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卒業式費用

卒業式まわりでかかるお金の目安を学年別に表示します。学校へ納める分と、家庭が任意で選ぶ分を切り分けて考えるための出発点として使ってください。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

卒業式費用ツール

計算式と前提

表示額 = 選んだ学年に対応する目安額(小学校20,000円/中学校30,000円/高等学校80,000円/大学150,000円)

この4つの金額は、卒業式当日とその前後に家庭から出ていきやすい費用をまとめた編集部の目安であり、公的統計から直接引いた金額ではありません。学校を通じて集められる記念品・卒業アルバム代と、家庭が任意で選ぶ衣装・写真・食事会などを合わせた水準として置いています。既定の高等学校では80,000円が表示されます。実際の負担は学校の集金額と、任意の支出をどこまで選ぶかで大きく上下しますので、学校からの案内と見積もりで置き換えてください。

学年別の目安と内訳の考え方

計算機で選べる4区分の表示額と、その金額に含めている費目の性格です。同じ学年を選ぶと同じ金額が出ます。

学年表示額学校を通じて集められる分家庭が任意で選ぶ分
小学校20,000円卒業アルバム、記念品、卒業対策費写真、当日の服装、食事会
中学校30,000円卒業アルバム、記念品、卒業対策費写真、当日の服装、食事会
高等学校80,000円卒業アルバム、記念品、同窓会入会金写真、当日の服装、謝恩会、卒業旅行の一部
大学150,000円卒業アルバム、同窓会費袴やスーツの手配、前撮りと当日の撮影、謝恩会、卒業旅行

学校を通じて集められる分は金額が決まっており、断りにくい性格のお金です。反対に、衣装や撮影は選択の幅が広く、金額が大きく動きます。まず学校からの案内で確定額を押さえ、残りを任意の予算として考えると、見通しが立ちやすくなります。

学習費調査でみる学校へ納めるお金

文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」による、子供1人あたりの年間金額です。「学校納付金等」は学級費・PTA会費・その他の学校納付金などの合計で、卒業関連の集金もここに含まれます。

学校種学習費総額(年)うち学校教育費うち学校納付金等うち修学旅行費等
公立小学校366,599円74,336円9,533円6,718円
私立小学校1,741,516円978,271円168,731円36,799円
公立中学校542,450円150,761円14,121円24,234円
私立中学校1,560,359円1,128,061円172,268円65,276円
公立高等学校(全日制)596,954円351,523円35,630円36,500円
私立高等学校(全日制)1,179,261円832,650円127,346円62,778円

同じ調査で、幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間をすべて公立で通った場合の学習費は、各学校種の在学期間分を単純に合計して約614万円になります。卒業式にかかるお金は、この長い支出の最後に置かれた一区切りにすぎません。

卒業式の費用が学年で変わる理由を詳しく理解する

学年が上がるほど金額が大きくなるのは、費用の性格が変わるためです。小学校と中学校では、卒業アルバムや記念品のように学校がまとめて手配する費目が中心で、家庭が選べる部分がほとんどありません。金額は学校が決めた集金額に収まり、学年ごとの差も小さくなります。ところが高等学校、さらに大学へ進むにつれて、衣装、撮影、謝恩会、卒業旅行といった任意の支出が増えていきます。選択肢が増えることが、そのまま金額の幅の広がりになるという構造です。

学校へ納めるお金の規模は、公的統計からある程度読み取れます。文部科学省の令和5年度子供の学習費調査では、学級費やPTA会費などをまとめた「学校納付金等」が公立小学校で年9,533円、公立中学校で年14,121円、公立高等学校で年35,630円です。私立になると小学校168,731円、中学校172,268円、高等学校127,346円と一桁変わります。卒業年度はここに卒業対策費やアルバム代が上乗せされますので、平年より高くなるのが普通です。学校からの集金予定表を早めに確認しておくと、想定外の出費になりません。

判断が分かれるのは、どこまでを「卒業式の費用」と数えるかです。卒業旅行を含めれば金額は跳ね上がりますが、これは卒業式そのものの費用ではなく、時期が重なった別の支出だという整理もできます。同じことが謝恩会や記念の食事会にも当てはまります。家計簿の付け方としては、学校へ納める確定額を「教育費」、衣装や撮影を「行事費」、旅行を「レジャー費」と分ける方法が扱いやすくなります。分類をそろえておけば、翌年以降の兄弟姉妹のときに比べられます。

見落とされやすいのは、当日以外に発生する費用です。撮影は前撮りと当日で別料金になることが多く、写真データの追加や台紙の選択で金額が変わります。衣装は本体のほかに着付けやヘアメイクが必要で、時間帯によって料金が違うこともあります。遠方に住む家族が出席するなら交通費と宿泊費がかかり、下の学年の家庭が負担する在校生分の費用が別に集められる学校もあります。式の後に学校から精算の返金がある場合もありますので、集金額をそのまま最終負担と考えないことが大切です。

条件による違いも整理しておきましょう。公立か私立かで学校納付金等の水準は数倍変わります。大学では学部や地域によって式の運営方法が異なり、貸衣装の需要が集中する時期は予約が取りにくくなります。きょうだいが同時に卒業する年は同じ費目が二重にかかり、卒業と入学が重なる年度は準備費用も並びます。金額そのものより、どの月にいくら出ていくかを並べて確認するほうが、家計の運転としては役に立ちます。

よくある間違い・注意点

  • 表示額を確定額として扱う:4つの金額は編集部が置いた目安で、公的統計から引いた数字ではありません。学校からの集金案内と見積もりが出たら、そちらに置き換えてください。
  • 学校集金と任意の支出を分けずに考える:卒業アルバムや記念品は金額が決まっており選べません。衣装や撮影は選択の幅が広く、ここで総額が決まります。切り分けないと削れる場所が見えません。
  • 卒業旅行を同じ枠で数える:時期は重なりますが、式そのものの費用ではありません。まとめて数えると金額が跳ね上がり、比較にも使えなくなります。
  • 前撮りと当日の撮影を一つの費用と思い込む:別料金になることが多く、データや台紙の選択でも変わります。申込前に何が含まれるかを確認してください。
  • 家族の交通費・宿泊費を入れ忘れる:遠方から出席する家族がいる場合、式そのものより大きな支出になることがあります。

出典・参考資料

よくある質問(FAQ)

表示される金額はどこから来ていますか。

卒業式当日とその前後に家庭から出やすい費用をまとめた編集部の目安で、公的統計から直接引いた金額ではありません。学校からの集金案内や事業者の見積もりが出たら、そちらの実額に置き換えてお使いください。

袴やスーツを借りると、いくらくらいかかりますか。

料金は事業者・地域・時期で大きく異なり、公表された全国相場はありません。本体の貸出料のほかに、着付け、ヘアメイク、小物、返却時の送料が別建てになることがあります。早期割引や当日の時間帯で料金が変わる場合もありますので、含まれるものを明示した見積もりを複数取って比べてください。

写真は前撮りと当日のどちらを選ぶべきですか。

費用の面では、前撮りと当日撮影は別料金になることが多く、両方行えばその分が加算されます。前撮りは日程に余裕があり天候の影響を受けにくい一方、当日は式の様子を残せます。データの追加、台紙、焼き増しの料金体系も確認したうえで決めてください。

卒業旅行はこの金額に含まれますか。

含めていません。時期は重なりますが、式そのものの費用とは性格が違うためです。行き先と日数で金額が大きく変わりますので、旅行の予算は別に組むことをおすすめします。

学校に納める卒業関連のお金はどのくらいですか。

学校ごとに異なりますが、規模の目安は学習費調査から読み取れます。学級費やPTA会費などをまとめた「学校納付金等」は、令和5年度で公立小学校が年9,533円、公立中学校が年14,121円、公立高等学校が年35,630円です。卒業年度はここに卒業対策費やアルバム代が上乗せされます。

費用の負担が重いときに使える制度はありますか。

小中学校では市町村の就学援助制度があり、学用品費や修学旅行費などが対象になります。高校では高校生等奨学給付金、大学等では修学支援新制度があります。対象要件や申請時期は自治体・学校で異なりますので、学校の事務室や自治体の窓口にご確認ください。

きょうだいが同じ年に卒業する場合はどう考えればよいですか。

学校に納める分は人数分そのままかかります。一方、家族の交通費や食事会は共通化できる部分があります。学年ごとに計算した結果を足し、共通化できる費目を差し引くと実態に近づきます。

集金した金額は全額使われるのですか。

学校や保護者会によっては、卒業対策費などの余剰分が式後に返金されることがあります。集金額をそのまま最終負担と考えず、精算の案内を確認してください。