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純資産トラッカー

純資産トラッカーは、総資産から負債を引いた本当の財産を把握し、毎月の推移を追うための無料の計算ツールです。

最終更新:2026-08-18/監修:計算ツールズ編集部

純資産トラッカーツール

計算式と前提

純資産 = 総資産 − 負債

入力した総資産から負債を引くだけの単純な引き算です。既定値の総資産2,000万円・負債1,500万円なら 2,000−1,500=500.0万円となり、評価は「安定期」と出ます。総資産には預貯金、有価証券、保険の解約返戻金、持ち家や車といった実物資産まで、自分で入れると決めたものを合計します。負債には住宅ローンの残債、自動車ローン、奨学金、カードの未決済分を入れます。評価は純資産の金額だけで機械的に区切っており、年齢も家族構成も見ていません。単位は万円で、小数第1位まで表示します。

早見表

総資産と負債の組み合わせを変えたときの出力です。表示は万円単位で小数第1位までです。

総資産負債純資産評価
1,000万円1,500万円-500.0万円負債超過
1,000万円800万円200.0万円構築期
2,000万円1,500万円500.0万円安定期
5,000万円3,500万円1500.0万円安定期
4,000万円1,000万円3000.0万円富裕

評価の区切りです。この計算機が内部で使っている区分で、公的な基準ではありません。

純資産評価意味合い
0万円未満負債超過資産をすべて処分しても負債が残る状態です。
0万円以上500万円未満構築期返済と積立を並行して進める段階です。
500万円以上3,000万円未満安定期生活防衛資金を確保しつつ運用に回せる段階です。
3,000万円以上富裕この計算機の最上位区分です。一般にいう富裕層の定義とは異なります。

純資産の詳しい解説

純資産が家計の実力を映すのは、年収や預金残高では見えない借入の重さを差し引くからです。年収が高くても住宅ローンの残債が資産を上回っていれば、手元で自由に使える財産はありません。逆に年収が控えめでも借入がなければ純資産は積み上がります。持ち家を買った直後がわかりやすい例で、総資産は物件価格の分だけ跳ね上がりますが、同額の借入も同時に立つため純資産はほとんど動きません。増えるのは頭金として入れた分だけです。以後の純資産は、収入から支出を引いた黒字、保有している資産の値動き、車のように使うほど価値が下がる資産の減価、この3つの合計で動いていきます。

実務で判断が分かれるのは、何を資産として数えるかです。住み続ける前提の持ち家は、市場価格が付いていても生活費には使えません。含めると純資産は大きく見えますが、換金性のない金額が混ざります。退職金や年金の受給権も同じで、将来受け取る見込みはあっても現時点の財産ではありません。車や家財は、買った値段ではなく今日売れる値段で置かないと過大になります。保守的に数えるなら金融資産だけ、生活設計まで含めて見たいなら実物資産も入れる、という使い分けになります。どちらを選んでも構いませんが、評価方法を月ごとに変えると推移が読めなくなるので、基準を続けることのほうが金額の正確さより大事です。

見落とされやすいのは負債側の漏れです。住宅ローンや車の借入は忘れませんが、翌月に引き落とされるカードの利用分、分割払いやリボの残高、奨学金の残債、まだ払っていない住民税や社会保険料は抜けがちです。資産側では税金の見落としがあります。有価証券の含み益にはおよそ2割の税がかかり、売却して初めて手取りが確定します。不動産も売れば譲渡所得の対象になり、仲介手数料や登記費用も出ていきます。表示された純資産は、税と手数料を引く前の金額だと理解しておいてください。

同じ金額でも意味は年代や世帯の形で変わります。30代で純資産が小さいのは、住宅を買った直後であればむしろ自然な状態です。同じ金額が60代で出たなら、退職後の取り崩しに向けて手を打つ必要があります。単身か夫婦か、子どもの進学がいつかによっても必要な水準は変わります。この計算機の評価は純資産の金額だけを見た機械的な区分で、3,000万円以上を最上位としていますが、一般に富裕層と呼ばれる区分は純金融資産1億円以上を指すことが多く、別の物差しです。実務では金額そのものより、年間支出の何年分あるかで見るほうが判断に使えます。持ち家を資産に含めた場合は数字が大きく出るので、その点も踏まえて読んでください。

よくある間違い・注意点

  • 負債の小さい項目を入れ忘れる — カードの未決済分、分割払いやリボの残高、奨学金、未払いの税や社会保険料も負債です。抜けると純資産が実際より大きく出ます。
  • 持ち家を買った値段のまま数える — 建物は年数とともに価値が下がります。今売るとしたらいくらかで置き直さないと、負債だけが正確で資産だけが過大という偏った表になります。
  • 含み益をそのまま使える金額と考える — 有価証券の利益にはおよそ2割の税がかかり、不動産の売却には手数料と譲渡所得の課税があります。表示額は税引前の金額です。
  • 評価方法を月ごとに変える — 持ち家を入れたり外したりすると推移が読めなくなります。増減を追うことが目的なので、基準を固定してください。
  • この計算機の「富裕」を一般的な区分と混同する — ここでの3,000万円以上は内部の区切りです。純金融資産で富裕層を定義する一般的な分類とは基準が違います。

参考資料・関連する公的情報

※本ツールは入力値に基づく参考計算です。資産の評価方法や売却にともなう税務の判断は、税務署または税理士にご確認ください。返済が苦しい場合は公的な相談窓口の利用も検討してください。

よくある質問(FAQ)

持ち家は資産に入れるべきですか?

目的によって決めてかまいませんが、入れるなら今売れる値段で置いてください。住み続ける前提なら生活費には使えないため、金融資産だけで見る方法もあります。入れる場合は住宅ローンの残債も必ず負債に入れ、片方だけを反映させないようにしてください。

どのくらいの頻度で記録すればよいですか?

月に1回で十分です。相場は日々動きますが、毎日追っても行動は変わりません。給与日や月末など日を固定して、同じ評価方法で記録すると推移が読めます。

年代別の目安はありますか?

金額の目安より、年間支出の何年分あるかで見るほうが実用的です。公的な統計では世帯主の年代が上がるほど貯蓄が増え負債が減る傾向が示されていますが、住宅の取得時期で大きくばらつきます。同年代の平均と比べるより、自分の支出に対する厚みで判断してください。

純資産がマイナスでも問題ありませんか?

住宅を取得した直後であれば珍しいことではありません。返済が進むにつれて負債が減り、純資産は上向きます。問題になるのは、返済が進んでいないのにマイナス幅が広がっている場合です。返済が家計を圧迫しているときは、早めに公的な相談窓口に相談してください。

退職金や将来の年金は資産に入れますか?

現時点の純資産には入れないほうが読み違えません。受け取る前の見込みであり、勤続や制度改正で変わるためです。老後の資金計画を立てるときは、純資産とは別枠で将来の受取見込みとして扱ってください。

含み益がある株式はどう数えますか?

時価で数え、税は別に意識してください。売却益にはおよそ2割の税がかかるため、表示される純資産は税引前の金額です。少額投資非課税制度の口座で保有している分は課税されないため、同じ時価でも手取りが変わります。

この計算機の「富裕」はどういう基準ですか?

純資産3,000万円以上という、この計算機の内部区分です。一般に富裕層と呼ばれる分類は純金融資産1億円以上を指すことが多く、基準が異なります。持ち家を資産に含めた場合はこの区分に届きやすくなるため、金額の内訳もあわせて見てください。