計算ツール
投資評価β

トレイナー比計算機|βで測る市場リスク調整後リターン

トレイナーレシオを計算する無料電卓。年率リターン・β(ベータ)・無リスク金利から、市場リスク1単位あたりの超過リターンを瞬時算出。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

トレイナーレシオツール

トレイナーレシオとは

トレイナーレシオはジャック・トレイナーが1965年に提唱した投資評価指標で、シャープレシオの「分母を標準偏差からβ(市場感応度)に置き換えた」もの。分散投資が十分なポートフォリオを評価するのに向いており、個別銘柄リスク(非システマティックリスク)が消えている前提で「市場全体に対するリスクの取り方が効率的か」を測ります。

計算式と考え方

トレイナーレシオ = (年率リターン − 無リスク金利) ÷ β

βは「市場が1%動いた時にこのポートフォリオは何%動くか」を表す。β=1なら市場と同じ、β=1.5なら市場の1.5倍動くハイリスク。分散十分なら市場リスクのみが効くので、トレイナーが妥当な評価指標になります。

計算例

  1. リターン12%・β=1.0・無リスク1% → 11÷1.0=11.0 → 非常に優秀
  2. リターン15%・β=1.5・無リスク1% → 14÷1.5=9.3 → 優秀
  3. リターン8%・β=2.0・無リスク1% → 7÷2.0=3.5 → 平均(リスク取り過ぎ)

早見表・基準値

β市場感応度
0以下逆相関金・国債(クライシス時に上昇)
0〜0.5低感応公益・通信・生活必需品
0.5〜1.0低〜中大型優良株
1.0市場並み市場インデックス自体
1.0〜1.5高感応一般成長株
1.5以上超高感応テック・新興・小型成長

注意点・落とし穴

  • 分散投資が前提。1〜数銘柄では非システマティックリスクが残り、βで測れないリスクを見落とす。
  • βは時代で変動。3年・5年・10年で異なる値になる。
  • β=0付近では分母が小さく計算が不安定(極端な値になる)。
  • 相場急変時にβが想定通り機能しないことがある。2008・2020年などの異常相場では崩れた。

関連用語

β
市場感応度。CAPM理論の中核
CAPM
資本資産価格モデル。期待リターン=無リスク+β×市場プレミアム
システマティックリスク
市場全体の動きで生じる分散不能なリスク
非システマティックリスク
個別企業要因のリスク。分散で消える

よくある質問(FAQ)

シャープと使い分けは?

分散十分ならトレイナー、集中投資ならシャープ。インデックスETFはトレイナー、個別株5銘柄はシャープ。

βはどこで調べる?

Yahoo!ファイナンス・Bloomberg・Reuters等。日本株なら東証・日経も提供。

ジェンセンのαとの関係は?

αはCAPM予測リターンとの差額(円ベース)。トレイナーは比率で表す版。両方併用が一般的。

β=0の銘柄はどう評価?

計算不能。分母0で発散。代わりにシャープレシオで評価する。

マイナスβの株もある?

一部の金鉱株・VIX連動ETF等。トレイナーがマイナスでも市場下落ヘッジに貢献。

トレイナーが極端に高い場合は?

βが小さすぎる可能性。分母の信頼性を確認。1年データなど短期だと不安定。

機関投資家での利用度は?

年金基金・大型ファンドで標準。複数の指標(シャープ・ソルティノ・トレイナー)を並行で見る。