奨学金平均額
貸与月額と貸与年数から、奨学金の借入総額と卒業後の返還負担を試算します。
奨学金平均額ツール
計算式と考え方
貸与総額は「月額×12か月×貸与年数」に入学時特別増額を加えて求めます。月8万円を4年間なら384万円です。返還額は元利均等方式で計算し、年利0.9%を15年180回で返す場合、月あたりの返還額は約22,800円になります。返還総額は約411万円で、そのうち利息は約27万円です。手取り月収20万円に対する返還額の比率は約11.4%となり、家賃と並ぶ固定費として毎月の家計に効いてきます。第一種は無利子のため、同じ条件なら月あたり約21,300円です。
貸与型奨学金の主な区分
| 第一種 | 無利子。学力と家計の基準が第二種より厳しく、貸与月額の選択肢も限られます |
|---|---|
| 第二種 | 有利子。在学中は無利息で、返還開始後に利息がつきます。利率には上限が定められています |
| 入学時特別増額 | 初年度に一時金として上乗せする制度。第二種の扱いで利息の対象になります |
| 給付型 | 返還不要。住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯が対象で、授業料等の減免と併せて運用されます |
奨学金平均額の詳しい解説
奨学金の負担を考えるときに見落とされやすいのは、借入時点の総額よりも、返還が始まる時期の家計の形です。返還は卒業した年の秋ごろから始まるのが一般的で、初任給で生活を立ち上げる時期と重なります。家賃、通信費、社会保険料が同時に発生するなかで、毎月2万円台の固定支出が加わる意味は、額面よりも重く感じられます。手取りに対する返還額の比率が1割を超えると、貯蓄や資格取得への支出を圧迫し始める水準になります。利率の見方にも注意が必要です。第二種には利率固定方式と利率見直し方式があり、前者は返還終了まで利率が変わらず、後者はおおむね5年ごとに見直されます。低金利の局面では見直し方式のほうが低くなりますが、金利が上昇すれば返還額も上がります。利率には上限が定められているため青天井にはなりませんが、20年近い返還期間のあいだに金利環境が変わり得ることは前提に置くべきです。なお在学中は利息がつかないため、貸与総額に対する利息の割合は住宅ローンなどに比べると小さくなります。返還が難しくなった場合の制度も知っておく価値があります。毎月の返還額を2分の1または3分の1に減らし、その分返還期間を延ばす減額返還と、一定期間返還を先送りする返還期限猶予があります。いずれも返還総額そのものが減るわけではありませんが、延滞金の発生を避けられる点が大きく、延滞は個人信用情報に記録されて住宅ローンなどの審査に影響し得ます。困難な時期に何もせず滞納するのと、制度を使って一時的に負担を下げるのとでは、その後の選択肢が大きく変わります。近年は給付型奨学金と授業料等減免の対象が広がり、多子世帯や理工農系の学生への支援も拡充されています。また企業や自治体が返還を肩代わりする支援制度も増えており、就職先を選ぶ際の条件に含まれる場合があります。借りる前の段階では、給付型の要件に該当しないかを先に確認し、そのうえで不足額だけを貸与型で補う順序が合理的です。貸与月額は在学中の変更も可能とされているため、必要額を毎年見直す姿勢も負担の抑制につながります。
業界・現場での使い方
進学前の資金計画
必要な貸与月額から、卒業後に背負う返還額を先に把握します。
貸与月額の見直し
月額を下げた場合に返還負担がどれだけ軽くなるかを比較します。
返還計画の検討
返還期間を変えたときの月額と利息総額の関係を確認します。
よくある間違い・注意点
- 貸与総額だけを見て判断する — 実際に効くのは返還開始後の月額です。手取りに対する比率で確認してください。
- 入学時特別増額を別枠と考える — 第二種の扱いで利息の対象になります。総額に含めて返還額を計算する必要があります。
- 返還が苦しくなってから何もしない — 延滞は信用情報に影響します。減額返還や猶予の制度を先に申請してください。
関連する規格・法規
- 日本eラーニングコンソーシアム
- 文部科学省高等教育
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
在学中にも利息はつきますか?
第二種は在学中は無利息で、返還開始後から利息が発生する扱いです。第一種は全期間を通じて無利子です。
返還期間は自分で選べますか?
貸与総額に応じて標準的な回数が決まりますが、繰上返還により短縮できます。減額返還を使えば実質的に延びます。
給付型と貸与型は併用できますか?
要件を満たせば併用できる場合があります。ただし給付型を受けると貸与型の月額に調整が入ることがあります。