が必要な競技です。

馬と選手のペアの重要性は?

1人の選手と1頭の馬が5-10年のペアとなるのが馬術の特徴。馬の性格(気性・集中力・体力)と選手の相性が競技結果に直結。「相棒」感覚のパートナーシップ形成には数年単位の日々の関わりが必要で、他競技にはない人馬一体の魅力があります。オリンピックでも人馬ペアで出場します。

タイム減点はどう計算する?

制限時間+4秒で1点、+8秒で2点、+12秒で3点と加算されます。制限時間は「コース距離÷規定速度」で決定(グランプリで分速400m)。ジャンプオフ(決勝)では1秒ごとに1点とより厳格になり、コンマ秒差の勝負になります。

馬術は何歳から始められる?

乗馬クラブでは5-6歳から参加可能(ポニーによる導入)。JEFのU12・U15・U18ジュニア大会が整備。プロを目指す場合は10歳前後から本格スタート。上限年齢はなく60代・70代の現役選手も活躍しており、生涯スポーツとして定着。障害飛越世界選手権では50歳を超えて出場する選手もいます。

馬術は五輪唯一の男女混合競技?

はい。馬術は五輪で唯一、男女が同一種目で競う競技です。選手の身体能力より馬との一体化・技術が勝敗を決めるため、性別の影響が少ないことが理由。年齢差・性別差を超えた「人馬一体」の芸術・技術競技として、馬事文化の象徴的な種目となっています。