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国民年金保険料

国民年金の保険料の支払総額と、将来受け取る老齢基礎年金の額を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

国民年金保険料ツール

計算式と考え方

支払総額は「月額保険料 × 12 × 納付年数 × 前納割引後の割合 + 付加保険料」で求めます。月17,510円を毎月納付で37年払うと7,774,440円、付加保険料月400円を20年納めると96,000円で、合計は約787万円です。年金額は「満額 × 反映される加入期間 ÷ 40年」で計算し、全額納付37年と全額免除3年の半分を合わせた38.5年分となるため、満額831,700円の96.25%にあたる約800,511円になります。付加年金は納付月数 × 200円で48,000円が加算され、65歳受給なら年約848,500円、月約70,700円です。支払総額に達するのは約74.3歳、25年受給した場合の受取倍率は約2.70倍となります。

保険料と年金額を左右する制度

前納割引6か月・1年・2年分をまとめて納めると割引が適用されます。2年前納が最も割引率が高くなります
全額免除保険料は不要ですが、年金額には国庫負担分として2分の1が反映されます
納付猶予・学生特例受給資格期間には算入されますが、追納しない限り年金額には反映されません
付加保険料月400円の上乗せで、納付月数 × 200円が毎年加算されます。2年の受給で元が取れる計算です

国民年金保険料の詳しい解説

国民年金の保険料は、所得にかかわらず定額で、年度ごとに改定されます。改定は物価と賃金の変動を反映する仕組みで定められており、近年は月17,000円台で推移しています。40年間すべて納めると老齢基礎年金が満額となり、1か月でも納めていない期間があればその分だけ年金額が減ります。40年で満額という設計であるため、1年納付を欠くと年金額は40分の1、金額にして年間2万円程度下がる計算になります。免除と猶予の違いは見落とされやすい論点です。全額免除を受けた期間は、保険料を納めていなくても国庫が負担する部分が反映されるため、年金額には納付した場合の2分の1が算入されます。一方、納付猶予や学生納付特例は、受給資格期間には数えられるものの、追納しない限り年金額には一切反映されません。学生時代に特例を使った人が、社会人になってから追納するかどうかで、生涯の受給額が数十万円変わることがあります。追納できるのは原則として10年以内と定められているため、期限を意識しておく必要があります。前納の割引は、まとめて納めるほど有利になります。2年前納は割引額が最も大きく、口座振替を使うとさらに下がる仕組みが設けられています。ただし、まとまった資金を先に拠出することになるため、手元資金の余裕と、他の運用に回した場合の期待収益を比べて判断することになります。社会保険料控除は納めた年に全額を控除できるため、所得が高い年にまとめて納めると税負担の面でも効果が出る場合があります。付加保険料は、自営業者にとって費用対効果の高い制度として知られています。月400円を上乗せすると、年金額に納付月数 × 200円が毎年加算されます。20年納めた場合、支払いは96,000円で年金への上乗せは48,000円となり、2年受給すれば支払額を上回ります。以後は生涯にわたって増えた額を受け取れるため、長く生きるほど有利になります。ただし国民年金基金との併用はできないため、どちらを選ぶかの判断が必要です。繰上げと繰下げの選択も生涯の受取額を左右します。60歳まで繰り上げると1か月あたりの減額が生涯続き、75歳まで繰り下げれば大幅に増えます。どちらが有利かは受給する年数で決まり、平均的な余命に近い年数であれば繰下げが有利になる計算ですが、健康状態や就労の状況、他の収入との兼ね合いで判断が分かれます。繰下げ中は年金を受け取れないため、その間の生活費をどう賄うかも検討課題になります。制度の内容は改正されることがあり、個別の判断は年金事務所や専門家への確認が必要です。

業界・現場での使い方

老後設計

納付計画から将来受け取る年金額を把握します。

免除の判断

免除や猶予を使った場合の年金額への影響を確認します。

付加年金の検討

月400円の上乗せがどれだけ受給額を増やすかを試算します。

免除・猶予の区分と年金額への反映

保険料の免除には全額・4分の3・半額・4分の1の4区分があり、前年所得に応じて審査されます。2009年4月以降の免除期間は国庫負担が2分の1になったため、下表の割合が年金額に反映されます。未納のまま放置した期間は受給資格期間にも年金額にも一切算入されないため、納められないときは必ず免除か猶予を申請しておくことが重要です。

区分前年所得の目安(単身)年金額への反映
全額免除67万円以下納付した場合の2分の1
4分の3免除88万円以下8分の5
半額免除128万円以下4分の3
4分の1免除168万円以下8分の7
納付猶予(50歳未満)・学生納付特例全額免除と同水準反映なし(受給資格期間には算入)
未納反映なし(受給資格期間にも算入されません)

所得の目安は扶養親族の人数や社会保険料控除の額によって変わるため、実際の可否は年金事務所の審査によります。老齢基礎年金を受け取るには受給資格期間が10年必要で、2017年8月に25年から短縮されました。免除や猶予の期間はこの10年に算入されます。

追納の期限と加算金

免除や猶予を受けた期間は、承認された月から10年以内であれば追納できます。ただし承認を受けた年度の翌年度から起算して3年度目以降に追納する場合は、当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされるため、追納するなら早いほど負担が軽くなります。追納した保険料は納めた年の社会保険料控除として全額を所得から差し引けます。

よくある間違い・注意点

  • 納付猶予を免除と同じに考える — 猶予や学生特例は追納しないと年金額に反映されません。10年以内の追納期限を確認してください。
  • 付加年金を検討しない — 月400円の上乗せは2年の受給で支払額を上回ります。自営業者は選択肢に入れる価値があります。
  • 繰上げを収入減の対処として安易に選ぶ — 減額は生涯続きます。他の収入や就労の見込みを踏まえて判断してください。

関連する規格・法規

  • 厚労省
  • 日本アクチュアリー会

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

満額を受け取るには何年必要ですか?

20歳から60歳までの40年間すべて納付する必要があります。未納期間があるとその分減額されます。

免除を受けると年金はどうなりますか?

全額免除の期間は国庫負担分として2分の1が反映されます。追納すれば満額分に戻せます。

繰下げは有利ですか?

受給年数が長ければ有利になります。繰下げ中の生活費の確保と健康状態を踏まえた判断が必要です。

追納はした方がお得ですか?

学生納付特例や猶予の期間を1年分追納すると年金額は年約2万円増えるため、10年前後の受給で追納額を上回ります。全額免除の期間はすでに半分が反映されているので、回収に要する期間はその倍程度になります。追納額は社会保険料控除の対象にもなります。

未納と免除ではどちらが有利ですか?

免除が圧倒的に有利です。免除期間は受給資格期間に算入され、全額免除でも納付した場合の2分の1が年金額に反映されます。未納はどちらにも算入されません。

免除の申請はいつまでできますか?

申請時点から2年1か月前までさかのぼって申請できます。さかのぼれる期間を過ぎると未納として確定するため、早めの申請が安全です。

学生の間はどうなりますか?

学生納付特例を申請すれば在学中の納付が猶予されます。猶予期間は年金額に反映されないため、卒業後10年以内の追納をおすすめします。

退職して収入がなくなった場合は?

失業等による特例免除を申請できます。離職票や雇用保険受給資格者証を添えて申請すると、前年所得を除外して審査されるため全額免除が認められる場合があります。

付加保険料とは何ですか?

第1号被保険者と任意加入被保険者が月400円を上乗せして納める制度です。年金額に納付月数 × 200円が毎年加算されるため、2年の受給で支払額を上回ります。

国民年金基金とは併用できますか?

国民年金基金の加入者は付加保険料を納められません。また保険料の免除を受けている間は基金に加入できないため、いずれかを選ぶ判断が必要です。