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COVID R0基本再生産数

基本再生産数から、集団免疫の閾値と流行の広がりを計算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

COVID R0基本再生産数ツール

計算式と考え方

基本再生産数は、免疫を持たない集団で1人の感染者が平均して何人に感染させるかを示します。集団免疫に必要な免疫保有率は「1 − 1÷R0」で求め、R0が8なら87.5%です。実効再生産数は、免疫を持つ人の割合と接触の削減を反映した値で、「R0 ×(1 − 免疫保有率)×(1 − 接触削減率)」で計算します。接種率60%でワクチンの効果70%、感染による免疫30%なら、実効的な免疫保有率は約59.4%となり、実効再生産数は約3.25になります。この値が1を超える限り、感染は拡大を続けます。

指標の意味

基本再生産数(R0)免疫のない集団での平均的な二次感染者数
実効再生産数(Rt)免疫や対策を反映した実際の値。1が拡大と収束の境目
集団免疫の閾値1 − 1÷R0。この割合が免疫を持てば流行が収まる
世代時間感染してから次の人に感染させるまでの平均期間

COVID R0基本再生産数の詳しい解説

基本再生産数は、感染症の広がりやすさを表す基本的な指標です。免疫を持たない集団において、1人の感染者が平均して何人に感染させるかを示し、この値が1を超えると流行が拡大します。値は病原体の性質だけでなく、集団の接触の頻度や生活様式によっても変わるため、同じ病原体でも地域や時期によって異なります。実効再生産数は、実際の状況を反映した値です。免疫を持つ人が増えれば、感染者が接触する相手のうち感染しうる人の割合が減るため、この値は下がります。また、接触の機会を減らす対策によっても下がります。この値が1を下回れば流行は縮小に向かい、1を上回れば拡大します。この境目が、対策の目標になります。集団免疫の閾値は、実効再生産数を1にするために必要な免疫保有率として計算されます。基本再生産数が大きいほど、この閾値も高くなります。感染力の強い病原体では90%を超える免疫保有率が必要となり、達成が困難になります。また、免疫が時間とともに減衰する場合や、変異により免疫が回避される場合には、この閾値の考え方自体が単純には適用できなくなります。ワクチンによる免疫を考える際は、その効果を掛け合わせる必要があります。接種率が100%でも、発症や感染を防ぐ効果が70%であれば、実質的な免疫保有率は70%にとどまります。さらに、感染そのものを防ぐ効果と、重症化を防ぐ効果は異なるため、どの効果を指しているかを確認する必要があります。多くの場合、重症化を防ぐ効果のほうが高く保たれます。予測の計算では、感染者数が指数関数的に変化することが重要です。実効再生産数が1.5であれば、世代を経るごとに1.5倍になり、10世代後には約58倍になります。この急激な増加が、初期には少数に見えた感染が短期間で大規模になる理由です。逆に1を下回れば、同じ速度で減少します。これらの計算は単純な仮定に基づくものであり、実際の流行は、集団内の接触の偏り、地域差、季節性、行動の変化といった多数の要因の影響を受けます。この計算は考え方を理解するためのものであり、実際の予測には、より詳細な数理モデルと観測データが用いられます。

業界・現場での使い方

疫学の理解

再生産数と集団免疫の関係を計算で確認します。

対策の効果

接触削減や接種率の変化による影響を把握します。

教育・学習

指数関数的な増加の性質を数値で理解します。

よくある間違い・注意点

  • 接種率を免疫保有率と同一視する — ワクチンの効果を掛ける必要があります。効果70%なら実質的な免疫は接種率の7割です。
  • R0を固定値と考える — 病原体の性質だけでなく、集団の接触の頻度や生活様式によっても変わります。
  • 単純な計算で実際を予測しようとする — 接触の偏り、地域差、季節性の影響があります。考え方の理解が目的です。

関連する規格・法規

  • 日本疫学会
  • STROBE声明

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

集団免疫の閾値はどう計算しますか?

「1 − 1÷R0」で求めます。R0が5なら80%、10なら90%が必要になります。

実効再生産数が1の意味は?

1人が平均1人に感染させる状態で、感染者数が横ばいになる境目です。

なぜ急に感染者が増えるのですか?

指数関数的に増加するためです。1.5倍が10世代続けば約58倍になります。