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高齢者ゴミ出し支援 費用計算ツール|自治体制度・介護保険・民間の月額を横並び比較

高齢者・要介護者のゴミ出し代行にかかる月額費用を、頻度・世帯構成・支援種別で計算。環境省「高齢者ごみ出し支援制度」による自治体の戸別無料回収、介護保険の訪問介護(生活援助)、民間家事代行・シルバー人材センターの3つの選択肢を横並び比較。要介護度別の自己負担額、遠方に住む家族の帰省コストとの比較まで対応し、実家の親のゴミ出し困りごとを合理的に解決します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

高齢者ゴミ出し支援 費用計算機

計算式と料金根拠

基本式

月費 = 月の回数 × 1回あたり単価

介護保険自己負担 = ケアプラン単価 × 負担割合(1〜3割)

家族対応コスト = (往復ガソリン+高速) × 頻度 + 拘束時間の機会費用

環境省調査(2024年)によると、高齢者ごみ出し支援を実施する自治体は約4割で年々増加中。介護保険の訪問介護(生活援助)は身体介護なしのゴミ出しなら1回20〜45分単位で算定します。民間家事代行は都市部で1時間3,000〜5,000円、シルバー人材センターは1回800〜1,500円程度が相場です。

支援種別の単価

方法1回単価月8回の月額備考
自治体戸別収集0円0円要件(65歳以上・単身/高齢世帯・要介護等)あり
介護保険 生活援助(1割負担)約180〜225円約1,440〜1,800円ゴミ出し単独より他家事と合算が現実的
介護保険(2割)約360〜450円約2,880〜3,600円現役並み所得
介護保険(3割)約540〜675円約4,320〜5,400円高所得
シルバー人材センター800〜1,500円6,400〜12,000円地域差大
民間家事代行1,500〜3,000円12,000〜24,000円ゴミ出し単独メニューは少

自治体の戸別収集制度(環境省推進)

環境省「高齢者ごみ出し支援制度」は、自力でゴミを集積所まで運べない高齢者・障害者宅の玄関前まで無料で回収に来る制度です。2024年時点で全国の約4割の自治体(横浜市・京都市・北九州市など)が実施。

対象要件(一般的な例)

①65歳以上の単身/高齢者のみ世帯 ②要介護1以上・障害者・妊娠中等 ③親族の支援を受けられない ④集積所までの運搬が困難、が多くの自治体の共通要件。

申込方法

自治体の高齢福祉課・環境局に電話・窓口で申請。ケアマネジャーが同行して申請すると円滑に進みます。認定まで2〜4週間程度。

安否確認機能

ゴミが2週間出ていないと収集員が声かけ・自治体連絡を行う「見守り機能」を組み込んだ自治体も多数。孤独死予防に寄与します。

制度未実施の自治体

特に地方の小規模自治体は未実施が多い。この場合は介護保険・シルバー人材センターを組み合わせるのが現実的な対応です。

介護保険の生活援助(訪問介護)

訪問介護の「生活援助」は掃除・洗濯・調理・ゴミ出し等の家事支援。要介護1以上(要支援は総合事業扱い)で利用可能で、ケアプランに位置づけられれば自己負担1〜3割で利用できます。

時間区分介護報酬(単位)1割負担額(目安)
生活援助 20分以上45分未満約183単位(≒1,830円)約183円
生活援助 45分以上約225単位(≒2,250円)約225円
身体介護含む複合(20分〜30分)約250単位約250円

単位単価は地域区分(1〜7級地)で異なり、都市部は10.83円/単位、その他は10円/単位が標準。ゴミ出し単独でヘルパー訪問を組むケアプランは非効率のため、掃除・洗濯・調理と組合わせるのが実務的です。

民間・シルバー人材センター

シルバー人材センター

全国約1,300拠点。1回800〜1,500円で近所の高齢会員が訪問。地元密着で顔馴染みが多く、単発利用・スポット対応もOK。ただし地域により対応差が大きい。

家事代行大手(ベアーズ・ダスキン等)

1時間3,000〜5,000円が相場。ゴミ出し単独メニューは少なく、掃除・買い物と抱き合わせが一般的。安定した対応が魅力。

地域の便利屋

1回1,500〜3,000円。単発OKで小回りが利く。長期契約も可能で、月4回コースで月5,000〜10,000円が相場。

自治会・町内会の互助

近隣住民のボランティア・回覧板でのマッチング。無料〜数百円/回。地域包括支援センターが仲介するケースも増加中。

家族による対応

「実家の親のゴミ出しを、離れて暮らす息子/娘が対応する」ケースは多いですが、経済コスト・時間コスト・心理コストの計算が抜けがち。

距離1回の往復コスト月4回の月額
同居(0km)0円0円(時間のみ)
近居(10km以内)500円(ガソリン)2,000円
近隣市区町村(30km)1,500円6,000円
県内他地域(100km)5,000円(高速込)20,000円
県外(300km)15,000円60,000円
県外(新幹線利用)20,000円80,000円

県外に住む家族が月4回帰省してゴミ出しするのは経済的に非効率。介護保険+自治体戸別収集の組合わせで月数千円に抑えるほうが合理的です。

シーン別の最適解

都市部の元気な独居高齢者

自治体戸別収集(無料)が最適。要件を満たさない場合はシルバー人材センター(月4,000〜6,000円)。

要介護1〜2の在宅高齢者

介護保険の訪問介護(生活援助)+掃除・買い物を週2〜3回で組合わせ。1割負担なら月2,000〜4,000円。

要介護3以上・重度

訪問介護頻度が上がり、ゴミ出しはケアプランに組み込まれる。ヘルパー訪問時にまとめて対応。月自己負担は他家事込みで5,000〜15,000円。

認知症の親(BPSDあり)

ゴミの分別が困難→溜め込み→悪臭・害虫リスク。地域包括に相談し、認知症対応可能なヘルパー・自治体福祉サービスに接続を。

遠方に住む家族の代替

県外家族の月4回帰省(月4〜8万円)は非効率。自治体戸別収集+介護保険+民間の組合わせで月1万円以下に抑えられます。

老々介護世帯

配偶者が介護者だとゴミ出しも負担。要支援認定後の総合事業サービス、住民主体の生活支援サービスを地域包括経由で調整。

安否確認との一体化

ゴミ出し支援は「見守り・安否確認」機能と組み合わせるとコスパ最大化。

自治体戸別収集+声かけ

環境省調査でも「ゴミが2週間出ない」を異常検知に使う自治体は多い。無料の戸別収集で見守りが同時に実現。

訪問介護の観察機能

ヘルパー訪問時に体調・服薬・食事の観察が入る。ゴミ出しだけでなく総合的な生活支援に。

民間見守りセンサー併用

月1,000〜3,000円の見守りセンサー(人感・電力・スマートメーター連動)+週1〜2回の家族電話で低コストの遠隔見守り。

よくある勘違い

  • 介護保険で「ゴミ出しだけ」を頼む — 単独ケアプランは非効率で認定が下りないケースも。掃除・買い物と抱き合わせが実務的。
  • 自治体制度が全国一律だと思う — 実施率は約4割で自治体差が大きい。まず住所地の自治体HPで「ふれあい収集」「戸別収集」で検索してください。
  • 要介護認定なしでも利用できると誤解 — 介護保険サービスは原則要介護1以上必要(要支援は総合事業)。認定申請から30日程度かかるため早めの申請が重要。
  • 家族対応が「無料」だと思う — ガソリン代・高速代・機会費用(自分の時給×拘束時間)を計算するとかなり高額。県外家族は月4〜8万円のコストです。
  • 民間家事代行を最初から選ぶ — 自治体無料制度・介護保険・シルバー人材センターを検討する前に民間契約は割高。地域包括支援センターに相談を。
  • 認知症になってから制度を調べる — 判断能力低下後の手続きは困難。元気なうちに親と一緒に地域包括を訪問し、選択肢を整理しておくことが重要。

参考制度・法令

  • 介護保険法― 要介護認定・訪問介護(生活援助)の法的根拠。市町村が保険者。
  • 環境省「高齢者ごみ出し支援制度」ガイドライン― 自治体の戸別収集制度を推進する国の指針。実施自治体数は毎年増加。
  • 介護報酬告示― 訪問介護の生活援助単位数(20〜45分未満183単位、45分以上225単位)を規定。
  • 地域支援事業― 介護保険の総合事業の一環で、要支援・事業対象者向けサービスを実施。
  • シルバー人材センター事業― 高齢社会対策基本法に基づく高齢者就業機会の提供。厚労省の所管。

参考文献・公的資料(発リンク)

※本ツールの金額は制度・自治体・年度により変動する概算です。具体的な自治体制度の対象要件・介護保険のケアプラン内容・自己負担額は、住所地の市区町村役場、地域包括支援センター、担当ケアマネジャーにご確認ください。要介護認定・区分変更申請は保険者(市区町村)に対して行います。

よくある質問(FAQ)

自治体のゴミ出し支援は本当に無料?

環境省推奨の「戸別収集制度」を実施する自治体では完全無料。要件(65歳以上単身/高齢世帯・要介護等)を満たせば申請可能。全国4割の自治体が実施しており、増加傾向です。

介護保険でゴミ出しだけ頼める?

ゴミ出し単独ケアプランは非効率で認定が下りないことが多いです。掃除・買い物と組合わせる「生活援助」として算定するのが実務的。1回183〜225単位(1割負担で約183〜225円)が目安。

要介護認定はどう受ける?

市区町村の介護保険担当窓口で申請→訪問調査+主治医意見書→介護認定審査会→30日以内に認定通知。要支援1〜2・要介護1〜5の7区分。認定後にケアマネジャーがケアプランを作成します。

シルバー人材センターの料金は?

1回800〜1,500円、月4回で3,000〜6,000円が地域相場。地元密着で単発OK、顔馴染みができるので安心感がある一方、対応能力は地域差大。まず最寄りセンターに電話相談を。

民間家事代行と何が違う?

民間は1時間3,000〜5,000円と高めですが、企業品質のサービス品質・対応時間の柔軟性が魅力。ゴミ出し単独メニューは少なく、掃除・買い物とセットで契約するのが一般的です。

近所や親戚の協力は頼めない?

可能ですが継続性リスクが大。長期化する場合は制度サービス(無料/低額)に切り替え、近所には非常時のみ頼るのが賢い分担。地域包括支援センターが仲介するケースもあります。

ゴミが溜まってしまった場合は?

不用品回収業者(1回1〜5万円)や自治体粗大ゴミ制度で対応。認知症・セルフネグレクトの兆候かもしれないので、地域包括支援センターに相談してケアマネ・保健師の介入を検討してください。

孤独死の心配は?

ゴミ出し支援は「安否確認」と一体化できる制度です。ゴミが2週間出ないと自治体・収集員が声かけする仕組みがある自治体多数。見守りセンサー(月1,000〜3,000円)と組合わせるとさらに安心。

遠方に住む家族は何をすべき?

①住所地の自治体HPで「戸別収集」の有無を調べる ②地域包括支援センターに電話で相談 ③要介護認定申請 ④ケアマネジャーとサービス調整。帰省で対応するのは経済・時間コスト面で非効率です。

地域包括支援センターとは?

全国5,400ヶ所(中学校区に1ヶ所)に設置された高齢者支援の総合窓口。介護・医療・生活支援・虐待対応まで無料で相談可能。市区町村役場より頻繁に活用したい機関です。

介護保険の自己負担は何割?

原則1割、現役並み所得者は2割、高所得者は3割。所得判定は住民税課税所得ベースで、収入だけでなく資産・世帯構成も影響。市区町村の負担割合証で確認できます。

認知症の親のゴミ問題は?

分別困難による溜め込み・悪臭・害虫リスクがあります。地域包括支援センターに早めに相談し、認知症対応可能なヘルパーの手配、家族信託や成年後見の準備も検討してください。