資源回収の売却額と奨励金の計算
新聞・段ボール・雑誌・アルミ缶・スチール缶の回収量と買取単価から、集団回収の売却代金と奨励金を計算します。1世帯あたりの還元額と年間の収入まで分かります。
資源回収の売却額と奨励金の計算ツール
既定値では、新聞800キログラムに係数1.0、段ボール500キログラムに0.85、雑誌400キログラムに0.7をかけた1,505キログラム相当に単価8円をかけて古紙は12,040円です。アルミ缶60キログラム×120円とスチール缶40キログラム×24円で金属は8,160円、売却額の合計は20,200円になります。総重量1,800キログラムに奨励金5円をかけて9,000円、収入の合計は29,200円、60世帯で割ると1世帯あたり487円、月1回の実施なら年間350,400円です。
品目別の買取単価の目安
| 品目 | 単価の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 新聞 | 1キログラム8円前後 | 古紙のなかでは高め |
| 段ボール | 1キログラム7円前後 | 新聞のおよそ8割 |
| 雑誌・雑がみ | 1キログラム6円前後 | 異物混入で下がる |
| アルミ缶 | 1キログラム120円前後 | 相場の変動が大きい |
| スチール缶 | 1キログラム25円前後 | アルミの2割程度 |
集団回収の収入の内訳
| 区分 | 既定値での額 | 割合 |
|---|---|---|
| 古紙の売却 | 12,040円 | 約41% |
| 金属の売却 | 8,160円 | 約28% |
| 自治体の奨励金 | 9,000円 | 約31% |
| 合計 | 29,200円 | 100% |
※参考計算です。手数料や料金は自治体・事業者ごとに異なり改定もあるため、最新の案内を確認してください。
資源回収の売却額と奨励金の計算の詳しい解説
集団回収の収入は、資源の売却代金と自治体からの奨励金という性質の違う二つで構成されます。売却代金は市況に連動するため、古紙もアルミも数か月単位で単価が動きます。特にアルミ缶は国際的な地金の相場に連動し、1キログラムあたり数十円の幅で上下することがあります。これに対して奨励金は自治体が定める固定の単価で、1キログラムあたり3円から6円程度が一般的です。相場が下がった局面では奨励金が収入の半分近くを占めることもあり、活動を続けるうえでの安定した基盤になっています。
実務で判断が分かれるのは、回収の頻度と保管の方法です。月1回に集約すれば運搬の効率が上がり、業者も引き取りやすくなりますが、各家庭で1か月分を保管する場所が必要になります。頻度を上げると保管の負担は減るものの、1回あたりの重量が小さくなり、業者によっては最低重量に届かず引き取ってもらえないことがあります。既定値のように総量1.8トン規模であれば月1回でも十分な量になり、年間では20トン超、収入は35万円ほどになる計算です。
見落とされやすいのは、混入による単価の低下です。古紙は雑誌に紙以外のものが混ざると等級が下がり、単価が2割から3割落ちることがあります。窓付き封筒のフィルム、粘着テープ、金属のとじ具、感熱紙のレシートなどが代表的な混入物です。アルミ缶にスチール缶が混ざっている場合も、選別の手間が単価に反映されます。回収日の前に分別の方法を掲示するだけで単価が改善する例があり、手間に対する効果が大きい部分です。
団体の規模による違いもあります。世帯数が多い自治会では1回の回収量が大きく、単価の交渉がしやすくなる一方、集積場所の確保と当番の負担が課題になります。既定値の60世帯規模では1世帯あたりの還元額は500円弱で、金額そのものより活動を通じた交流や子ども会の活動費という位置づけになることが多いようです。奨励金の申請には回収量の証明が必要で、業者が発行する計量伝票の保管が求められます。単価の相場や奨励金の条件は年度ごとに見直されるため、活動計画を立てる前に自治体の要綱を確認してください。
業界・現場での使い方
自治会の資源回収
年間の収入見込みを立てて、活動費の予算に組み込みます。
子ども会やPTAの活動
回収量から得られる金額を試算し、参加の呼びかけの材料にします。
集合住宅の管理組合
共用部に集めた資源の売却額を確認し、管理費の補助に充てます。
学校の資源回収行事
目標の重量を設定するために、金額から必要量を逆算します。
よくある間違い・注意点
- 古紙の単価をすべて同じと考える — 新聞、段ボール、雑誌で単価が異なり、雑誌は新聞の7割程度です。
- 異物の混入を放置する — 等級が下がって単価が2割から3割落ちることがあります。
- 奨励金の申請書類をそろえない — 回収量を証明する計量伝票の保管が求められます。
- アルミとスチールを分けない — 選別の手間が単価に反映され、全体の売却額が下がります。
- 相場を固定して年間計画を立てる — 売却単価は市況で動くため、幅を持たせた見込みが必要です。
関連する規格・公的資料
- 環境省 — 廃棄物・リサイクル制度
- 経済産業省 — 製品リサイクル・資源循環
- 消費者庁 — 特定商取引・消費者契約
- 国民生活センター — 消費生活相談
- 総務省 — 電気通信・地方税
- 一般財団法人 家電製品協会 — 家電リサイクル券
- 一般社団法人 パソコン3R推進協会 — パソコンの回収
- 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会 — タイヤの適正処理
- 公益社団法人 全国軽自動車協会連合会 — 軽二輪・原付の届出
- 公益社団法人 全国産業資源循環連合会 — 産業廃棄物の処理
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
既定値では収入の合計はいくらですか?
売却20,200円と奨励金9,000円で29,200円です。
1世帯あたりではいくらになりますか?
60世帯で割った487円です。
年間ではどのくらいですか?
月1回の実施を想定すると350,400円です。
奨励金の単価はどのくらいですか?
自治体により異なり、1キログラムあたり3円から6円が一般的です。
アルミ缶の単価はなぜ変動しますか?
国際的な地金の相場に連動するためです。
雑がみはどこまで出せますか?
紙以外の混入がないことが条件で、粘着テープや金属の留め具は外します。
回収の頻度はどのくらいがよいですか?
保管場所と1回あたりの重量の兼ね合いで、月1回が多く採られています。
個人でも持ち込めますか?
受け入れる事業者もありますが、最低重量が定められている場合があります。