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クラウド vs オンプレ

利用規模と期間から、クラウドと自社設備の総保有コストを比較します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

クラウド vs オンプレツール

計算式と考え方

クラウドの費用は、必要な台数相当に月額単価と平常時の利用率を掛けて求めます。20台相当・45,000円・利用率40%なら月360,000円、5年で2,160万円です。自社設備は、機器の購入費90万円×20台で1,800万円、設置場所250,000円と電力180,000円の月430,000円が5年で2,580万円、運用担当2人×700万円が5年で7,000万円となり、総額1億1,380万円になります。差額は約9,220万円でクラウドが有利という計算です。利用率が高まると差は縮まり、分岐点となる利用率も算出できます。

比較の観点

初期費用自社設備は機器の購入が先行する。クラウドは不要
変動性クラウドは使った分だけ。負荷の変動が大きいほど有利
運用の人件費自社設備では監視、保守、更新の担当が必要
更新の周期機器は数年で更新が必要。比較期間により総額が変わる

クラウド vs オンプレの詳しい解説

計算資源をクラウドで調達するか、自社で設備を保有するかという判断は、費用だけでなく、負荷の変動、運用の体制、要求される要件によって結論が変わります。費用の面では、両者の構造の違いを理解することが出発点になります。自社設備では、機器の購入という初期の支出が先行し、その後は設置場所、電力、運用の人件費が継続的に発生します。機器は数年で更新が必要となり、この周期をまたぐ期間で比較すると、購入費が複数回計上されます。一方、初期投資を済ませてしまえば、稼働率を高めるほど単位あたりの費用は下がります。クラウドでは初期の支出がなく、使った分だけの支払いになります。この性質から、負荷の変動が大きい用途では有利になります。年に数回の繁忙期のためだけに設備を保有すると、それ以外の期間は遊休となりますが、クラウドであれば必要なときだけ増やせます。逆に、常時高い負荷で安定して稼働する用途では、自社設備のほうが単位あたりの費用が下がる場合があります。運用の人件費は、比較で見落とされやすい項目です。自社設備では、監視、障害への対応、機器の保守、更新の計画といった業務が発生し、これを担う人員が必要です。この人件費は、機器の購入費に匹敵する規模になることもあります。クラウドでは、物理的な機器の管理が不要になる分、この負担が軽減されます。ただし、クラウド上の構成の設計と管理という別の業務が生じるため、運用の人員が不要になるわけではありません。費用以外の要素も判断に関わります。データの所在に関する要件、既存の仕組みとの接続、応答時間の要求、規制上の制約といった条件により、選択肢が限られることがあります。また、特定の事業者への依存という論点もあり、移行の困難さが将来の交渉力に影響するという見方もあります。実務では、両者を組み合わせる構成も広く採られています。基幹の部分は自社で保有し、変動する部分をクラウドで賄うという設計により、それぞれの利点を活かせます。この判断は、用途ごとの特性を見極めたうえで行うことになります。

業界・現場での使い方

調達の判断

クラウドと自社設備の総額を比較します。

分岐点の把握

どの利用率で判断が変わるかを確認します。

予算の設計

初期費用と継続費用の構造の違いを把握します。

よくある間違い・注意点

  • 運用の人件費を計算に入れない — 自社設備では監視と保守の担当が必要です。機器の購入費に匹敵することもあります。
  • 最大負荷に合わせて設備を保有する — 平常時は遊休になります。変動が大きいほどクラウドが有利になります。
  • 機器の更新周期を考慮しない — 数年で更新が必要です。比較期間により購入費が複数回発生します。

関連する規格・法規

  • 経産省DXレポート
  • IPA

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

どちらが安いですか?

負荷の変動と稼働率によります。変動が大きければクラウド、常時高負荷なら自社設備が有利になる傾向です。

運用の人員は不要になりますか?

物理的な機器の管理は不要になりますが、構成の設計と管理という業務は残ります。

両方を組み合わせられますか?

基幹を自社で保有し変動分をクラウドで賄う構成が広く採られています。