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育成ライトDLIPPFD電気代

植物育成ライトのDLI計算

PPFDと照射時間、消費電力から、1日の積算光量DLIと目標との差、電気代を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

植物育成ライトのDLI計算ツール

DLIはPPFD×照射時間×3600÷1,000,000で求めます。既定値では250×14×3600÷1,000,000=12.6mol/m²/日。目標14molには1.4mol足りず、同じPPFDで届かせるには15.6時間の照射が必要です。照射の効率はPPFD×面積÷消費電力で250×0.36÷60=1.50μmol/J。電気代は0.06kW×14時間×31円=26円/日、1か月では792円、90日で2,344円になります。

栽培対象別の目標DLI

対象目標のDLI備考
観葉植物の維持4〜8mol徒長を防ぐ最低限の光量です
葉物野菜・ハーブ12〜17mol収穫までの日数に直結します
イチゴ・トマトの育苗15〜20mol徒長しやすいので照射時間を長めにします
果菜の栽培20〜30mol家庭用のライトでは不足しがちです

照射の効率の目安

光源効率の目安特徴
白熱球・ハロゲン0.3μmol/J前後発熱が大きく光量が伸びません
蛍光灯0.8〜1.0μmol/J近距離での育苗に使われました
一般的なLED1.5〜2.0μmol/J家庭用の製品の中心帯です
高効率のLED2.5μmol/J以上同じ光量で電気代が下がります

※参考計算です。品種・気候・製品の仕様によって結果は変わるため、資材や機器の説明書と最新の公的な情報を確認してください。

植物育成ライトのDLI計算の詳しい解説

植物の生育を決めるのは瞬間の明るさではなく、一日にどれだけの光が積み上がったかです。PPFDは一秒あたりに届く光合成有効光量子の数で、これに秒数を掛けて百万で割った値がDLIになります。同じ12.6molでも、強い光を短く当てるか、弱い光を長く当てるかで結果は変わります。多くの葉物は後者でも育ちますが、果菜は瞬間の強さが足りないと実がつかないため、目標のDLIと最低限のPPFDの両方を見る必要があります。

判断が分かれるのは照射時間の上限です。光を当てるほどDLIは伸びますが、暗期がないと花芽の形成が乱れる植物があり、日長に反応する種では十六時間を超えると開花の時期がずれます。省エネの観点でも、照射時間を延ばすより効率の高い光源に替えるほうが同じDLIを安く得られます。目安として、効率が1.5から2.5に上がれば同じ光量で電気代は四割減る計算になり、初期費用の差を数か月で取り戻せる場合があります。

見落とされやすいのが距離と面積の関係です。PPFDは光源からの距離の二乗に反比例して弱まるため、カタログ値がライト直下三十センチでの数値なら、六十センチ離すと四分の一近くまで落ちます。照射する面積を広げれば端の株ほど光が足りず、中央だけが徒長した状態になります。実測できる照度計や専用のセンサーがあれば、栽培する高さでの値を測って計算に入れるのが確実です。太陽光が併用できる窓辺では、日中に入る自然光のぶんだけ補光の時間を短縮できます。

電気代は消費電力と照射時間の積で決まり、光の質には左右されません。同じ六十ワットでも効率の低い製品は光量が半分ということがあり、電気代あたりの光量で比べる視点が要ります。長期の栽培では料金の単価の影響も大きく、時間帯別の料金を採用している家庭なら夜間に照射をずらすだけで年間の負担が変わります。発熱を伴う光源では室温の上昇と換気も設計に含める必要があり、夏場は冷房の負荷として跳ね返ります。

設置の方法も見落とせません。天井から吊るす場合は高さを変えられる金具を使うと、生育に合わせて距離を調整できます。タイマーで点灯を自動化すれば照射時間が安定し、計算どおりのDLIを維持できます。反射する白い板を側面に立てると、周辺部の光量が一割ほど改善します。

業界・現場での使い方

室内での葉物栽培

目標のDLIから必要な照射時間を決め、月々の電気代を事前に把握します。

育苗の管理

徒長を防ぐ光量が足りているかを確認し、ライトの高さと点灯時間を調整します。

観葉植物の越冬

日照が減る冬季の補光時間を計算し、必要最小限の電力で維持します。

ライトの買い替え検討

照射の効率を比較して、同じ光量を得るための電気代の差を試算します。

よくある間違い・注意点

  • 消費電力の大きさだけでライトを選ぶ — 同じワット数でも効率が倍近く違い、得られる光量が変わります。
  • カタログのPPFDをそのまま使う — 直下30cmなどの条件付きの値で、実際の設置高さでは大きく下回ります。
  • 照射時間をひたすら延ばす — 暗期がないと花芽の形成が乱れる植物があり、電気代も比例して増えます。
  • 照射面積の端まで同じ光量と考える — 中央と端で数割の差が出るため、端の株だけ徒長することがあります。
  • 自然光を計算に入れない — 窓辺では日中の光が加わるため、補光は計算より短くて済みます。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

PPFD250で14時間照射するとDLIはいくつですか?

250×14×3600÷1,000,000で12.6mol/m²/日です。

目標のDLIはどう決めますか?

葉物やハーブで12〜17mol、観葉植物の維持なら4〜8molが目安です。果菜はさらに多く必要です。

照射の効率とは何ですか?

消費電力1ジュールあたりに出る光合成有効光量子の数です。既定値では1.50μmol/Jになります。

電気代はどれくらいかかりますか?

60Wを14時間、単価31円で1日約26円、1か月で約792円です。

照射時間は何時間までにすべきですか?

多くの葉物では16時間程度が上限の目安です。暗期がないと生育が乱れる種があります。

ライトの高さはどう決めますか?

光量は距離の二乗に反比例します。近づけるほどPPFDは上がりますが、葉焼けと照射面積の狭さに注意します。

自然光がある場所では計算が変わりますか?

窓辺なら日中の光が加わるため、不足分だけを補光する時間に短縮できます。

DLIが目標を超えても問題ありませんか?

種によっては光障害が出ます。葉が白っぽくなるようなら照射時間か距離で調整します。