計算ツール
暮らし年中行事贈答マナー

お中元・お歳暮 予算計算ツール|送り先別の相場、時期・のし・送り方マナー

お中元・お歳暮の予算を送り先人数から瞬時に計算。親族・上司・取引先・仲人・恩師など相手別の相場、贈答時期(お中元7月初旬〜中旬、お歳暮12月上旬〜中旬)、のし表書き、送り方マナー、贈答にかかる税務を、公正取引委員会・国税庁・全日本贈答文化協会の公的情報に基づき整理した年中行事の実務ガイドです。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

お中元・お歳暮 予算ツール

計算式と予算の基本

基本式

総予算 = 送り先人数 × 1件平均5,000円

相手ランク補正: 親族=×1.0/上司・仲人=×1.5〜2.0/取引先=×1.5〜3.0

お中元・お歳暮の一件あたり相場は3,000〜10,000円で、平均は約5,000円。目上の方・仲人・重要取引先はランクを上げ、身内・友人は3,000〜4,000円台が主流です。近年は簡素化・廃止傾向にあり、真に感謝を伝えたい相手に絞る家庭が増えています。

年間贈答予算

年間贈答予算 = お中元(夏) + お歳暮(冬)

お中元とお歳暮は同じ相手に両方贈るのが原則。片方だけなら「お歳暮を選ぶ」のがマナーとされます。年間で見ると、5件×5,000円×2回=年間50,000円が平均的な世帯予算です。

予算配分の目安

贈答予算全体の目安は可処分所得の0.5〜1%程度。年収500万円世帯なら年間2.5〜5万円が相場感。家計簿計算や年間行事費と併用して計画してください。

贈答時期(お中元・お歳暮)

お中元の贈答期間

地域により若干異なりますが、以下が一般的です。

地域お中元期間過ぎたら
関東・東北7月初旬〜7月15日暑中御見舞(7/16〜立秋)、残暑御見舞(立秋〜8月末)
関西・中国・四国7月中旬〜8月15日残暑御見舞
九州8月1日〜8月15日残暑御見舞
北海道7月中旬〜8月15日残暑御見舞
沖縄旧盆(旧暦7月15日前後)残暑御見舞

お歳暮の贈答期間

地域お歳暮期間過ぎたら
関東12月初旬〜12月20日頃御年賀(1/1〜1/7)、寒中御見舞(1/8〜立春)
関西以西12月13日〜12月20日頃御年賀、寒中御見舞
全国共通12月25日までに到着が理想年内到着不能なら「御年賀」名義に変更

近年は「早割」6月・11月の早期発送が定着し、百貨店・オンラインでは受注開始が3〜4ヶ月前です。生鮮品は先方の都合(帰省・不在)を確認して発送日を調整してください。

送り先別・相場早見表

相手との関係性・立場によって相場が変わります。

送り先相場(円)備考
親(実父母・義父母)5,000〜10,000両家均等が原則
親戚(叔父叔母・従兄弟)3,000〜5,000付き合いの深さで調整
仲人5,000〜10,000結婚後3年程度は継続
直属上司5,000〜10,000会社の慣習を優先
役員クラス10,000〜15,000取締役・部長級
取引先(担当者)5,000〜10,000営業マナー
取引先(重要顧客)10,000〜30,000売上比率で調整
恩師(学校・習い事)3,000〜5,000お世話になった時期に応じて
友人・同僚3,000〜4,000気軽な贈答
顧問弁護士・税理士5,000〜10,000顧問料と別
主治医(個人開業医)3,000〜5,000大病院は原則NG(公務員規程)
お稽古先の先生3,000〜5,000茶道・華道・書道など

大手企業の公務員・国立病院医師などは贈答受領を規則で禁止している場合があります。事前確認するか、無難な菓子・タオル程度に留めるのが安全です。

のし・表書きのマナー

お中元・お歳暮の水引

紅白蝶結びの水引を使用。蝶結びは「何度あっても嬉しいこと」を意味し、年中行事贈答にふさわしい水引です。

表書きの使い分け

時期表書き期間
お中元期御中元7月初旬〜7月15日(関東)
お中元後暑中御見舞・暑中御伺7月16日〜立秋(8/7頃)
立秋以降残暑御見舞・残暑御伺立秋〜8月末
お歳暮期御歳暮12月初旬〜12月20日頃
お歳暮後御年賀・迎春1月1日〜1月7日(松の内)
松の内以降寒中御見舞・寒中御伺1月8日〜立春(2/4頃)

目上の方には「御伺(おうかがい)」を使うとより丁寧。「御見舞」は同格〜目下向けの表現です。

のしの書き方

水引の上に「御中元/御歳暮」、下に贈り主の氏名(フルネーム)。連名の場合は右から目上順に、夫婦連名は夫の名前+妻の名前(左)。会社名を書く場合は氏名の右上に小さく記載します。

送り方(手渡し・宅配)

手渡し

最も丁寧な方法。訪問時は風呂敷または紙袋で持参し、玄関先ではなく応接間に通されてから、風呂敷/袋から取り出して両手で渡します。「つまらないものですが」より「心ばかりですが」「お気に召せば幸いです」が現代的な言い回し。

百貨店配送

贈答マナーとして最も無難で確実。百貨店の包装紙+のしで贈答格式が保たれ、生鮮品も指定日配送が可能。伊勢丹・高島屋・大丸松坂屋の贈答部門は電話・オンラインで注文でき、送料込みで5,000円台から選べます。

オンラインギフト

楽天・Amazon・産地直送サイト経由の配送。価格帯が幅広く、地域特産品(北海道の海産・九州の肉・果物)を選べる利点。ただしのし対応・カード同梱可否を必ず確認。カジュアルな友人・親戚向けに増加中。

送り状(添え状)

宅配で贈る場合は品物より1〜2日先に送り状を郵送するのがマナー。「本日、心ばかりの品をお送りしました。ご笑納いただければ幸いです」と一筆添え、季節の挨拶を含めます。事前連絡なしはビジネス相手ではNG。

喪中の相手への配慮

お中元・お歳暮はお祝いではなく感謝の贈答なので、喪中の相手にも贈れます。ただし紅白のし・華美な包装は避け、白無地の掛け紙に「御中元/御歳暮」と記載。四十九日前は避け、「暑中御見舞」「寒中御見舞」に切り替えるのも一案。

お返し(お礼状)

いただいた場合、原則お返しは不要ですが、お礼状は必ず送ります。届いてから1週間以内に葉書または手紙で「本日、素敵な品をいただきました。心遣いに感謝申し上げます」等を返信。ビジネス関係ならFAX・メールでも可。

シーン別の使いこなし

結婚後の実家・義実家

両家に均等な予算・品目を送るのが基本。片方だけ豪華にすると角が立ちます。例:実家5,000円ハム、義実家5,000円ハムで揃える。相手の好みを聞いて品目を分けるのは可。

ビジネス取引先

会社の慣習を確認し、上司と相談。個人負担か経費(交際費)かも確認。中元・歳暮の受け取りを禁止する企業(コンプライアンス規程)も増加中で、事前確認が必須。金額は担当窓口5,000〜10,000円が標準。

お世話になった医師・弁護士

個人開業のクリニック・法律事務所なら3,000〜5,000円で問題なし。ただし国立病院・大学病院の医師、公的機関所属の専門職は国家公務員倫理規程で贈答受領禁止のケースあり。無地の手書きカードでの感謝表現に留めるのが安全。

離れて住む親族

宅配便で贈る場合、生鮮品は配送先の在宅日を必ず確認。日持ちする加工品(海苔・調味料・洗剤)なら不在時も安心。カタログギフト(3,000〜10,000円)は相手が選べて外れなし。

贈答をやめたい場合

突然中止すると失礼になるため、2〜3年かけて段階的に減らす方式が推奨。最後は「今後は日頃のご挨拶に代えさせていただきます」と手紙で連絡。相手からのお中元・お歳暮も自然消滅するのが慣例です。

受け取り禁止の相手

公務員・国家資格職種(裁判官・検事等)には原則贈答できません。返送されるだけでなく相手に迷惑をかけます。事前確認の上、感謝の気持ちは手紙・カードで伝える代替を選んでください。

よくある失敗・注意点

  • 期日を過ぎて「御中元/御歳暮」で送る — 期日を過ぎたら表書きを「暑中御見舞」「御年賀」に変更します。表書きミスは失礼にあたるため、期日は必ず確認してください。
  • 喪中に紅白のしで贈る — 喪中の相手には白無地掛け紙にし、水引・華美な装飾は避けます。中身は控えめな食品・実用品を選びます。
  • 相手の宗教・アレルギーを考慮せず生鮮品 — イスラム教徒に豚肉、菜食主義者に肉類、アレルギー(乳・卵・小麦)保持者に該当加工品を贈るのはNG。相手の好み・体質を事前確認しましょう。
  • 公務員・大病院医師に贈答 — 国家公務員倫理規程・地方公務員法・大病院職員規程で贈答受領禁止のケース多数。返送されて先方に迷惑をかけるので、必ず事前確認を。
  • 会社経費で個人的贈答 — 交際費として計上するには業務関連性が必要。個人的な関係(恩師・親族)への贈答は経費計上不可で、税務調査で否認されます。
  • お中元だけ贈ってお歳暮を忘れる — 原則は両方セット。片方だけならお歳暮を選び、翌年からお中元を追加しない。中途半端はかえって相手を戸惑わせます。
  • 送り主名を書き忘れる — 品物が届いても誰からか分からず、お礼のしようがありません。のしに贈り主名(連名の場合は正しい順)を必ず記載してください。

関連する規格・法令

  • 国家公務員倫理法・倫理規程 ― 国家公務員は利害関係者からの贈答を原則受領禁止。地方公務員法も同様の趣旨。
  • 不正競争防止法 ― 過度な贈答(接待)は営業秘密の不正取得・不正競争行為と評価される可能性。
  • 法人税法(交際費) ― 得意先・仕入先等への贈答は交際費として計上可、金額・業務関連性に制限あり。個人的贈答は経費不可。
  • 所得税法(贈与) ― 個人間の贈答は年間110万円までは非課税(暦年贈与の基礎控除)。高額品(数十万円以上)は贈与税対象。
  • 景品表示法 ― 過大な景品類(贈答)提供の規制。事業者間・事業者→消費者に対する景品制限。
  • 下請代金支払遅延等防止法 ― 親事業者の下請への過度な贈答要求は禁止対象。

参考文献・公的資料

より正確な贈答マナー・税務情報を確認したい場合は、以下の公的機関・団体の資料を参照してください。

※本ページの相場・時期・マナー情報は一般的な目安です。相手の職業(公務員・医師・裁判官等)・所属企業のコンプライアンス規程・地域の慣習・宗教的配慮により、贈答可否・適切な金額・時期は変わります。ビジネス関係の贈答は所属会社の規程および相手先の受領規則を必ず確認してください。会社経費計上時は税理士・経理担当者の判断を優先してください。

よくある質問(FAQ)

お中元・お歳暮の時期は?

お中元は7月初旬〜7月15日(関東)、お歳暮は12月初旬〜12月20日頃が一般的。関西以西のお中元は8月中旬まで、九州は8月上旬〜中旬。過ぎたら「暑中御見舞」「御年賀」「寒中御見舞」に表書きを変更します。

上司・取引先の相場は?

担当上司・取引先は5,000〜10,000円、役員・重要顧客は10,000〜30,000円が相場。会社の慣習・上司の意向を確認し、担当窓口と本社役員では差をつけるのがマナー。個人負担か経費(交際費)かも事前確認を。

近年は贈答が減っているの?

減少傾向です。総務省家計調査でも贈答支出は年々減少し、コンプライアンス規程で受け取りを禁止する企業も増加。「本当に感謝を伝えたい相手に絞る」「実用品・カタログギフトで柔軟に」が現代の主流です。

金額の相場は3,000円と5,000円どっち?

親族・友人・恩師は3,000〜4,000円、目上や特にお世話になった方は5,000〜10,000円が目安。会社関係は5,000円が最も多く、多すぎると「見返り要求」と受け取られかねません。相手との関係性に合わせて。

喪中の相手にも贈って良い?

贈れます。お中元・お歳暮はお祝いではなく感謝の贈答なので問題ありません。ただし紅白のしを避け、白無地掛け紙+「御中元/御歳暮」と記載。四十九日前は避け、「暑中御見舞」に切り替えるのも配慮のひとつ。

公務員に贈っても良い?

原則NGです。国家公務員倫理規程・地方公務員法で利害関係者からの贈答受領が禁止されています。医師・裁判官・警察官等も同様。感謝の気持ちは手紙・カード・自筆御礼状で伝えるのが安全。

お中元だけ贈って良い?

原則は両方セットですが、片方だけならお歳暮を選びます。お歳暮は「1年間の感謝」を伝える意味合いが強いため、優先度が高いのです。「今年からお中元だけ追加」も可、「お歳暮だけ廃止」は失礼にあたります。

のしと表書きの正しい書き方は?

紅白蝶結びの水引を選び、上に「御中元/御歳暮」、下に贈り主のフルネーム。連名の場合は右から目上順、夫婦連名は夫の名前+左に妻の名前。喪中の相手には白無地掛け紙で「御中元/御歳暮」と記載します。

お返しは必要?

原則不要ですが、お礼状は必須。届いてから1週間以内に葉書または手紙で「本日、素敵な品をいただきました。心遣いに感謝申し上げます」等を返信。同格以上の相手からいただいた場合は同等品でお返しすることも。

贈答をやめたい、どうする?

2〜3年かけて段階的に減額し、最後は「今後は日頃のご挨拶に代えさせていただきます」と手紙で連絡。突然中止は失礼にあたります。相手からも自然消滅するのが一般的な慣例です。

おすすめの品物は?

日持ちする加工品(ハム・洋菓子・海苔・洗剤)が定番で、失敗が少ない。生鮮品は相手の在宅日を確認。産地直送(果物・海産物)は好評ですが受け取り時の対応要。カタログギフト(3,000〜10,000円)は相手が選べて外れなし。

会社経費で落とせる?

業務関連性があれば交際費として計上可能(法人税法上)。得意先・仕入先への贈答はOK、個人的関係(恩師・親族)への贈答はNG。1件5,000円以下なら会議費として処理する会社もあります。詳細は経理担当・税理士に確認を。