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リクガメ飼育

リクガメ飼育をリクガメの飼育設備費を計算する無料電卓。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

リクガメ飼育ツール

計算式と前提

初期費用 = 想定サイズ区分ごとの設備一式の合計

この計算機は、成体になったときの体格でサイズ区分を選ぶと、そのサイズに必要な設備一式の合計額を返します。既定値の「中型」は150,000円、「小型」は80,000円、「大型」は300,000円です。区分によって額が3倍以上変わるのは、ケージの面積が体長のおおむね2乗で効くうえ、広くなった空間を保温・照射するために必要な器具の出力も上がるためです。生体そのものの価格と、毎月かかる餌代・電気代はこの額に含みません。

サイズ区分別の初期設備費 内訳

費目小型中型(既定)大型
ケージ・飼育スペース30,000円60,000円140,000円
保温器具(パネルヒーター・保温球・サーモスタット)18,000円30,000円55,000円
紫外線ライトとバスキングライト16,000円25,000円40,000円
床材・シェルター・水入れ10,000円20,000円40,000円
温湿度計・その他の小物6,000円15,000円25,000円
合計(計算機の出力)80,000円150,000円300,000円

合計は計算機の出力と一致します。内訳は本ツールが合計額を費目に割り振った構成例で、生体価格と毎月の維持費は含みません。

登録票がないと売買できないリクガメ(国際希少野生動植物種)

和名学名
マダガスカルホシガメAstrochelys radiata
イニホーラリクガメAstrochelys yniphora
ガラパゴスゾウガメChelonoidis niger
インドホシガメGeochelone elegans
ビルマホシガメGeochelone platynota
メキシコゴファーガメGopherus flavomarginatus
ホームセオレガメKinixys homeana
パンケーキガメMalacochersus tornieri
チズガメPsammobates geometricus
クモノスガメPyxis arachnoides
ヒラオリクガメPyxis planicauda
エジプトリクガメTestudo kleinmanni

環境省「種の保存法における規制対象種一覧」(令和8年3月5日時点)のりくがめ科12種です。これらは登録票のない個体を譲り渡すことができず、登録の際にマイクロチップの装着を求められる種があります。

詳しい解説

サイズ区分で初期費用が大きく動くのは、リクガメの飼育設備が「体の長さ」ではなく「必要な床面積と空間の体積」で決まるからです。歩き回る動物なので、甲長のおよそ4倍から5倍の奥行きが目安とされ、体が2倍になれば床面積は単純計算で4倍必要になります。市販のガラス製ケージで収まるのは小型種までで、中型以上では木製の大型ケージや専用の温室が選択肢に入り、ケージ代だけで数万円の差がつきます。さらに広い空間を一定の温度に保つには保温器具の出力を上げる必要があり、ケージ代の上昇と保温器具代の上昇が同時に起きるため、合計額の伸び方が体格の伸びより急になります。

実務で判断が分かれるのは、幼体のうちは小さめのケージで飼い、成長に合わせて買い替えるか、最初から終生飼育できる大きさをそろえるかという点です。買い替え方式は初期の出費を抑えられますが、途中で保温器具やライトも作り直すことになり、総額では割高になりがちです。一方で最初から大型ケージにすると、幼体が広すぎる空間で餌や水の場所を覚えられず、餌食いが落ちることがあります。ケージ内を仕切って使える構造にしておくと、この二つの不利益を両方避けやすくなります。

見落とされやすいのは、初期費用より後から効いてくる費用と手間です。紫外線ライトは点灯していても紫外線量が落ちるため、製品ごとに定められた期間で交換が必要で、消耗品として毎年の支出になります。保温器具は冬季に長時間動くので電気代が上がり、大型種を通年で加温すると数年で初期費用に匹敵する額になることもあります。また、成体が甲長数十センチ、体重数十キロに達する種もあり、購入時の小ささから居住スペースを見誤ると途中で飼育が破綻します。

法律面の確認も欠かせません。種の保存法では、ワシントン条約で最も厳しく扱われる種などが国際希少野生動植物種に指定され、登録票のない個体は譲り渡すことができません。りくがめ科では上の表の12種が該当します。販売する側には動物の愛護及び管理に関する法律に基づく第一種動物取扱業の登録が義務づけられ、購入者に対しては事業所で現物を直接見せたうえで対面により書面で説明することが求められています。逆に、マイクロチップの装着が義務づけられているのは犬と猫であり、リクガメは法律上の義務の対象ではありません。

最後に時間軸の問題があります。リクガメは長寿で、種によっては数十年を超えて生きるため、飼い主のライフステージの変化を越えて世話が続きます。診療できる動物病院はエキゾチックアニマルを扱う施設に限られます。設備を選ぶ前に、通える病院があるか、10年後20年後に置き場所を確保できるかを確かめておくと判断がぶれません。健康状態の判断は獣医師に相談してください。

よくある間違い・注意点

  • 幼体の大きさで設備を選ぶ — 購入時に手のひらサイズでも、成体で甲長数十センチになる種があります。設備は成体の大きさを基準に選ばないと、数年で作り直しになります。
  • 紫外線ライトを交換しない — 点灯していても紫外線量は落ちます。製品ごとの交換時期を守らないと、餌を食べていても甲羅や骨の形成に影響が出ます。
  • 初期費用だけで飼えるか判断する — 保温にかかる電気代とライトの交換費は毎年発生します。とくに大型種を通年で加温する場合、数年で初期費用に近い額になります。
  • 登録の要否を確かめずに個体を選ぶ — 国際希少野生動植物種に指定されている種は、登録票のない個体を譲り受けられません。購入前に該当するかどうかを確認してください。
  • 近所の動物病院で診てもらえると考える — 爬虫類を診療できる施設は限られます。飼い始める前に通院できる病院を探しておくと、体調を崩したときに慌てずに済みます。

参考文献・公的資料

よくある質問(FAQ)

この金額に生体の価格は含まれますか

含みません。この計算機が出すのは飼育設備の初期費用です。生体の価格は種類と個体によって大きく変わるため、別に見積もってください。

毎月の維持費はどのくらいかかりますか

餌代のほか、保温器具の電気代、床材、紫外線ライトの交換費が定期的にかかります。とくに冬季の電気代は種のサイズと室温で大きく変わるため、飼育を始めた最初の冬の実績で見直すのが確実です。

サイズ区分はどう選べばよいですか

購入時の大きさではなく、成体になったときの体格で選びます。飼おうとしている種の成体サイズを調べ、それが収まるケージを基準に区分を決めてください。

紫外線ライトは必要ですか

一般に必要とされています。点灯していても紫外線量は時間とともに落ちるため、製品ごとに指定された時期での交換が前提になります。

リクガメにマイクロチップの装着義務はありますか

法律上の装着義務があるのは犬と猫です。ただし国際希少野生動植物種として登録を受ける際には、種によってマイクロチップの装着を求められることがあります。

登録票が必要な種かどうかはどこで分かりますか

環境省が公表している「種の保存法における規制対象種一覧」で確認できます。りくがめ科ではマダガスカルホシガメやインドホシガメなど12種が指定されています。

冬の間だけ加温すれば足りますか

室温が下がる時期は加温が要りますが、必要な期間は住まいの断熱と地域によって変わります。飼育場所の実際の室温を1日通して測ってから判断してください。

体調を崩したときはどこに相談すればよいですか

爬虫類を診療できる動物病院に相談してください。診られる施設は限られるので、飼い始める前に通院先を確保しておくことをおすすめします。