計算ツール
教育・学習幼児教育無償化子育て支援

幼稚園月謝 計算ツール|公立・私立・認定こども園の実質負担を、無償化・預かり保育・給食費・バス代込みで試算

幼稚園月謝を、公立・私立・認定こども園(1〜3号認定)・私学助成幼稚園・新制度幼稚園別に、幼児教育無償化(子ども・子育て支援新制度)を適用した実質負担額として計算。授業料・預かり保育・給食費・バス代・制服代・行事費・PTA会費を積上げ、月額と年額を可視化します。文部科学省「子供の学習費調査」、こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化」、内閣府「子ども・子育て本部」の公式資料に基づく無償化上限額(月25,700円・37,000円等)と対象範囲を詳細に解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

幼稚園月謝 実質負担 計算機

計算式と料金構造

基本式

月額合計 = 授業料 + 給食費 + バス代 + 預かり保育 + その他(教材・行事・PTA)

無償化給付 = min(授業料, 無償化上限額) + min(預かり保育, 保育認定上限額)

実質負担 = 月額合計 − 無償化給付

幼稚園月謝の構成

幼稚園の月々の支払いは、狭義の月謝(保育料・授業料)以外に、①給食費(月3,000〜7,000円)②スクールバス代(月3,000〜5,000円)③預かり保育料(1日500〜1,500円)④教材費・行事費(月1,000〜3,000円)⑤PTA会費(月300〜1,000円)⑥制服・体操服等の被服費(初年度25,000〜80,000円)が加算されます。「月謝2万円」という園でも、実際は月3〜5万円になるケースが多い点に留意が必要です。

幼児教育・保育の無償化制度

2019年10月に始まった幼児教育・保育の無償化により、3〜5歳児の幼稚園・保育所・認定こども園の授業料は、一定額まで無償化されています(子ども・子育て支援法改正)。

無償化の上限額

園の種類3〜5歳 上限0〜2歳(住民税非課税のみ)
公立幼稚園実額全額(月8,000円程度)
私立幼稚園(新制度)実額全額(無償)
私立幼稚園(私学助成)月25,700円まで
認定こども園 1号実額全額
認定こども園 2号(保育)実額全額実額全額(非課税世帯)
保育所実額全額実額全額(非課税世帯)
認可外保育施設(保育認定あり)月37,000円まで月42,000円まで(非課税)
預かり保育(幼稚園)月11,300円まで(保育認定あり)

※新制度と私学助成の区分は、園が「子ども・子育て支援新制度」に移行しているか否かで決まります。新制度園は実額全額無償、私学助成園は月25,700円までの上限があります。多くの私立幼稚園は新制度に移行済みですが、都市部・伝統校の一部は私学助成のままです。

保育の必要性認定

預かり保育・認可外保育施設の無償化を受けるには、市区町村から「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。共働き・親の疾病・介護等の要件を満たす世帯が対象で、月64時間以上の就労等が基本要件。詳細はこども家庭庁 幼児教育・保育の無償化で確認できます。

給食費・バス代等の扱い

無償化の対象は授業料(保育料)のみで、給食費・バス代・教材費・行事費は原則として保護者負担です。ただし、年収360万円未満相当世帯第3子以降の副食費(おかず代)は無償化の対象になります。主食費(ごはん・パン代)は多くの自治体で保護者負担です。

園種別 月謝相場

園種別授業料(月額)給食費バス代3〜5歳 実質負担/月
公立幼稚園約8,000円3,000〜5,000円0〜3,000円約8,000円(授業料は無償)
私立幼稚園(新制度)25,000〜40,000円4,000〜7,000円3,000〜5,000円約10,000〜15,000円
私立幼稚園(私学助成)30,000〜45,000円4,000〜7,000円3,000〜5,000円約12,000〜20,000円(上限差額)
認定こども園 1号実質0円(無償化)3,000〜6,000円3,000〜5,000円約8,000〜12,000円
認定こども園 2号実質0円給食込み約5,000〜8,000円(雑費のみ)
保育所(認可)実質0円(3〜5歳)給食込み約3,000〜7,000円(雑費のみ)
認可外保育施設50,000〜100,000円込みが多い約15,000〜60,000円(37,000円まで無償)
ブランド系お受験幼稚園50,000〜80,000円5,000〜8,000円5,000〜8,000円約35,000〜65,000円(上限差大)

ブランド系お受験幼稚園(青山学院・雙葉・田園調布雙葉等)は月謝5〜8万円で、無償化上限を大きく超える差額が保護者負担になります。制服・かばん代等の初期費用も30〜80万円と高額です。

見落としがちな追加費用

入園料

公立ほぼ無料、私立は50,000〜200,000円。入園検定料5,000〜10,000円も別途。無償化の対象外で保護者全額負担。

制服・体操服・かばん

初年度25,000〜80,000円。ブランド系お受験幼稚園は10万円超の場合も。年度途中でサイズアップの買替えが発生。

入園準備品

お道具箱・水筒・上履き・ハンカチ・お名前シール等の初年度準備で10,000〜30,000円。手作り指定(給食袋・体操服袋等)が要求される園も。

行事費・イベント費

遠足・観劇・お楽しみ会・お泊り会・卒園アルバム等で年20,000〜60,000円。学期ごとに徴収される。

PTA・保護者会費

300〜1,000円、年3,600〜12,000円。役員負担・イベント準備での実費追加が発生することも。

延長・預かり保育の実費

保育認定がなければ1日500〜1,500円の実費負担。夏休み等の長期休暇は1日料金×20日で3〜6万円/月になり得ます。

文科省 子供の学習費調査データ

文部科学省「令和3年度 子供の学習費調査」によれば、幼稚園1年間の学習費総額の平均は、公立で約16.5万円、私立で約30.9万円です(学校教育費・給食費・学校外活動費の合計)。無償化により公立の学校教育費・給食費は約5〜10万円減、私立で約20〜30万円減したものの、学校外活動費(習い事・塾・教材等)は公立8.7万円、私立16.5万円と大きな差があり、これは無償化の対象外です。

子育て世帯の教育費比率(総務省家計調査)は世帯支出の10〜15%が目安で、幼児期は保育・幼稚園費だけでなく、習い事(英会話・体操・スイミング等)が急増する時期でもあります。

こんな家庭に向くケース

共働き・保育認定あり

認定こども園2号・保育所が保育料無償で最有力。預かり保育の無償化(月上限11,300円)も適用可能で、実質負担を大きく圧縮できる。

片働き・専業主婦(夫)

公立幼稚園・新制度幼稚園が無償化で有利。私学助成幼稚園は月謝上限25,700円超過分は自己負担なので事前確認を。

教育重視・お受験志向

ブランド系お受験幼稚園は無償化上限を大きく超え月35,000〜65,000円/月の負担。私立小・中受験も見据えるなら、幼稚園段階から教育投資が始まる。

宗教教育・独自方針の園

キリスト教系・仏教系・モンテッソーリ・シュタイナー等の独自方針園は、私立で月謝が高めなことが多い。子育て観と合うか事前見学が重要。

幼保連携型・預かり保育重視

認定こども園は幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、保護者の勤務状況変化にも対応しやすい(1号↔2号の切替え)。

非課税・低所得世帯

0〜2歳児も含めて無償化対象(認定こども園2号・保育所)。就学援助・児童手当・児童扶養手当等の重ね掛けで負担を最小化できる。

園選びのステップと申込みスケジュール

情報収集(前年5〜7月)

希望園の候補は年少入園の前年5〜7月頃から情報収集を開始。園の公式サイト・自治体の子育て情報冊子・見学予約の受付が始まる時期です。近隣ママ友の口コミ、地域の子育て支援センターでの情報交換も有効。私立園は「プレ幼稚園」(週1回・満2歳から通える教室)参加が入園の実質必須条件になる園もあります。

見学・体験(前年6〜9月)

公開日・見学日・運動会の見学が中心。1園あたり30分〜1時間で保育の様子、給食内容、預かり保育の実態、園庭の広さ、通園経路、保護者参加行事の頻度を確認。第一希望・第二希望・第三希望を絞り込みます。

願書配布・出願(前年10〜11月)

私立は例年10月下旬〜11月上旬に願書配布・出願。人気園は面接・親子面談・書類選考があり、抽選になる園も。公立は自治体で11〜12月に募集要項配布、抽選または先着順。認定こども園1号は自治体経由の申込みです。

入園手続き・準備(前年12月〜3月)

入園許可後、入園料の納付・制服採寸・準備品リストの受取りが始まります。初年度の総額(入園料+制服+準備品)で10〜30万円が集中的に発生する時期。3月に園の説明会があり、4月入園の流れになります。

よくある間違い・注意点

  • 「無償化で保育料0円」と誤解 — 無償化は授業料(保育料)のみで、給食費・バス代・教材費・行事費は保護者負担。私立幼稚園でも月1〜2万円の負担は残ります。
  • 私学助成園と新制度園を混同 — 私学助成園は月25,700円までの上限あり、超過分は自己負担。新制度園は実額全額無償。園に確認を。
  • 預かり保育の無償化は自動適用と誤解 — 預かり保育の無償化を受けるには、市区町村への「保育の必要性」認定申請が別途必要。共働き・介護等の要件を満たす必要あり。
  • 入園料・制服・準備品を予算に入れ忘れ — 私立は入園時に10〜30万円の初期費用が発生。年度予算を立てる際は初年度と2年目以降で分けて計算を。
  • 給食の副食費と主食費の扱いを混同 — 年収360万円未満相当世帯と第3子以降の副食費(おかず代)のみ無償化。主食費(ごはん代)は保護者負担が原則。
  • 認定こども園の1号・2号切替を軽視 — 認定こども園に通う園児は保護者の就労状況で1号↔2号を切替可能ですが、切替時期・園の空き状況に制約があります。
  • 行事費・PTA負担の実費を軽視 — 卒園アルバム・お泊り会・遠足等で年20〜60,000円の追加負担。PTA役員になると平日昼の活動負担も発生。

自治体独自の追加支援

第3子以降の無償化拡充

兵庫県明石市・東京都・福岡県福津市・北海道などの一部自治体は第3子以降の保育料完全無料化・給食費無料化を独自に実施しています。国の制度に上乗せする形で、市町村の子育て政策の目玉になっています。

都道府県独自の私立幼稚園補助

東京都・大阪府等は私立幼稚園等園児保護者負担軽減事業補助金を実施し、私学助成幼稚園に通う世帯に月最大3〜4万円の補助を行っています。

無償化上限を超えた差額をカバーする実質的な追加給付です。

制度名や補助額は自治体ごとに異なるため、居住地の教育委員会・私立幼稚園連合会のサイトで最新情報を確認してください。

申請は園経由が一般的で、園の事務室が窓口になっているケースが多いです。

ひとり親家庭への追加支援

児童扶養手当(月10,000〜44,140円)・母子父子寡婦福祉資金・住民税減免など、ひとり親家庭には複数の支援制度があります。

窓口は住民票のある市区町村の子育て支援担当課で、複数制度の重ね掛け申請が可能です。

就学援助制度・医療費助成・公営住宅の優先入居等、教育費以外の生活支援も含めて総合的に活用すると家計負担を大きく下げられます。

相談窓口としては母子家庭等就業・自立支援センターがあり、就労・住宅・教育の総合的な相談ができます。

自治体窓口の活用

住民票のある市区町村の子ども・子育て担当窓口で、無償化・保育認定・多子軽減・自治体独自補助のすべてを一括で相談できます。

制度は年々更新されるため、入園前と入園後の年度更新時に必ず確認するのが賢明です。

特に転入・転出、離婚・再婚、就労状況変更(退職・産休・育休・復職)があった際は、保育認定の再申請が必要になるケースが多いので、都度確認を怠らないようにします。

近年は自治体ホームページの「子育てナビ」機能で必要書類・所得基準・給付額の試算ができるところが増えており、事前学習の効率が上がっています。

関連する制度・法令

  • 子ども・子育て支援法 ― 幼児教育・保育の無償化の根拠法。2019年10月施行の子ども・子育て支援法一部改正で無償化が制度化。
  • 学校教育法(第1条) ― 幼稚園を学校の一種として位置づけ。文部科学省の管轄。
  • 児童福祉法 ― 保育所の根拠法。こども家庭庁(旧厚生労働省)の管轄。
  • 認定こども園法(就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律) ― 幼稚園と保育所の機能を併せ持つ認定こども園の根拠法。
  • 私立学校振興助成法 ― 私学助成幼稚園への補助金の根拠。
  • 児童手当法 ― 中学校卒業までの児童に対する児童手当支給の根拠。教育費補助として活用可能。
  • 子ども・子育て支援新制度 ― 2015年開始の制度で、施設型給付・地域型保育給付を規定。

参考文献・公的資料

※本ページの月謝・上限額・無償化の適用条件は、こども家庭庁・文科省の2026年時点の公式情報および業界一般の目安であり、自治体独自の追加補助(第3子無料化・給食費補助等)がある場合は個別に加算されます。実際の月謝・無償化給付額・保育認定の可否は、園の公式資料と居住自治体の子ども・子育て担当窓口にご確認ください。制度改正の可能性もあるため、最新情報は必ず一次資料で確認を。

よくある質問(FAQ)

幼児教育無償化はどこまで対象?

3〜5歳児クラスの授業料(保育料)が原則無償です。ただし、①私学助成幼稚園は月25,700円までの上限あり、②給食費・バス代・教材費・行事費は保護者負担、③認可外保育施設は月37,000円までなど、細かい制限があります。0〜2歳は住民税非課税世帯のみ対象です。

預かり保育は無償になる?

市区町村から「保育の必要性」認定を受けた場合、月11,300円までの預かり保育料が無償化されます(幼稚園)。共働き・介護等の要件(月64時間以上の就労等)が必要で、申請は住民票のある自治体の子ども・子育て担当窓口で行います。

給食費は無償?

原則、給食費は保護者負担です。ただし、年収360万円未満相当世帯第3子以降の副食費(おかず代)は無償化対象。主食費(ごはん・パン代)は多くの自治体で保護者負担が続きます。

私立幼稚園は本当に無償?

新制度に移行した私立幼稚園は実額全額が無償。私学助成のままの私立幼稚園は月25,700円までの上限があり、超過分は自己負担です。都心のブランド系お受験幼稚園は月謝5〜8万円で、月35,000円以上の差額が保護者負担になるケースが多いです。

認定こども園の1号と2号の違いは?

1号は教育標準時間(4時間程度)中心で、専業主婦(夫)向け。2号は保育認定あり(就労等)で保育所と同じ8〜11時間の預かり時間。保護者の勤務状況で1号↔2号を切替可能で、いずれも3〜5歳児クラスは保育料無償化の対象です。

公立と私立の実質負担額はどれくらい違う?

公立は年約16.5万円、私立は年約30.9万円(文科省「子供の学習費調査」)。無償化により公立の学校教育費・給食費は約5〜10万円減、私立で約20〜30万円減し、実質負担は公立で年12万円前後、新制度私立で年10〜18万円前後になるケースが多いです。

入園料・制服代は無償化対象?

入園料・制服代・準備品は無償化の対象外で、保護者全額負担です。私立幼稚園では入園料5〜20万円、制服・準備品25,000〜80,000円が初年度に必要になります。

0〜2歳児の無償化条件は?

0〜2歳児は住民税非課税世帯のみ無償化の対象で、保育所・認定こども園2号・地域型保育(小規模保育等)が対象施設。認可外保育施設も月42,000円まで無償化されます。課税世帯の0〜2歳児は原則有料です。

認可外保育施設も無償化される?

市区町村から保育認定を受けた家庭が利用する認可外保育施設は、3〜5歳児で月37,000円まで、0〜2歳児の非課税世帯で月42,000円まで無償化されます。施設側が自治体に届出済みであることが条件で、対象施設リストは自治体で確認できます。

お受験幼稚園の月謝はどのくらい?

ブランド系お受験幼稚園(青山学院・雙葉・田園調布雙葉・学習院・成城等)は月謝5〜8万円+給食・バス・行事費で月7〜10万円。無償化上限を大きく超え、実質負担は月35,000〜65,000円になります。入園料・制服・寄付金で初年度100〜200万円の家庭もあります。

兄弟割引・第3子以降の特典は?

私立幼稚園は多くの園で兄弟割引(月謝10〜30%減)を実施。国の制度としては、多子世帯の第2子半額・第3子無料の適用があります(自治体ごとに要件確認)。自治体独自の第3子完全無料化を実施する市区町村もあります。

児童手当と組み合わせるとどうなる?

3歳児以上の児童手当は月10,000円(第3子以降は15,000円)。年間12〜18万円が支給され、幼稚園月謝の一部に充当可能。所得制限世帯は特例給付として月5,000円が支給されます。詳細は厚生労働省 児童手当で確認できます。