レジ袋使用枚数
買い物の回数とマイバッグの持参率から、年間のレジ袋の使用枚数と削減の効果を試算します。
レジ袋使用枚数ツール
計算式と考え方
年間の使用枚数は「買い物の回数 ×(1 − 持参率)× 1回あたりの枚数」で求めます。週5回なら年260回、持参率70%なら袋を受け取るのは78回で、1回1.2枚として年93.6枚です。3人世帯なら1人あたり31.2枚、袋代は1枚5円で年468円になります。重量は1枚6gとして561g、プラスチック1kgあたり3.1kgのCO2として約1.74kgの排出量です。持参しない場合の312枚と比べると218.4枚の削減で、袋代では1,092円の節約になります。ただし削減した袋の40%をごみ袋として使っていた場合、代わりに1枚12円のごみ袋を買う必要があり、その1,048円を差し引くと実質の節約額は約44円にとどまります。
レジ袋をめぐる数値
| 有料化前の使用量 | 1人あたり年150枚前後とされていた。無償配布が前提だった時期の水準 |
|---|---|
| 有料化後の使用量 | 1人あたり年50枚前後まで減少。持参率は7割から8割で推移している |
| 1枚あたりの重量 | 5〜8g程度。厚さと大きさで変わり、CO2の排出量に直結する |
| ごみ袋への再利用 | 削減の効果を打ち消す要素。代替のごみ袋の購入が発生する |
レジ袋使用枚数の詳しい解説
レジ袋の有料化は、容器包装リサイクル法に基づく省令の改正により2020年7月から全国で実施されました。制度の目的は、削減量そのものより、使い捨てのプラスチックに対する意識を変えることに置かれていました。実際、家庭から出るプラスチックごみに占めるレジ袋の割合は数%程度で、容器や包装のほうがはるかに大きな比重を占めます。それでもレジ袋が対象に選ばれたのは、日常の買い物のたびに選択の機会が生じ、行動の変化が目に見えやすいためです。この点を理解しないと、レジ袋を減らせば問題が解決するという誤解につながります。有料化の効果は数値として現れました。有料化の前は持参率が3割程度でしたが、実施後は7割から8割で推移しています。1人あたりの年間使用枚数は、有料化前の150枚前後から50枚前後まで下がったとする推計があります。価格の設定は事業者に委ねられており、1枚3円から5円が中心です。金額は小さくても、支払うという行為そのものが行動を変える力を持ったことになります。一方で、削減の効果を評価する際には、代替となる行動を含めて考える必要があります。レジ袋をごみ袋として再利用していた家庭では、レジ袋を受け取らなくなると、その分のごみ袋を別に購入することになります。市販のごみ袋はレジ袋より厚く、1枚あたりの樹脂の使用量が多いため、環境の面での効果が相殺される、あるいは逆転する可能性が指摘されています。指定のごみ袋制度がある自治体ではこの論点は生じず、地域の制度によって効果の出方が変わります。マイバッグ自体にも製造時の環境負荷があります。厚手の不織布や綿の袋は、1枚あたりの製造時のCO2排出量がレジ袋の数十倍から百倍を超えるという試算があり、繰り返し使ってはじめて効果が出ます。素材によって必要な使用回数が異なり、綿の袋では百回以上使わなければ元が取れないとする研究もあります。マイバッグを何枚も買い集めて使わないままにする状態は、削減の趣旨から離れることになります。今後の焦点は、レジ袋以外の使い捨てプラスチックに移っています。2022年に施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律では、飲食店やホテルなどが提供するスプーン、ストロー、歯ブラシといった特定の製品について、事業者に削減の取り組みが求められています。容器の素材の転換、詰め替え用の販売、回収と再生の仕組みづくりが並行して進められており、家庭での取り組みも、袋を断ることから、容器の選び方や分別の質へと広がりつつあります。個々の行動の効果は小さくても、数値で把握しておくと、次にどこへ力を向けるべきかの判断がしやすくなります。
業界・現場での使い方
家庭での把握
年間の使用枚数と袋代を確認します。
削減効果の確認
持参率を変えたときの枚数とCO2の変化を見ます。
実質の節約額の検討
ごみ袋の購入を差し引いた効果を計算します。
よくある間違い・注意点
- レジ袋の削減だけで効果が出ると考える — 家庭のプラスチックごみに占める割合は数%です。容器や包装の選び方のほうが影響は大きくなります。
- ごみ袋の代替を考えない — 再利用していた分は購入が必要になります。実質の節約額は袋代より小さくなります。
- マイバッグを何枚も買う — 製造時の負荷が大きく、繰り返し使わなければ効果が出ません。素材によっては百回以上の使用が必要です。
関連する規格・法規
- 環境省
- ISO 14001
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
有料化でどのくらい減りましたか?
持参率は3割程度から7割から8割に上がり、1人あたりの使用枚数は3分の1程度まで減ったとする推計があります。
マイバッグは何回使えば効果が出ますか?
素材によります。薄手のもので十数回、厚手の綿の袋では百回以上という試算があります。
ごみ袋として使うのは無駄ですか?
無駄ではありません。ただし削減の効果を評価するときは、代替のごみ袋の購入分を差し引く必要があります。