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Kindle出版月収

冊数と販売部数から、電子書籍の個人出版で得られる月間の印税収入を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

Kindle出版月収ツール

計算式と考え方

販売による印税は「販売価格 × 印税率 − 配信コスト」を1部あたりの取り分として計算します。500円・印税率70%・配信コスト15円なら1部335円です。12冊がそれぞれ月6部売れると72部で24,120円になります。読み放題は既読ページ数に応じた分配で、1冊あたり月1,800ページ、12冊で21,600ページ、1ページ0.5円として10,800円です。合計34,920円から広告費8,000円を引いた26,920円が月間の手取りで、年換算では323,040円になります。制作費は1冊12,000円で12冊分の144,000円なので、回収には約5.3か月かかります。

電子書籍の個人出版における収益構造

印税率70%販売価格が一定の範囲内であることなどの条件を満たす場合に選べます。ファイル容量に応じた配信コストが差し引かれます。
印税率35%価格帯の条件を満たさない場合や、独占契約を結ばない場合の水準です。配信コストの控除はありません。
読み放題の分配既読ページ数に応じて分配され、1ページあたり0.4〜0.6円程度で推移します。月ごとに単価が変動します。
制作費表紙のデザインと校正で1冊1万〜3万円。外注しない場合でも執筆時間という形の投下は残ります。
広告費月5,000〜30,000円。刊行直後に集中投下し、順位が上がった後に絞る運用が一般的です。

Kindle出版月収の詳しい解説

電子書籍の個人出版で収入が積み上がるのは、1冊あたりの収益が小さくても在庫コストがなく、過去に出した本が売れ続けるためです。紙の出版と違って刷り部数の判断も返品リスクもないため、刊行点数を増やすことがそのまま収益基盤の拡大になります。1冊が月6部という控えめな水準でも、12冊あれば月72部となり、印税率70%で500円の本なら1部335円の取り分が積み上がります。ここに読み放題の既読ページ分配が加わる構造が、個人出版の収益を特徴づけています。読み放題は購入より1冊あたりの単価が低くなる一方、読者にとって追加の支払いが発生しないため読まれる確率が高く、無名の著者ほど恩恵が大きい仕組みです。実務で判断が分かれるのは価格設定です。印税率70%を選べる価格帯には条件が定められており、その下限を下回ると印税率が35%になります。低価格にして部数を稼ぐか、印税率を優先して価格を保つかは、ジャンルの相場と読者層で結論が変わります。実用書やビジネス書は価格に対する抵抗が比較的小さく、小説やエッセイは価格が読者数に直結しやすい傾向があります。もう一つの論点は独占契約の可否です。読み放題に登録するには他のストアでの配信を止める必要があり、複数ストアで販売する選択肢を捨てることになります。読み放題からの収入がどれだけ見込めるかで判断が変わるため、最初の数冊で両方を試して比較する進め方が現実的です。見落とされやすいのは配信コストです。印税率70%を選ぶと、ファイル容量に応じた配信コストが1部ごとに差し引かれます。図版や写真を多く含む本では容量が大きくなり、1部あたり数十円が引かれて実質の取り分が想定より下がることがあります。画像の解像度を必要な範囲に抑えるだけで収益が変わる部分です。広告費の扱いにも注意が必要で、刊行直後に順位を押し上げる目的で投下する広告は効果を測りやすい一方、常時投下を続けると印税を上回る月が生じます。月ごとに広告費と増加した印税を比較し、費用対効果が下がった時点で絞る運用が必要です。時間の投下も収益の評価に含めるべき要素です。1冊の執筆に100時間かかり、その本が生涯で10万円の印税を生むなら時間あたり1,000円になります。この計算をしたうえで続ける価値があるかは、収入以外の目的をどう位置づけるかで変わります。専門分野の実績づくりや、本業への集客を兼ねる場合は、印税だけで評価する必要はありません。継続的に刊行できる分野を選ぶことが、結果として収益の安定につながります。

業界・現場での使い方

出版を始める前に収益を見積もる

想定する冊数と販売部数から、どれくらいの収入になるかを事前に確認できます。

刊行点数を増やす効果を見る

冊数を変えたときに月間収益と回収期間がどう変わるかを比べられます。

広告費の上限を決める

広告費を変えたときの手取りの変化を見て、投下額の判断材料にできます。

よくある間違い・注意点

  • 印税率70%の取り分をそのまま計算する — ファイル容量に応じた配信コストが1部ごとに差し引かれます。図版が多い本では取り分が想定より下がります。
  • 読み放題の単価が固定だと考える — 既読1ページあたりの単価は月ごとに変動します。0.4〜0.6円の幅で見積もっておく必要があります。
  • 広告費を投下し続ける — 刊行直後は効果が出やすい一方、常時投下では印税を上回る月が生じます。月次で費用対効果を確認し、絞る判断が必要です。

関連する規格・法規

  • 特商法+景表法
  • 消費者庁

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

何冊くらいで収入が安定しますか。

10冊前後から過去の本の売上が積み上がり、月ごとの変動が小さくなる傾向があります。ジャンルとシリーズ性で差があります。

読み放題には登録すべきですか。

他のストアでの配信を止める条件が付きます。無名の段階では読まれる機会が増える利点が大きいため、最初は登録して比較する進め方が現実的です。

印税は確定申告が必要ですか。

給与所得者で副収入が年20万円を超える場合など、申告が必要になる条件が定められています。金額と他の所得の状況によるため、税理士に確認してください。