トレイナー比計算機|βで測る市場リスク調整後リターン
トレイナーレシオを計算する無料電卓。年率リターン・β(ベータ)・無リスク金利から、市場リスク1単位あたりの超過リターンを瞬時算出。
トレイナーレシオツール
トレイナーレシオとは
トレイナーレシオはジャック・トレイナーが1965年に提唱した投資評価指標で、シャープレシオの「分母を標準偏差からβ(市場感応度)に置き換えた」もの。分散投資が十分なポートフォリオを評価するのに向いており、個別銘柄リスク(非システマティックリスク)が消えている前提で「市場全体に対するリスクの取り方が効率的か」を測ります。
計算式と考え方
トレイナーレシオ = (年率リターン − 無リスク金利) ÷ β
βは「市場が1%動いた時にこのポートフォリオは何%動くか」を表す。β=1なら市場と同じ、β=1.5なら市場の1.5倍動くハイリスク。分散十分なら市場リスクのみが効くので、トレイナーが妥当な評価指標になります。
計算例
- リターン12%・β=1.0・無リスク1% → 11÷1.0=11.0 → 非常に優秀
- リターン15%・β=1.5・無リスク1% → 14÷1.5=9.3 → 優秀
- リターン8%・β=2.0・無リスク1% → 7÷2.0=3.5 → 平均(リスク取り過ぎ)
早見表・基準値
| β | 市場感応度 | 例 |
|---|---|---|
| 0以下 | 逆相関 | 金・国債(クライシス時に上昇) |
| 0〜0.5 | 低感応 | 公益・通信・生活必需品 |
| 0.5〜1.0 | 低〜中 | 大型優良株 |
| 1.0 | 市場並み | 市場インデックス自体 |
| 1.0〜1.5 | 高感応 | 一般成長株 |
| 1.5以上 | 超高感応 | テック・新興・小型成長 |
注意点・落とし穴
- 分散投資が前提。1〜数銘柄では非システマティックリスクが残り、βで測れないリスクを見落とす。
- βは時代で変動。3年・5年・10年で異なる値になる。
- β=0付近では分母が小さく計算が不安定(極端な値になる)。
- 相場急変時にβが想定通り機能しないことがある。2008・2020年などの異常相場では崩れた。
関連用語
- β
- 市場感応度。CAPM理論の中核
- CAPM
- 資本資産価格モデル。期待リターン=無リスク+β×市場プレミアム
- システマティックリスク
- 市場全体の動きで生じる分散不能なリスク
- 非システマティックリスク
- 個別企業要因のリスク。分散で消える
よくある質問(FAQ)
シャープと使い分けは?
分散十分ならトレイナー、集中投資ならシャープ。インデックスETFはトレイナー、個別株5銘柄はシャープ。
βはどこで調べる?
Yahoo!ファイナンス・Bloomberg・Reuters等。日本株なら東証・日経も提供。
ジェンセンのαとの関係は?
αはCAPM予測リターンとの差額(円ベース)。トレイナーは比率で表す版。両方併用が一般的。
β=0の銘柄はどう評価?
計算不能。分母0で発散。代わりにシャープレシオで評価する。
マイナスβの株もある?
一部の金鉱株・VIX連動ETF等。トレイナーがマイナスでも市場下落ヘッジに貢献。
トレイナーが極端に高い場合は?
βが小さすぎる可能性。分母の信頼性を確認。1年データなど短期だと不安定。
機関投資家での利用度は?
年金基金・大型ファンドで標準。複数の指標(シャープ・ソルティノ・トレイナー)を並行で見る。